高倉健の「あなたへ」

先日亡くなった高倉健という俳優の業績などが毎日報じられている。私は俳優について、誰であってもそれほど詳しくないし、特別の興味があるわけでもない。子どもの頃、同世代の大スターの美空ひばりがいたが、スゴイ人だとは思っていたが、それ以上でもなかった。
しかし彼の主演した「あなたへ」は映画館で見て、その後今日を含めて計3回みた。録画したのでまた見てみたい。

映画はいうまでもなく主演役者で決まるわけでもない。制作した多くの熱意と思いを才能が、これに出演した役者たちの個性と力量とがあいまって感動的なものになっていく。
「あなたへ」は、夫婦の愛情と、亡くなった妻からの切ないメッセージに心をふっ切っていく主人公の悲しみ、福井から長崎までのいろいろな人との出会いとその人たちの人生のこれまた切ない機微などが重なって、織りなしてといえばいいだろうか、見る者に伝わる。

これを演じた高倉健は80歳前後だったと思う。その年齢を感じさせないスゴさが心に迫る。
次の主演映画が予定されていたとのこと。見たかった。

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