来し方、行く末に思いを続けて…
日記 … Kametarou Blog
万葉集、「家族思い」と「酒好き・のんべ」の歌
5月17日、万葉集のトップをかざる歌を紹介した。若い女の子に声をかける天皇の歌だった。こういった女性を讃え、また気を引こうとした歌も実に面白い。それはまたの機会にして、今回は家族思いのパパと「酒好き・のんべ」を紹介しよう。これも誰もが知っている歌だろうが。
山上憶良(やまのうえのおくら)という人がいる。この人の詠んだ歌で最も有名なのが「貧窮問答歌」だろうか。中高の歴史の教科書に紹介されているのではないだろうか。しかし彼はまた実に今風でいえば子ども思いの優しいパパだった。
こういう歌がある。
◎ 憶良らは今は罷(まか)らむ 子泣くらむ それその母も吾(あ)を待つらむぞ(337番の歌)
参考までにこの歌の語尾にでる「む」は「ん」と発音する。
・さあ皆さん、宴たけなわで、悪いけれど、私山上憶良は失礼して帰ります。ウチの子どもらがおとうちゃん、どうしてまだ帰ってこないんだろ、と泣いているのです。またその母、つまり私の女房も私を待っているに違いないのです。皆さん、ごめんなさいね。
こんな意味なのではないだろうか。
今でも、同じようなシーンはそこかしこに表現されているのではないだろうか。
のんべは嫌いだよ、などといわれた男の嘆き節だ。
◎ あな醜(みにく) 賢(さか)しらをすと 酒飲むぬ人よく見れば猿にかも似る
・ 酒などきらいだと、えらそうに俺たちのんべをバカにしている男というのは、よくよく見れば猿に似ているよ。
山上憶良(やまのうえのおくら)という人がいる。この人の詠んだ歌で最も有名なのが「貧窮問答歌」だろうか。中高の歴史の教科書に紹介されているのではないだろうか。しかし彼はまた実に今風でいえば子ども思いの優しいパパだった。
こういう歌がある。
◎ 憶良らは今は罷(まか)らむ 子泣くらむ それその母も吾(あ)を待つらむぞ(337番の歌)
参考までにこの歌の語尾にでる「む」は「ん」と発音する。
・さあ皆さん、宴たけなわで、悪いけれど、私山上憶良は失礼して帰ります。ウチの子どもらがおとうちゃん、どうしてまだ帰ってこないんだろ、と泣いているのです。またその母、つまり私の女房も私を待っているに違いないのです。皆さん、ごめんなさいね。
こんな意味なのではないだろうか。
今でも、同じようなシーンはそこかしこに表現されているのではないだろうか。
のんべは嫌いだよ、などといわれた男の嘆き節だ。
◎ あな醜(みにく) 賢(さか)しらをすと 酒飲むぬ人よく見れば猿にかも似る
・ 酒などきらいだと、えらそうに俺たちのんべをバカにしている男というのは、よくよく見れば猿に似ているよ。
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