終わった5回の卒業式、「青い目の人形」のこと

今月は、私がかかわった卒業式は5回あった。うち4回は学園関係。札幌自由が丘学園三和高等学校関係が3回(全日、月1,東京)、フリースクールが1回だ。他にウチの卒業生が卒業したことで「来賓」としてある専門学校のこれに参加した。

今日は東京学習センターの卒業式で、11名がそつぎょうしたのだが、3年前に「開校」した。この開校式にも参加し、この時の子どもたちが高校の課程を終えた。いつものことながら感慨深い。
終わってからの「集い」もまた感動的だった。特に小学生から高校生まで、この3月に東京シューレを旅立つ5人のシンポジウム。「どうして不登校になったか」「東京シューレに入って何が変わったか」「シューレでよかったこと」などを皆実に感慨を込めて語っていた。これはウチの学校ではまだの世界だという印象。

3つの高校の卒業式の「式辞」「あいさつ」で言ったことがひとつある。これは、本校の和寒町三和の校舎にかかわることだった。

「今から80年以上前です。アメリカの子どもたちが日本の子どもと友情を固めようと12,739体の小さい人形を送ってくれました。「青い目の人形」です。日本各地の小学校などに送られましたが、日米の戦争の足音が高まる中で「敵国アメリカからの人形」を壊す動きが広がり、ほとんどが破壊されました。しかし1960年以降、あちこちの学校で壊されたはずの人形が見つかったのです。しかし12,739のうち発見されたものはたかだた252体です。そのうちのひとつがこの三和小学校にあったのです。たぶん、壊すことを拒んだ校長先生などがひそかに隠していたのではないでしょうか。小さくはあってもそういう平和と友情のシルシを受け継いでいた三和小学校の伝統を忘れることはありません。
 まさにアメリカの子どもと日本の子どもの絆がバトンリレーされてきていたと言っていいと思います。」

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 再び「八紘一... ガンバレ エア... »