社内で百人一首、詠み人:森美雪?(加藤あい)。
営業部フロアで行われていたのはカルタ捕りではない。
札を挟んで、いや名刺を挟んで向かい合うのは
派遣社員:大前(篠原涼子)と桐島部長(松方弘樹)だ。
周りを取り囲むのは、他の派遣スタッフと営業部の社員一同。
外から部署に戻ってきた東海林(大泉洋)が
本人に社内報で掲載された桐島の記事について話しかけても
札捕りの邪魔とばかりに五月蝿がられる。
どうやら東海林は、桐島の機嫌を取るために先週から
桐島が子どもたちの師範を務める剣道の道場にも
押しかけているようだ。
「なに部長にこんなくだらないことさせてるんだ?」
と言えば、桐島は怒り出す始末。
このヘンテコな名刺整理の札捕りは桐島の考えらしいのだ。
後ろから見守っていた里中(小泉孝太郎)は東海林に
「また、大前さん前みたいにワザと負けるんじゃないかな。」
というが、東海林は
「んな、あのトックリにそんな気配りがあるわけないだろう。」
と聴く耳持たずだ。
残った名刺は二枚。
森が読み上げると、大前がすばやく名刺を取るが
それは別のもので、大前はお手つきとなり
この一枚で桐島の勝利が決まった。
桐島の機嫌は直ったが、大前はクールに
「早くまじめに仕事をしてください。」
とデスクに帰っていく。
東海林が桐島に、その社内報についていた「S&F創立80周年企画募集」の
企画を早く提出するようせかされる。
記念企画に通れば、社内での評価が上がるとあって
営業部からなんとしても最終選考に残る企画を出したいらしい。
里中がデスクに戻る大前に、恐る恐る自分の企画を
見て評価して欲しいと頼んでみる。
横で聞いた東海林は「派遣に社員の企画を評価させる」
ことに怒る。
仕方なく手に取る大前。思い切り速いスピードで企画書をまるで
「パラパラマンガ」のように流し読みする。
遠巻きに新人正社員の浅野(勝地 涼)と男派遣の近(上地 雄輔)が
「すげぇ、速読を生で見るのは初めてだよ」
と興味津々だ。
見終わった直後に、猛烈なダメ出しが出る。
ダラダラと長すぎるというのだ。
「自分の主観が多すぎる。主観は全体の30パーセント。」などと
企画書を作るコツをいくつか大声で述べる。
東海林は、派遣社員にそんなアドバイスをもらうなんてと
文句タラタラだが、なぜか東海林の部署の社員までもが
そのアドバイスを聞いて企画書を書き直していた。
東海林は企画書を書くコツは3つのTだという
「テーマ・タイトル・それに沢山の根回しだ。」
しかし、気配もなく真後ろにたった大前の訂正が入る。
「最後のTがちがーう!」
「最後のTはタイミングです。」
と言って去っていく。
負けずに東海林は
「沢山の根回しも必要なんだヨ!」
と言い返す。
先ほどダメ出しをくらった里中の企画は
「古い米をプラスティックに加工する」というエコ素材を
テーマにしたものらしいが、まだはっきりとした企画には
できないようだ。
女性社員黒岩(板谷由夏)の企画は、桐島に褒められている。
募集要項に “社内外問わず” というただし書きがある
ということを知った森は、自分も企画を考えようと思うが
大前に止められる。
森は自分のアパートで、大前のアドバイスを基に派遣社員たち
向けの安くて美味しいお弁当の企画を考えた。
翌日の就業時間前に大前に企画書を見て欲しいと言うが
断られる。
それを森に好意を持つ浅野が聞きつけ、森の企画を里中が
マーケティング課でバージョンアップして考えることになった。
そんなとき、以前近が派遣初日に指摘し大前が書面にした
社内セキュリティーの報告書を、東海林がさも自分が見つけたような
顔をしてシステム部に報告をあげていたのだが、それが桐島を通して
