やはり共産党も?

先日の参議選に関連すること。
議席数でいえば、改選前と比べて自民が71から84になり、「みんな」が1から11になった以外、どの党も後退した。
得票でいえば、選挙区では自民が33.38から31.35%と微増したが、他の党は後退した。比例区では「勝った」党は全くなくすべてが得票率を後退させた。(「みんな」は前回選挙はなかったので比較できない)。

後退・敗北した党で民主や社民党はいろいろ内部議論が真剣かつ深刻になされているようだが、共産党もまた見解を出した。3日行われた講演会で、同党の志位委員長が発言した。党内外から3,000通以上の意見批判があったが、消費税論戦において「党の前進に結びつかなかった原因は『消費税反対』と一体に『政治をこう変える』という建設的提案の押し出しが弱かったことにあった」という。「一言で言えるスローガンを提起し、国民の探求にこたえ豊かな論戦を展開すべきだった」。批判と同時に、打開の展望を示すことの重要性を言う。これをおろそかにした。

やはり共産党も、という感想をもつ。民主党は衆議選で「政治をこう変える」の方針を示したからこそ多くの支持が寄せられたのに、参議選で支持が大きく減ったのは、「政治変革」の方向性が全く曖昧だった、あるいは逆行していたとの大方の印象だったからだと思う。民主党は後退の理由をそういうようには言っていないようだが、大筋間違いはないだろう。であれば共産党が言っていることとも基本は同じである。

国会の論戦で、菅首相は「皆さんの意見を聞いて」といった趣旨の答弁があまりにも多い。「自分は、民主党は、政治をこういうように変えていきたい」という趣旨がなければ、後退にはどめがかからないと思うがいかがだろうか。
しかし、考えて見れば共産党委員長の発言も、政治家としては「当たり前の真ん中のこと」のように思うのだが…。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 引きこもりと... 葬式、法事 »