星亮一さんの「偽りの明治維新 会津戊辰戦争の真実」を読みました。
会津の歴史を思うと、本当に胸がつぶれそうになります。
新選組だけ知って幕末が好きになった過去の自分はなんと愚かだったことか…
会津は本当に松平容保の性格(と保科家の教え)と武力をうまく利用されて陥れられた…と私は思ってます。
薩摩、長州、土佐ら、外国に近い藩の開明的な思想と行動力は確かにすごいと思うし、
(古代からやっぱりこのエリアは大陸との行き来が盛んだったし、東北の人とは同じ倭人でも人種的にも違うのかもしれないと
なんとなく思う…)
関ヶ原あたりの因縁で幕府憎しの精神が強いのもやっぱりあると思うけど…
やっぱりもっと正々堂々としてほしかったな…
特に長州は、京都守護職や新選組が出来てから、京都で同志がさんざん殺された恨みもあるから、
そこから会津・幕府にますます憎しみも募ったのでしょうが…
それにしても孝明天皇にも信頼され、御所を守ってきた会津(プラス慶喜)を朝敵にすり替えてしまうという、
恐るべき謀略。
その後、コテンパンに会津を打ちのめした周到さ。
ちょっと話は変わりますが…。
ワタシ、冬の時期って毎年気分的に落ち込む時期で、今年も仕事の忙しさもあってホントに精神的にどん底の
2か月くらいだったんですが、幕末モノ(特に会津モノ)を読んでいてさらにその悲しさもプラスされて
まじツライ日々でした…。
最近、ようやく浮上してきたところです。
でもこの本を読んで、会津戊辰戦争後に、斗南藩の厳しい環境で開拓をさせられることになった不遇の会津の人々や、
もと家老の人々がそれでもあきらめずに、明治になっても奔走された姿を知って、勝てば官軍…それでも努力と強い精神力で
少しは報われたこともあったのかな、と思いました。
今年の大河ドラマの「八重の桜」もしっかり見てます。
なんか綾野剛くんの容保が、妙にはまっていますが、これからの会津の運命を思うと、切なくなりながら毎週見ています。
綾野くんって、なんか思いつめる人の役柄多いですよね…。