鶴の恩返し風味

おつうは与ひょうに言いました。

私が機織りをしている間、決して覗かないでくださいね。

すると、与ひょうは障子に指で穴を空け
ビデオで録画しつつメモをとり
尚且つおつうに向かって

ねぇ、今機織ってるんだよね、ね、でしょ、織ってるんでしょ。

としつこく声をかけていました。

おつうは壁に向かってこういいました。
連休明けに、いきなりトップギアの与ひょうさまに
ついていくのは大変です。
与ひょうさまは、こういつも何かに追われている
かんじがします。（ゴーナキ）

壁もうなずきます。
なぜなら、壁は壁で与ひょうさまに2時間15分におよぶ
会議データのテキスト起こしを、
通常業務と平行しつつ
急かされ急かされ
やっと2時間3分まで終えていたからです。
あぁ、イヤホン撲滅運動を展開したい気分な
壁なのでございました。

配役
おつう：声だけマサカズさま
与ひょう：隣の席の上司さま
壁：かめきち