うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

龍馬暗殺?

2010-10-26 17:59:33 | 読書
「龍馬を殺したのは誰か 幕末最大の謎を解く」相川司著

近いようですごく遠い…遠いようで、実はそう昔のことではない、幕末。

大河ドラマ「龍馬伝」もいよいよ佳境で、謎とされている龍馬暗殺を、どの説で
どう持っていくのか…

コレ、幕末ファン、龍馬ファンが固唾を飲んで見守っているところではないでしょうか(^^;)

私も今まで、いろんな説本を読み漁ってきましたが、
コレは随分と検証されていて、論理的です。

説だと、「とんでも論」が多すぎて…(--;)

事件の状況、その前後の時勢を明らかにした上で、
各種証言者の証言を検証し、
さらに実行犯とされる京都見廻組今井信郎の証言を矛盾を指摘しながら検証。

実行犯は見廻組とすると、その指令は誰が出したのか…

見廻組実行犯説では、寺田屋事件で傷害罪の指名手配中の龍馬を、あくまでも公務として捕縛をしようとし、やむを得ず惨殺なので、そうなると暗殺とはならないわけで…

一緒にいた陸援隊の中岡慎太郎もまた、新撰組からマークされる倒幕のテロリストだった
わけで…

また、大政奉還の穏健派と薩長中心の武力倒幕派が対立していた時期…

このあたりがより事件を複雑にしていますね。

検証本はまっことおもしろいと思います。
というか、大河龍馬の最期が気になります(--;)
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革命日記。

2010-10-23 20:32:10 | 読書
高杉晋作の革命日記一坂太郎

読んでみて、晋作のイメージが変わります。

私の晋作のイメージ…
革命児、「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し…」からの連想もありますが、一気呵成、猪突猛進…

そんなイメージは一掃され、自分の成すべき事と国の行く末に思い悩みながら日々の仕事に追われ、かつ勉学と詩作に耽る青年…というか。

晋作はいくつも日記を残していますが、それを分かりやすく現代語にしてあるのでありがたい。

関わった人物名も豊富で、幕末の藩を越えた交友がよりリアルに伝わります。

劇的な幕末の人物も、私たちと同じ生身の人間で、どちらかというと身分も下の人が多いから、なんとなく親近感がもてるというか。

松下村塾のつながり自体、なんとなくほんわかと温かいものを感じます。
(思想自体は過激なものもありますが…)
松陰先生を核にしてつながった絆は、本当にうらやましいような気さえします。

特に面白かったのが、「試撃行日譜」

軍艦操練所で学ぶため、江戸を訪れた晋作は、「疎にして狂」な性格の自分には、
航海術の勉強は不向きと考え、北関東~信濃~北陸~関西へ剣術修行の遊歴をした時のもの。

つまり、土地土地の有識者を訪ねて議論をしたり、日光を訪れて批判さたり、紀行文なのだ。
信越の関所を越えたり、多分私の実家の付近も晋作が歩いたのかと思うとさらに親しみがわいたり…。

志に燃え、特に彼は武士の家に生まれたので、藩のために尽くそうとする若い気持ちが新鮮です。

それから「投獄文記」

野山獄に入れられた失意の晋作が自分を振り返る日記ですが、彼の学の深さが窺えます。

先日Y氏から田中光顕の日記を借りて読みましたが、
他藩の人にまで大きな影響を与えた晋作の素の部分、むしろ悩みつづけた部分が日記からは伝わって来たのでした。

直接本人が書き残したものは、小説として読むよりもやはり興味深いです。
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山越え。

2010-10-22 01:38:26 | つれづれ
連休もらって、K氏と新潟の実家に行った帰り道。

紅葉ピークの志賀の山越えをしてきました(^^)

山の上の方は、もう終わり掛けでしたが、志賀のスキー場あたりはまさにピークで、
観光のお客さんもたくさんいましたよ♪

黄色が中心で、そこに鮮やかな紅と、針葉樹の濃い緑がとっても綺麗でしたが…
肝心のところの写真がないので、雄大な風景で代用(--;)



