グローバリズムが格差をどんどん拡大していく

 
イギリスがEUから抜けると表明してから数ヶ月が経った。
第二次大戦以降、世界はグローバリズム、すなわち世界は一つという動きで進んできた。特にこれは経済の事情でさまざまな問題を生み出してきた。
 
イギリスがEUから抜けるということは、イギリスの国家主権を取り戻すことだ。EUは加盟各国が将来的には国境をなくし、それぞれの国家としての資格を放棄すること、すなわち国家主権をなくしてヨーロッパは「欧州連合」という一つの国家機構を作り出すことである。
しかしイギリスがこれに待ったをかけた。すなわち独立国家としての権限をつらぬ事を宣言したのである。
 
イギリスは産業革命発祥の地である。イギリスとインド、グローバリズムの流れを作りだした張本人だった。
ヒト・モノ・カネが国境を越えて自由に動くことが可能となる国際的なしくみは世界の本流だった。しかしこのご本家がちょっと待てという。
 
このことは日本で言えばTPP問題に重なる。安倍内閣はアメリカ自体がここから離れようとしていること、つまりグローバリズムの流れに反対しようとしているのに、「それはないでしょう」とアメリカの動きに反対、グローバリズムを推進しようというわけだ。これによって、日本は世界に先駆けて国家としての主権を捨てようとしていると考えることができるのではないか。
 
グローバリズムに反対というのは、格差拡大を阻止する可能性を大きくするのだ。ヒト・モノ・カネが国境を越えて自由に動くこと人の経済格差をどんどん(無限に)拡大することになる。
アメリカのトランプ時期大統領がこれに反対というのは、きわめて妥当だと言わざるを得ない。日本は人間不幸を拡大する動きの旗振り役になりそうである。
 
(グローバリズムへの視点は三橋貴明氏から示唆された)。
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