うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

妄想。

2013-03-31 23:22:44 | 読書


五十嵐貴久さんの「相棒」読みました。

幕末好きならかなり楽しめます。

誰と誰が「相棒」かというと…

坂本龍馬と新選組の土方歳三です。

あ、ありえない…。

将軍慶喜暗殺未遂という、架空の事件を設定し、幕府の命令で犯人捜しの為にコンビを組むことになった二人。

性格が正反対だけど、次第にお互いを認め合っていくところと、コントみたいなやり取りもかなり面白いです。

犯人捜しの為に事情を聞きに行く、薩摩、会津、潜んでいた長州人(近江屋にて!!)、高台寺党、岩倉…等々、
幕末の有名人がたくさん登場するのもうまいとしか言いようがない…

まるで池波正太郎先生の「その男」の映画化された「狼よ落日を斬れ」みたいな感じ!
(中村半次郎、沖田総司、伊庭八郎などが登場!)

エンターティメントなんだけど、大政奉還を巡っての幕府や薩長、岩倉、高台寺党の立場も分かりやすく
盛り込まれているし、龍馬暗殺に関してはなるほど、と思える犯人を用意している。
そう思えば、実際の歴史上の事件とも辻褄が合うと思ってしまうのもなかなかのお点前です。

それでも結局戊辰戦争になって、歴史の流れは止められないのですが、
最後になかなかドラマティックな展開が待っているのが追い打ちをかけるように楽しませてくれました。

こういう小説、もっとないのかなぁ。どなたかご存知でしたら教えてください。
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