東海林の評価として皆に伝わる。
あの報告は近と大前がしたものなのにとマーケティング課で
森が一人前に怒っていると、自分の悪口を聞きつけた東海林が
やってくる。
森が企画を作ったのを見て
「派遣の企画が通るわけがない」
といえば、大前も
「派遣が評価されるのは時給のみ。会社で評価・成長するのは社員だけ」
と、妙に意見が一致した。
昼休憩、エレベータに乗り込む大前に森がついてくる。
自分の企画が形になりそうで意気込む森に
「好きな人のために頑張る。ヨチヨチあるきの派遣がよくやることね。
せいぜい転ばないように気をつけな。」と
大前はエレベータに乗り込んでいった。
里中の意見で、定食屋にマーケティング課で食材のリサーチに行くことになる。
ランチでOLが利用する安い定食屋の話も重要だかららしい。
いつもは弁当を持ってきている近が、嘱託社員:小笠原(小松政夫)のいう
「しろ~いごは~ん」の秘密を
「あそこは奥さんの実家が米農家だからですよ。」
と教える。
実は、近の子どもと定食屋の子どもは同じ幼稚園に通っていて
定食屋の若主人とは「パパ友達」だからなのだそうだ。
「そういうことなら、今回は近さんも一緒に来てよ」
ということで、定食屋のリサーチには浅野・小笠原・森・近の
4人が出向いていった。
大前はまだ部署に残っている。
里中が、今取り掛かっている仕事は後でいいので大前にも
定食屋にリサーチに行くよう促すと
「それは、業務命令ですか?」
と大前が尋ねる。
業務命令であることを確認して、大前は出て行く。
定食屋は休憩時間。
若主人と子どもの前で4人が話を聞くと、大手のS&Fが
なんでうちにそんなことを聞きに来るのかと主人はいぶかしげだ。
森が大きな声で頼むので、子どもがむずかって鳴いてしまう。
泣き声を聞きつけた母親(マチャマチャ)を見て、浅野らは絶句。
子どもが気難しくなかなか泣き止まないことを聞いて、
これ以上話ができないでいると店に大前が入ってくる。
大前が泣く子に向かって怪しげな音楽を歌うと、子どもは泣き止んで
皆が驚く。
「母親の胎内にいる音をイメージで表現してみました。」
と大前が言うと、母親は同じ音を真似しながら奥へ去っていった。
皆が森の企画の最終チェックをする。派遣の漢字をハケンに変更し
この後をどうしようかと迷っていると、大前がこの企画書をまとめた
ものができたといってくる。
大前は、その企画を通したいという里中の意思を確認した上で、
「マーケティング課・里中賢介」 の名を入れた企画書を仕上げ、
経営企画部宛に送信し、里中のパソコンにも同じものを送った。
東海林が休憩室のようなところで、大前に「自分の企画に乗らないか?」
と持ちかける。その企画は、マグロの神様ツネさんと大前の解体勝負ショー。
「どっちがうまいでショー」なるタイトルにセンスがないと言って
大前はそこから出て行く。
大前が住み込む店。ママの天谷(白川由美)は珍しく和装で
大前と自分の息子リュート(城田優)に店を任せて、どこかへお出かけをするようだ。
そこへ里中がやってくる。
「ここはフラメンコを楽しむ店です。」と、大前の扱いは相変わらず冷たい。
里中は、自分の名前で企画書を提出することにどうしても抵抗があるようだ。
大前は里中を甘いと叱る。それでは森の立場が悪くなり企画自体も通らないと
忠告するが、真っ正直な里中は、「森を守り通せるか」という言葉の意味を考えず
企画書の名前を森に変えて再送してしまう。
東海林と里中。自分の企画がままならない二人が暗いフロアにいる。
黒岩は、企画の最終の打ち合わせに桐島とイタリアンレストランに
いるらしい。
東海林は、
「あのトックリが来てからどうも調子が狂う、以前は
