てんぱっていきまっしょい。

国内旅行をこよなく愛する人間の日記です。でも最近は出かけてないよねぇ。(現在コメントは事前承認制にしています。)

岸辺露伴は動かない(六壁坂)その1

2022年01月10日 | 岸辺露伴は動かない

家の納戸のような場所、女性(内田理央)が長持のような箱に向かって話しかけている。

可愛いっ、アナタは私だけ。これからもずっと。ずっとアナタと一緒に・・・。
彼女はペットにでも話しかけているのか。
ポタリと赤黒い液体が落ちる音がして、それを溜めている容器の中で波紋が広がる。

オープニング

いよいよですねぇ~、六壁坂の取材っ!

杜王町に住む人気漫画家:岸辺露伴 - 高橋一生の自宅兼スタジオで、露伴の担当編集者:泉京香 - 飯豊まりえ が遠足に行く子供のようにワクワクしている。
謎の妖怪伝説とは何か。いい取材ができるといいですねぇ~。

本当なら、もう行ってる筈だった。

原稿をあげた後で疲れていたのだから仕方ないですよと、露伴の肩を揉み機嫌をとる泉。
当然の如く、嫌がる露伴。別に疲れているのは仕事のせいではない。
それは先回の事件(背中の正面)で、
乙雅三 - 市川猿之助 の姿をしたアレを背負ってあれやこれやしたせいで、ぐったりしていたからだ。

アレを背負いながら描いた原稿は、泉の上司(編集長)の評判が良かったそうで

気迫が凄すぎて、りさえ感じる。 だったそうだ。←でしょうね。

泉が露伴の機嫌を伺っていたのは、読者プレゼントのサインとイラスト入りの色紙を仕上げてもらうためだったらしい。
出来上がった数枚の色紙が仕上がると、喜んで受け取る。
ありがとうございました、読者プレゼント早くいただけて助かりました。
入稿作業も終わってますし、これで間に合いそうですっ!

間に合うって、何にっ!
露伴の問いかけをスルーして、社に戻る泉。いつものことではあるが、露伴は呆れている。

六壁村に向かうバス

なかなかシブいボンネットバス。バス運転手:声 - 櫻井孝宏 のアナウンスが、六壁行きであることを告げる。
バスは、その1台がギリギリ通れるくらいの山道を進んでいく。 
ワンマンバスの乗客は、露伴を含めても数人というところだろう。
終点で降りた露伴が道を進むと、村の子どもたちがかくれんぼをしていた。

石畳を登って彼が目指す場所の先、二階から

先生ぇぇぇ~。

え、泉が露伴に向かって手を振っている。
どうやらここは村の集会所らしく、泉はここに荷物を置かせてもらったらしい。
取材拠点はここにしましょう、勝手に話を進める泉。

君何でここに居るんだ。(デスヨネ)

まぁ、分かる気もする。彼女が「一緒に行く」と言ったら、椅子に縛り付けてでも置いていくだろうし。
ついて行かないフリをして、駅からタクシーで先回り。やるじゃないか、泉クン。

先生、遅かったですね。

駅長がこの村出身で話を聞いていたんだ。
ていうか、話を聞き終わったら乗ろうと思っていた一台しかなかったタクシーに乗って行ったのは、君かっ!
いや、そうじゃない。どうして来たのかと聞いてるっ!

そりゃ、担当として取材に協力するためですよ。
先生の家も守らないといけませんしっ!

ハッ!(呆れ)

それにぃ、私都市伝説とかいろいろ調べてたじゃないですかぁ。
なんか六壁坂の妖怪伝説だけぇ、ちょっと感じが違うなぁってカンジがしてきたんですよねぇ。
なので手伝いますっ、取材!

麦茶を勝手に飲み、雄弁になる泉。
かくれんぼをしていたはずの子どもの一人が、街からきた二人を珍しいのか見ている。
何故見られていたのか理由が分からない彼女に、露伴が駅長から聞いた話をする。
なんでも、露伴がこの村一帯の山を買ったことが、村内で噂になっているそうだ。

子どもは、露伴がその人物であると気づいたらしく、走り去っていく。

マズいな、あれはお友達を連れてくるパターンだ。

あぁ~、あるあるですねぇ。

君、担当編集としてしっかり仕事してくれよ。
今日はさすがに読者サービスをする気はない。
そう言って露伴はその場を離れて行く。

勿論、任せてください。取材の方も。
慌てて露伴について行こうとする泉。

そっちはいい。
露伴はさっさと歩き出していった。
坂道は露伴の家に行くことで慣れているはずの泉も、このしめった石畳の坂道はキツイようで

先生、坂ばっかりだけど六壁坂ってどのへんですか。マップでは坂の名前まで出て来ないんですよ。

当然だ、六壁坂村といっているが実は六壁坂という坂は存在しない。
もちろんかつてはあった筈だ、だが六壁坂の伝説が完全にタブーとなって忘れられたときに、坂自体も消えたんだろう。

じゃぁ、先生が破産するほど山を買ったのって?

あぁ、場所が分からないせいだ。
大体~、あの辺からあの辺(視界の右端から左端までの山)を全部買った。
さすがにこっち側の集落までは全部買えなかったが・・・。

あの辺とかこの辺とか言われても、山には靄(もや)がかかっていてすっきりとはしない。
ただ、さすがの泉にも全部を買うことが無理なことくらい理解はできる。
それでも、こっち側にないとは言い切れない露伴は、全部を押えられなかったのが悔しかったようだ。
当てずっぽうで破産までした露伴に、そんなことであてがあるのかを心配する泉。
露伴が駅で聞いたとする話では、可能性は低いが道の脇に「私有地につき立ち入り禁止」という立札がある場所で、ここだと立ち止まる。

私有地と書いてあるし入れないことを心配する泉。
だが、ここがこの村で一番大きな坂道らしいのだ。
泉がタブレット、露伴が衛星写真を印刷して貼り合わせた地図を見て確認する。
この坂を登った突き当りに大きな家があり、そこで坂道は終わっていた。
左下が集会所のあった場所、そこからつづらおりの坂を上がった地図の真ん中あたりに、坂道の終点となる大きな家。
露伴が買い占めた山は、その家の後ろを囲むようになっている状態である。

地図で見ると改めて凄いですね。

この屋敷は古くて、100年以上は空き家だったが30数年前に元の持ち主が戻って来たそうだ。

へぇぇぇ~、庭も広いし立派。

すると後ろから、山をあがってきた乗用車が二人を追い抜いて通り過ぎていく。
後部座先に座っている人物が、どうやら家の関係者のようだ。


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