綺麗な風景は、疲労気味の体にも効くようです(^^)

でも、ピーク時には外気温3度…車の外は寒かったです…。
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古巣。

2010-10-13 17:55:39 | つれづれ
なんだかあわただしくも、充実しているとは思いつつ、なにやら浮ついているのかと
ふと自分を見つめなおしたりしているこのごろの自分。

なにやら見えない力に押し流されているような、ちょっと怖い気もするのですが…

文学的古典的感性と歴史系マニアックさだけは保とうとあがいております。

この時点で、もう支離滅裂だ(^^;)

そんなときに、古巣の銀座へ行って来ました。

夕方まで仕事してたから、あんまり時間なかったのですが…

新しくなった三越を覗いてみたり、昔よく歩いた路地を歩いたり、

銀座の町も短期間で随分変わったなぁと思いながらも、

並木通りにある昔の職場で、大先輩たちやかつての同期に久々に会うと、

やっぱり変わらない場所があるなぁとほっとしてみたり。

懐かしい店でせっかくなので食事してきました。

手打ちパスタのキタッラとガルガネッリ。

それぞれ魚介ラグーと和牛ラグーです。

どちらもしっかりした味付けなので、メインなしでもこれだけで十分メイン料理!

ラストは手作りのモンテビアンコとズコットの美味しいドルチェでしめくくりでした。

チーフ、本店を蕎麦屋さんに案内してくれてありがとうございました。


さて突然ですが、中国の書物に「古いものを学びすぎると現在が見えなくなる」…というようなものがありますが、古典や歴史小説ばっかり読み漁って、史跡の一人探訪を生きがいとしてきた自分ですが…

最近、ようやく現実世界に目が向いてきたのかなぁ…とも思い、

そんなときの古巣はやっぱりいろいろと自分を見つめる上で重要なポイントなのでした。
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大河高杉晋作。

2010-10-11 02:09:09 | つれづれ
以前もこの日記に書いたことがありますが…

私は高杉晋作さんを尊敬しています。

あのキテレツだけど誰もまねできない、凄い発想と行動力、度胸。

長州モノを読むときはたいてい高杉を追ってしまいます。

そして大河ドラマの高杉晋作、やや抑えめな性格だけれども、なんかすごく
素敵でしたよね。

でも今夜の回でお亡くなりに…。

「さらば高杉晋作」だもんな、タイトルが…。

でも「龍馬伝」も終りが近づくにつれて、不穏な感じになっていきますよね。

龍馬好きというわけではないので、幕末ファンとしてこの辺りも京都視点で
見てきた私ですが、この辺りの時代に来ると本当に痛くて痛くて…。

夜中に録画した大河見ていたら、なんかしんみりしちゃいました。

三味線弾いてる高杉さん、なんか儚いです。
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after6。

2010-10-10 15:26:45 | つれづれ
先日早上りがあったので、久々にチーフを呼び出して仕事上りの銀座へ。

料理をはさんで、チーフの手も入るこのアングル、今まで何度撮ったことか(^^;)

チーフも私も最近身の回りがあわただしくて、こうして二人でしんみりと語るのも
久しぶりで、懐かしくも嬉しい時間なのでした。

お料理も、明太子好きが長じて、タラモサラダ、二人の好物焼きナス、
そしてトマトの水分したたるフレッシュトマトのピザ。

チーフからは、本当にいつも含蓄ある言葉を聞かされ、
本当にかつてこの方と一緒に仕事ができて幸せだったなぁと思うのでした。
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大奥。

2010-10-08 11:25:50 | 映画


映画「大奥」を観て参りました。

なかなかスカッとする映画でした。

いや、舞台はなんかドロドロの男たちの陰謀渦巻く爽やかではない世界なんですけれども…

スカッとする要因として…

①二ノ宮君の大奥のしきたりに染まらない爽やかな江戸っ子っぷり

②柴崎コウさんの吉宗の凛々しさと強さ

この二つでしょうか…。

実は原作も途中までしか読んでいない私ですが…

この映画の吉宗は本当に好感が持てます。

面白かったなぁ~(^^)

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