部長の寵愛を一身に受けていたのに」と嘆く。
落ち込む東海林に森は、自分の「米をプラスティックにかえる」企画を
二人で一緒にやろうと言い出す。
感激した東海林は里中を抱え、フロアをクルクル回りだすのだった。
和装の天谷は、料亭らしき場所で謎の老人(大滝秀治)とデート。
その席で、里中が話していた「ハケン弁当」の話をして
自分にもそんないいものがあったら、派遣で働いてみたいと言い出す。
聴いていた老人は、「でも、あの派遣っていうのは本当に大変なんだよ」
と、以外にも派遣社員の実情に明るい様子だ。
翌朝、締め切り後早速、営業部の企画がベストファイブに
勝ち残っているとの連絡を桐島が受ける。
しかし、その提出者に該当する社員がいないと言った後、
それがハケンの森だと気付いた桐島は、その場でその申し出を保留にし
里中にに提出者を変えろと迫る。いやがる里中を別の場所に連れ出す桐島。
どうやら上からかなり強い後押しがあったようだといい、
(どうも流れ的に、これには大滝秀治が絡んでいそうな気配がある)
この企画はどうしても残さなければならないし
それを派遣の名前で出すことはできないというのだ。
浅野が森の企画が残ったことを喜ぶと、他の部署の社員や派遣までが嫌味を
言い出す。
自分の企画が通ると思っていた黒岩は、森が里中の役に立ちたいと言うと
「告白なら本人の前でしたら。」と皆の前でいい
派遣社員も「自分たちにはそんな大それたことできない。」と味方をしない。
男性社員には「派遣の企画で自分たちが働けない。」と言われ
森は泣き出して出て行ってしまう。
それを聞いていた大前は、ワザと大きな音で判を押していた。
東海林が、出て行った森のフォローを大前に言うと
「それは正社員のやることです。」
「派遣に負けた腹いせを派遣にする。あなたたちは最低です。」
と言って捨てるのだった。
納得できない里中に、桐島はあきれていた。
追いかけてきた東海林に、
「こいつには日本語が通じん。お前が通訳しておけ。」
といって桐島は出て行く。
トイレにこもって森が泣いている。
大前がドンドンをドアを叩く。
「泣くのは昼休みまで我慢しなさい。昼休憩まであと45分もあるわよ。」
という。
そのとき派遣元社員の一ツ木(安田顕)から、森に携帯で連絡が入る。
派遣先から何事か連絡があったといい、今からフォローに行くからという
一ツ木に泣きながらトイレであやまる森だった。
ミーティングルームに、桐島・里中・東海林・一ツ木がいる。
桐島が、森を「会社の社風に合わないから契約を打ち切りたい。」
と言い出し、後のフォローを一ツ木に頼むと言うのだ。
なんとなく雰囲気を感じ取っていた一ツ木は、森もまだ2ヶ月だから
と食い下がるが、言うだけ言って桐島は出て行ってしまう。
東海林は一ツ木に「悪いね」とだけ言う。
里中は追いかけるが、それでも構わず桐島は外へ出て行ってしまう。
エレベータ前で里中が桐島に、森を辞めさせるなら企画を取り下げると言い出した。
あきれた桐島がエレベータに乗ると大前が横に居た。
「私が彼女をクビにすることを見越して、里中の名前にしたのかね。」
「部長の品格・品性・性格諸々を考慮した結果そうしました。」
とだけ言って、先にエレベータから降りていった。
トイレから森がようやく出てくると、泣かせたことを少しは気にしたのか
黒岩がメイクを直すフリをしていた。
「主任のためだなんていわないで、自分のためにやりなさい。」と
同じ働く女性としての意見を言ってトイレを出て行く。
カフェで、一ツ木と森。
一ツ木は、「会社と派遣がもめる原因は社風に合わないから」というのは
表向きで本当は会社に都合が悪いことで派遣契約を勝手に打ち切る実情を
