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最近読んだ本です。
「舞い降りた天皇 初代天皇「X」は、どこから来たのか」
加治さんの本はいつもワクワクします。
今回は古代日本。
天皇とはなにか、いったいいつから、もともとは誰だったのか。
古代「日本人」(倭人)のルーツを魏志倭人伝や日本書紀、古事記を読み解きながら探っていきます。
古代が苦手で、古事記読んでも名前の難しさに読む気力もなくして断念している私ですが、
隠されている真実?には興味が尽きません。
これを読めば、事実かどうかはわかりませんが、結構衝撃を受けます。
うまく結論を出してまとめているけれど、主人公が命を狙われていた、というサブストーリーが
ちょっとあいまいなまま終わっていたのが物足りなくて…。
でも面白かったです。通勤電車でのお楽しみでした、これを読むために仕事に通っていたような、至福の片道50分。
どちらにしろハッキリしていることは、天皇の始祖は朝鮮半島の旧百済地域から渡来した民族であり、古代日本列島における軍事的覇者だった、と。
それが平安朝までにはすっかり貴族化して軍事力を持たなくなった、と。
それゆえに武士の台頭を許した、ということだと思います。
初代天皇かぁ~、ロマンがありますね!
古墳の調査ももっとすればいいのに、それを禁じているのは、古墳から朝鮮との結びつきを裏付ける証拠が出てきてしまっては都合が悪いからとか…
渡来人が日本の権力者だった、というのは、いろんな権威付けをしたり、日本書紀や古事記で必死に正当化をしてきたことが無意味になってしまうかもしれませんものね…
それにしてもやっぱり地球は丸い!
国境や国の成り立ちなんて本当に力があるものが制覇していくんだなぁと思いました。
侵略されていない国、神国日本って、大陸の侵略の上になりたっているのかも。
むしろそれ以降守り続けてきたのはすごいです。