小林 繁さんのことなど

特定の野球人をとりあげるなど、我ながら妙な違和感をもつのだが、この人についてはいろいろな思いがある。
私も、北海道のほとんどの「野球ファン」と同じくジャイアンツファンだった。ところが、忘れもしない1978年秋のいわゆる江川問題をきっかけにしてアンチジャイアンツの一人になった。「こんなせこいことを行う球団は許せない」という気持ちだった。79年お正月休みに一家で沖縄に旅行したとき、現地のスポーツ新聞を毎日買ったものだ。下駄のような大きな文字が「江川と巨人糾弾」(沖縄だったからか?)を叫んでいたことを覚えている。そして阪神・巨人間のトレードで、巨人から阪神に移った小林さんに多くの人が応援をした。もちろん私もその大ファンになった。というより巨人をたたくことができればOKだった。その最先端にいたのが、元巨人のエース小林繁投手だったからである。

あの独特のアンダースロー(サイドスロー?)からのボールに巨人のバッターが次々に仕留められる姿に溜飲を下げたものである。その後何年か経て、日ハムのサポーターになった。ここで「縁の下の力持ち」的な役割を果たしていたのが小林さんだ。日ハムで、吉井コーチに替わって投手陣のリーダーになることになっていたのに、と思うと全く残念だ。後を継ぐコーチは誰になるのだろう。

たくさんの人の思いと期待を体現するコーチが登場するに違いない。
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