森にほのめかす。
「あの会社は違うと思ったのに、桐島さんにはホントがっかりだよ。」
と、珍しい一面を見せた。
森は自分のせいだから、一ツ木に謝らないでくれとサバサバとしている
フリをする。
エレベータの前。
里中が休日の明日、桐島に直談判に行くから道場を教えてくれと頼む。
東海林は、そうでなくても里中は桐島の機嫌を損ねているのだからと
止めていると、また気配もなく大前が里中の後ろに居て驚いた。
「身体をはるか、命をはるか、首をかけるかしかない。」
「この男は、森を守るといっておきながらできなかった。」
「どうしたらできるかの手本をみせてあげます。」
といって大前はエレベータに乗り込んで去って行った。
「あいつ今、手本って言ったよな。」
その夜、部屋にいる大前は一心にダンベルトレーニングをしている。
携帯の留守電メッセージも「大前です。出ません。」だ。
メッセージを吹き込んでいるのは森。自室から携帯をいれている。
今までの大前への礼と、派遣契約の打ち切りを告げ
「今度は自分のために仕事を頑張ります。」
という言葉。
しかし、大前は黙々とトレーニングを続けるのだった。
果たして朝。
道場に里中が東海林を案内人としてやってくる。
里中の話に耳を貸さない桐島だが、そのとき白い道着を来た大前が
道場にやってくる。
部長と手合わせがしたいといい、まだ剣道4段だという。
子どもたちにはやし立てられ、大前に防具をつけるように告げた。
すると大前はなかなかの筋で、桐島も押される。
剣を交えながら、優勢な大前が桐島に
「森美雪の契約打ち切りを取り消しなさい。」
と話しかける。
「何をしているんです。子どもたちの前で恥をかきたいんですか。」
「もう疲れてきましたから、早く一本を取りなさい。」
と取り引きをもちかけ、大きく振りかぶって空いた大前の胴に
桐島の一本が決まる。
「今、ワザと負けたように見えたよな。」という東海林に
自分もそんな風に見えたとばかりに里中もうなずいた。
夕刻。
天谷の店のカウンターに大前。浮かない顔をしている。
いつもよりもっと嫌な予感がしているらしい。
すると、スーツでないラフな私服の浅野や小笠原、近、森。
里中を待ってここで森の送別会をするというのだ。
初めて店に来た小笠原は、「ここが春子ちゃんのいる店なんだねぇ。」
と物珍し気である。
里中が遅いので先に始めようと、促された森が挨拶を始める。
しんみりした小笠原が「最近年のせいか涙腺が弱くてねぇ。」
と涙ぐむ。
そのとき、里中が一ツ木を連れて走ってきた。
なぜだか森の派遣契約の打ち切りはなくなり、桐島から
契約いっぱいまで務めて欲しいと打診があったという。
一転、送迎会が歓迎会に変わり
喜んだ小笠原はカウンターから動かない大前に
「やっと一緒に飲めるねぇ。」
と横に座ると、「ひとりで飲んでいるだけですが、何か。」
とそっけない顔をするのだった。
桐島と東海林と何事か話し合っている。
どうやら森の企画を東海林がバージョンをさらにあげて
東海林の名前で出すようにというのだ。
最初はマーケティング課の企画を捕ってしまったことに
一瞬戸惑った顔の東海林だったが、自分の名前でこの
企画が通ることに持ち前の野心が出て、その曇りはかき消されたようだった。
例によって例のごとくビデオナシでございます。
えぇ、責任なんぞ取りませんよ。
いや、そもそも個人の見解を書く日記に
事実の間違いを修正するとこはあっても
第三者に実害のない感想を書き換えろと言うこと自体変な話なんで
しかも、ソースが関係者や公式サイト以外だって言われてもねぇ。
正確な情報がいいなら、テレビ局に聞いたりして検証されてくださいね。
