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信州に行った際に、予期せず路傍で見つけた国宝…。
青木村の大法寺三重塔。
失礼ですがこんなド田舎、山の中にいきなり国宝とは、看板を疑ってしまう気持ちも。
しかもこの大法寺観音堂には、重要文化財の厨子や須弥檀、その中の十一面観音像、
普賢菩薩立像までいらっしゃるとは。
この二仏、藤原時代の中ごろ作、とパンフレットにありましたが、
藤原時代って平安時代かしら。
普賢菩薩は私の干支の護り仏。白い象に乗っている姿が一般的ですが、
立っている姿は珍しいかも。
仏様たちは予約制での拝観だったので、パンフレットの写真にてご対面しました。
ちなみに塔。
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鎌倉時代後半の造営だそうです。
初重が大きいのが特徴で、このような建築は珍しく、だからこそバランスが良いそうな。
確かに存在感ありました。
また裏が斜面になているので、ぐるりをめぐるだけでなく、斜面の上からも
眺められるのがいいです。
こういう感じであるのは、ちょっと室生寺の塔にも近いかな。
あちらのほうがもっと鬱蒼としていまして、こちらは開けている分、
のどかな春の空気とあいまってのんびりと良い感じでした。
地方でも、結構信仰ってあったんですね。
でも中央から大工さんを呼んでの建設だったそうで、それだけのことをした財力の
出所はどこだったのかも興味あるところ。
信州って、善光寺とか諏訪大社とか、山の中にしては、神・仏を問わず信仰の
盛んな地域だった模様。
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