ここそんなに立派な目的じゃないんで。
営業部フロアで行われていたのはカルタ捕りではない。
札を挟んで、いや名刺を挟んで向かい合うのは
派遣社員:大前(篠原涼子)と桐島部長(松方弘樹)だ。
周りを取り囲むのは、他の派遣スタッフと営業部の社員一同。
外から部署に戻ってきた東海林(大泉洋)が
本人に社内報で掲載された桐島の記事について話しかけても
札捕りの邪魔とばかりに五月蝿がられる。
どうやら東海林は、桐島の機嫌を取るために先週から
桐島が子どもたちの師範を務める剣道の道場にも
押しかけているようだ。
「なに部長にこんなくだらないことさせてるんだ?」
と言えば、桐島は怒り出す始末。
このヘンテコな名刺整理の札捕りは桐島の考えらしいのだ。
後ろから見守っていた里中(小泉孝太郎)は東海林に
「また、大前さん前みたいにワザと負けるんじゃないかな。」
というが、東海林は
「んな、あのトックリにそんな気配りがあるわけないだろう。」
と聴く耳持たずだ。
残った名刺は二枚。
森が読み上げると、大前がすばやく名刺を取るが
それは別のもので、大前はお手つきとなり
この一枚で桐島の勝利が決まった。
桐島の機嫌は直ったが、大前はクールに
「早くまじめに仕事をしてください。」
とデスクに帰っていく。
東海林が桐島に、その社内報についていた「S&F創立80周年企画募集」の
企画を早く提出するようせかされる。
記念企画に通れば、社内での評価が上がるとあって
営業部からなんとしても最終選考に残る企画を出したいらしい。
里中がデスクに戻る大前に、恐る恐る自分の企画を
見て評価して欲しいと頼んでみる。
横で聞いた東海林は「派遣に社員の企画を評価させる」
ことに怒る。
仕方なく手に取る大前。思い切り速いスピードで企画書をまるで
「パラパラマンガ」のように流し読みする。
遠巻きに新人正社員の浅野(勝地 涼)と男派遣の近(上地 雄輔)が
「すげぇ、速読を生で見るのは初めてだよ」
と興味津々だ。
見終わった直後に、猛烈なダメ出しが出る。
ダラダラと長すぎるというのだ。
「自分の主観が多すぎる。主観は全体の30パーセント。」などと
企画書を作るコツをいくつか大声で述べる。
東海林は、派遣社員にそんなアドバイスをもらうなんてと
文句タラタラだが、なぜか東海林の部署の社員までもが
そのアドバイスを聞いて企画書を書き直していた。
東海林は企画書を書くコツは3つのTだという
「テーマ・タイトル・それに沢山の根回しだ。」
しかし、気配もなく真後ろにたった大前の訂正が入る。
「最後のTがちがーう!」
「最後のTはタイミングです。」
と言って去っていく。
負けずに東海林は
「沢山の根回しも必要なんだヨ!」
と言い返す。
先ほどダメ出しをくらった里中の企画は
「古い米をプラスティックに加工する」というエコ素材を
テーマにしたものらしいが、まだはっきりとした企画には
できないようだ。
女性社員黒岩(板谷由夏)の企画は、桐島に褒められている。
募集要項に “社内外問わず” というただし書きがある
ということを知った森は、自分も企画を考えようと思うが
大前に止められる。
森は自分のアパートで、大前のアドバイスを基に派遣社員たち
向けの安くて美味しいお弁当の企画を考えた。
翌日の就業時間前に大前に企画書を見て欲しいと言うが
断られる。
それを森に好意を持つ浅野が聞きつけ、森の企画を里中が
マーケティング課でバージョンアップして考えることになった。
そんなとき、以前近が派遣初日に指摘し大前が書面にした
社内セキュリティーの報告書を、東海林がさも自分が見つけたような
顔をしてシステム部に報告をあげていたのだが、それが桐島を通して
東海林の評価として皆に伝わる。
あの報告は近と大前がしたものなのにとマーケティング課で
森が一人前に怒っていると、自分の悪口を聞きつけた東海林が
やってくる。
森が企画を作ったのを見て
「派遣の企画が通るわけがない」
といえば、大前も
「派遣が評価されるのは時給のみ。会社で評価・成長するのは社員だけ」
と、妙に意見が一致した。
昼休憩、エレベータに乗り込む大前に森がついてくる。
自分の企画が形になりそうで意気込む森に
「好きな人のために頑張る。ヨチヨチあるきの派遣がよくやることね。
せいぜい転ばないように気をつけな。」と
大前はエレベータに乗り込んでいった。
里中の意見で、定食屋にマーケティング課で食材のリサーチに行くことになる。
ランチでOLが利用する安い定食屋の話も重要だかららしい。
いつもは弁当を持ってきている近が、嘱託社員:小笠原(小松政夫)のいう
「しろ~いごは~ん」の秘密を
「あそこは奥さんの実家が米農家だからですよ。」
と教える。
実は、近の子どもと定食屋の子どもは同じ幼稚園に通っていて
定食屋の若主人とは「パパ友達」だからなのだそうだ。
「そういうことなら、今回は近さんも一緒に来てよ」
ということで、定食屋のリサーチには浅野・小笠原・森・近の
4人が出向いていった。
大前はまだ部署に残っている。
里中が、今取り掛かっている仕事は後でいいので大前にも
定食屋にリサーチに行くよう促すと
「それは、業務命令ですか?」
と大前が尋ねる。
業務命令であることを確認して、大前は出て行く。
定食屋は休憩時間。
若主人と子どもの前で4人が話を聞くと、大手のS&Fが
なんでうちにそんなことを聞きに来るのかと主人はいぶかしげだ。
森が大きな声で頼むので、子どもがむずかって鳴いてしまう。
泣き声を聞きつけた母親(マチャマチャ)を見て、浅野らは絶句。
子どもが気難しくなかなか泣き止まないことを聞いて、
これ以上話ができないでいると店に大前が入ってくる。
大前が泣く子に向かって怪しげな音楽を歌うと、子どもは泣き止んで
皆が驚く。
「母親の胎内にいる音をイメージで表現してみました。」
と大前が言うと、母親は同じ音を真似しながら奥へ去っていった。
皆が森の企画の最終チェックをする。派遣の漢字をハケンに変更し
この後をどうしようかと迷っていると、大前がこの企画書をまとめた
ものができたといってくる。
大前は、その企画を通したいという里中の意思を確認した上で、
「マーケティング課・里中賢介」 の名を入れた企画書を仕上げ、
経営企画部宛に送信し、里中のパソコンにも同じものを送った。
東海林が休憩室のようなところで、大前に「自分の企画に乗らないか?」
と持ちかける。その企画は、マグロの神様ツネさんと大前の解体勝負ショー。
「どっちがうまいでショー」なるタイトルにセンスがないと言って
大前はそこから出て行く。
大前が住み込む店。ママの天谷(白川由美)は珍しく和装で
大前と自分の息子リュート(城田優)に店を任せて、どこかへお出かけをするようだ。
そこへ里中がやってくる。
「ここはフラメンコを楽しむ店です。」と、大前の扱いは相変わらず冷たい。
里中は、自分の名前で企画書を提出することにどうしても抵抗があるようだ。
大前は里中を甘いと叱る。それでは森の立場が悪くなり企画自体も通らないと
忠告するが、真っ正直な里中は、「森を守り通せるか」という言葉の意味を考えず
企画書の名前を森に変えて再送してしまう。
東海林と里中。自分の企画がままならない二人が暗いフロアにいる。
黒岩は、企画の最終の打ち合わせに桐島とイタリアンレストランに
いるらしい。
東海林は、
「あのトックリが来てからどうも調子が狂う、以前は
部長の寵愛を一身に受けていたのに」と嘆く。
落ち込む東海林に森は、自分の「米をプラスティックにかえる」企画を
二人で一緒にやろうと言い出す。
感激した東海林は里中を抱え、フロアをクルクル回りだすのだった。
和装の天谷は、料亭らしき場所で謎の老人(大滝秀治)とデート。
その席で、里中が話していた「ハケン弁当」の話をして
自分にもそんないいものがあったら、派遣で働いてみたいと言い出す。
聴いていた老人は、「でも、あの派遣っていうのは本当に大変なんだよ」
と、以外にも派遣社員の実情に明るい様子だ。
翌朝、締め切り後早速、営業部の企画がベストファイブに
勝ち残っているとの連絡を桐島が受ける。
しかし、その提出者に該当する社員がいないと言った後、
それがハケンの森だと気付いた桐島は、その場でその申し出を保留にし
里中にに提出者を変えろと迫る。いやがる里中を別の場所に連れ出す桐島。
どうやら上からかなり強い後押しがあったようだといい、
(どうも流れ的に、これには大滝秀治が絡んでいそうな気配がある)
この企画はどうしても残さなければならないし
それを派遣の名前で出すことはできないというのだ。
浅野が森の企画が残ったことを喜ぶと、他の部署の社員や派遣までが嫌味を
言い出す。
自分の企画が通ると思っていた黒岩は、森が里中の役に立ちたいと言うと
「告白なら本人の前でしたら。」と皆の前でいい
派遣社員も「自分たちにはそんな大それたことできない。」と味方をしない。
男性社員には「派遣の企画で自分たちが働けない。」と言われ
森は泣き出して出て行ってしまう。
それを聞いていた大前は、ワザと大きな音で判を押していた。
東海林が、出て行った森のフォローを大前に言うと
「それは正社員のやることです。」
「派遣に負けた腹いせを派遣にする。あなたたちは最低です。」
と言って捨てるのだった。
納得できない里中に、桐島はあきれていた。
追いかけてきた東海林に、
「こいつには日本語が通じん。お前が通訳しておけ。」
といって桐島は出て行く。
トイレにこもって森が泣いている。
大前がドンドンをドアを叩く。
「泣くのは昼休みまで我慢しなさい。昼休憩まであと45分もあるわよ。」
という。
そのとき派遣元社員の一ツ木(安田顕)から、森に携帯で連絡が入る。
派遣先から何事か連絡があったといい、今からフォローに行くからという
一ツ木に泣きながらトイレであやまる森だった。
ミーティングルームに、桐島・里中・東海林・一ツ木がいる。
桐島が、森を「会社の社風に合わないから契約を打ち切りたい。」
と言い出し、後のフォローを一ツ木に頼むと言うのだ。
なんとなく雰囲気を感じ取っていた一ツ木は、森もまだ2ヶ月だから
と食い下がるが、言うだけ言って桐島は出て行ってしまう。
東海林は一ツ木に「悪いね」とだけ言う。
里中は追いかけるが、それでも構わず桐島は外へ出て行ってしまう。
エレベータ前で里中が桐島に、森を辞めさせるなら企画を取り下げると言い出した。
あきれた桐島がエレベータに乗ると大前が横に居た。
「私が彼女をクビにすることを見越して、里中の名前にしたのかね。」
「部長の品格・品性・性格諸々を考慮した結果そうしました。」
とだけ言って、先にエレベータから降りていった。
トイレから森がようやく出てくると、泣かせたことを少しは気にしたのか
黒岩がメイクを直すフリをしていた。
「主任のためだなんていわないで、自分のためにやりなさい。」と
同じ働く女性としての意見を言ってトイレを出て行く。
カフェで、一ツ木と森。
一ツ木は、「会社と派遣がもめる原因は社風に合わないから」というのは
表向きで本当は会社に都合が悪いことで派遣契約を勝手に打ち切る実情を
森にほのめかす。
「あの会社は違うと思ったのに、桐島さんにはホントがっかりだよ。」
と、珍しい一面を見せた。
森は自分のせいだから、一ツ木に謝らないでくれとサバサバとしている
フリをする。
エレベータの前。
里中が休日の明日、桐島に直談判に行くから道場を教えてくれと頼む。
東海林は、そうでなくても里中は桐島の機嫌を損ねているのだからと
止めていると、また気配もなく大前が里中の後ろに居て驚いた。
「身体をはるか、命をはるか、首をかけるかしかない。」
「この男は、森を守るといっておきながらできなかった。」
「どうしたらできるかの手本をみせてあげます。」
といって大前はエレベータに乗り込んで去って行った。
「あいつ今、手本って言ったよな。」
その夜、部屋にいる大前は一心にダンベルトレーニングをしている。
携帯の留守電メッセージも「大前です。出ません。」だ。
メッセージを吹き込んでいるのは森。自室から携帯をいれている。
今までの大前への礼と、派遣契約の打ち切りを告げ
「今度は自分のために仕事を頑張ります。」
という言葉。
しかし、大前は黙々とトレーニングを続けるのだった。
果たして朝。
道場に里中が東海林を案内人としてやってくる。
里中の話に耳を貸さない桐島だが、そのとき白い道着を来た大前が
道場にやってくる。
部長と手合わせがしたいといい、まだ剣道4段だという。
子どもたちにはやし立てられ、大前に防具をつけるように告げた。
すると大前はなかなかの筋で、桐島も押される。
剣を交えながら、優勢な大前が桐島に
「森美雪の契約打ち切りを取り消しなさい。」
と話しかける。
「何をしているんです。子どもたちの前で恥をかきたいんですか。」
「もう疲れてきましたから、早く一本を取りなさい。」
と取り引きをもちかけ、大きく振りかぶって空いた大前の胴に
桐島の一本が決まる。
「今、ワザと負けたように見えたよな。」という東海林に
自分もそんな風に見えたとばかりに里中もうなずいた。
夕刻。
天谷の店のカウンターに大前。浮かない顔をしている。
いつもよりもっと嫌な予感がしているらしい。
すると、スーツでないラフな私服の浅野や小笠原、近、森。
里中を待ってここで森の送別会をするというのだ。
初めて店に来た小笠原は、「ここが春子ちゃんのいる店なんだねぇ。」
と物珍し気である。
里中が遅いので先に始めようと、促された森が挨拶を始める。
しんみりした小笠原が「最近年のせいか涙腺が弱くてねぇ。」
と涙ぐむ。
そのとき、里中が一ツ木を連れて走ってきた。
なぜだか森の派遣契約の打ち切りはなくなり、桐島から
契約いっぱいまで務めて欲しいと打診があったという。
一転、送迎会が歓迎会に変わり
喜んだ小笠原はカウンターから動かない大前に
「やっと一緒に飲めるねぇ。」
と横に座ると、「ひとりで飲んでいるだけですが、何か。」
とそっけない顔をするのだった。
桐島と東海林と何事か話し合っている。
どうやら森の企画を東海林がバージョンをさらにあげて
東海林の名前で出すようにというのだ。
最初はマーケティング課の企画を捕ってしまったことに
一瞬戸惑った顔の東海林だったが、自分の名前でこの
企画が通ることに持ち前の野心が出て、その曇りはかき消されたようだった。
例によって例のごとくビデオナシでございます。
えぇ、責任なんぞ取りませんよ。
いや、そもそも個人の見解を書く日記に
事実の間違いを修正するとこはあっても
第三者に実害のない感想を書き換えろと言うこと自体変な話なんで
しかも、ソースが関係者や公式サイト以外だって言われてもねぇ。
正確な情報がいいなら、テレビ局に聞いたりして検証されてくださいね。
ここそんなに立派な目的じゃないんで。