斑爾里(カルガリー)ちゃんねる

平和ボケのただの日本人が、中央アジアのネタと、日本に残る遊牧遺構の記事など書いた。

アリマンタシォン・クシュタールについて

2024年09月22日 | ザ・日本人の気持ち

アリマンタシォン・クシュタール(Alimentation Couche-Tard)は、もみじケベック州に本社を置き、世界29カ国・地域でコンビニエンスストアやガソリンスタンドを展開するグローバル企業。

 

セブン&アイHDは8/19アリマンタシォン・クシュタールから初期的な買収提案を受けた。

 

 

セブン&アイの、アリマンタシォン・クシュタールの買収提案への返答は「買収提案に賛同できない」であった。また、秘密保持契約の締結も拒否。

同社の価値を著しく過小評価している他、規制面での課題について適切に考慮されていないと指摘。一方で、同社に最善をもたらす提案についても真摯に検討する用意があるとした。

 

セブン&アイほどの規模の日本企業が外国企業に買収された例は無い。

 

「もし買収が成功すれば、日本はビジネスのために開かれている、外国からの投資を歓迎していると、示すことになる」とも言われる。

 

そもそも今回は法的拘束力のない「初期段階」の提案にすぎず、セブン&アイ幹部は、この拒否返答をもって買収提案を取り下げることはないだろう。当然、複数のシナリオを持っているはずだ。と警戒する。その上で「次はどのタイミングで投げ返してくるのか注目だ」という。

 

アリマンタシォン・クシュタールは再度、買収提案を掛けている。(服属を求める書簡を送った)

 

《抜粋:時事通信社、BBC NEWS JAPAN、ツギノジダイ》

 

アリマンタシォン・クシュタールについての検索結果は、株価や収益や時価総額など経済的な内容が多く、どういう会社なのか?どういうものを扱っているのかなどの、経済と関係のない情報はあまり出てこない。

 

この企業は、「クシュタール」や「サークルK」(2003年に買収)などのブランドを持ち、米国最大の独立系コンビニエンスストアの1つであり、もみじ国🍁、スカンジナビア、バルト三国では道路輸送燃料小売でもリーダー的な立場にある。欧州だけでなく、香港でも事業展開しており、グループ全体で15万人以上の雇用がある。

《抜粋:ツギノジダイ》

 

 

この企業は、ガソリンスタンドのシェル石油も傘下に置く。

 

もみじ国に留学経験のある人による記事を読む限りでは、同社は買収提案の件に関して「両社の顧客、従業員、フランチャイズ店、株主に利益をもたらす相互に同意できる取引に達すること」にフォーカスしていると述べているという。

 

もみじバンクーバーに留学していたその筆者によると“クシュタール”は聞き覚えのない名前である。バンクーバーにはクシュタールの子会社のサークルKが数店あるものの、クシュタールは見かけません。との事。それもそのはず。クシュタールはケベック州に本社を置き、もみじ国内では同州を中心に展開されている。街中には世界に約8万5千店も店舗を置くセブンイレブンが立ち並んでいる。

 

・もみじ国の、日本とは異なるコンビニの役割

 

⭐︎セブンイレブン

日本のセブンイレブンは日常生活に必要な物が簡単に手に入る場所として利用されている。

 

もみじではガソリンスタンドと併設してるセブンイレブンが多くドライブの休憩時に立ち寄る場所として利用されている。もみじのコンビニには酒類も惣菜も衣類も置いてない。サンドイッチやホットドックやチキンなどのような軽食が並んでいる程度。あと、エンジンオイルも置いてあり、運転中の日差しを防ぐサングラスも多数揃えてある。飲み物の品揃えも充実している。眠気覚ましになるエナジードリンクの品揃えが充実しており、日本では5種類しか扱いのないエナジードリンク“モンスター”が20種類程もあるらしい。

 

⭐︎サークルK

バンクーバー市内にあるサークルKはガソリンスタンド併設店はなく、街中の店舗しかないらしい。セブンイレブンとは違い、店内で作られた温かいハンバーガーとピザがある。それ以外の品揃えはセブンイレブンとほとんど変わりないらしい。

 

クシュタールが買収した際に「日本風」のコンビニ文化が失われるとの懸念も上がっている一方で、日本が作り上げた日本モデルを世界に輸出できるチャンスになるかも知れないという前向きな声も上がっているらしい。

 

《抜粋:新s 朝日・日経・読売3社共同プロジェクト 学生は言いたい!学生がつくる、学生のための News Debate Project 上智大学 松本花音》

 

もみじ国のコンビニは、日本の感覚で言えばまるで「売店」

 

知らんけど。

 

それに比べて日本のコンビニエンスは完成度が高い。

 

クシュタールの店舗についてはこう書かれているものがあった。

 

北欧でひときわ目立っていたのがサークルK(アリマンタシォン・クシュタール)

電気自動車が主流になる現地で、急スピードでガソリンスタンドを、EV用の充電ステーションに猛烈に切り替え、待ち時間にフードやドリンクで稼ぎ出す。店舗デザインも小綺麗。

《抜粋:NEWS PICKS 後藤 直義氏コメント》

 

 

アリマンタシォン・クシュタールとはフランス語で

 

Alimentation(食品)

Couche-Tard(夜更かし)

 

だからロゴのキャラクターが梟

 

1980年にもみじ🍁ケベック州郊外ラヴァルでクシュタールを開店し、企業買収を重ねて北米有数のコンビニエンスストア網を確立した。

 

《ツギノジダイ Q4-24 ACT Investor Presentation》

 

 


《Wikipedia記事》

 

Wikipediaによると、2021年にカルフールというフランスのコンビニを買収することで合意したが、政府が拒否権を行使し、現在は友好的業務提携をしている。

 

Wikipediaの、アリマンタシォン・クシュタールの経緯はどこか既視感のある画だ(←そう感じるのは自分だけかも知れない。)世界史の教科書や参考資料にも、こういう存在(帝国)が出てくる。

 

買収を繰り返し、多数の企業を服属させ(傘下にする)膨大化していく。

 

領土を拡大し、人を取り込む、とある大帝国と酷似しているようにも見えた。この帝国は、領民に対し、屠殺に関する法律を守る事と、納税さえしていれば良しとする帝国である。

 

アリマンタシォン・クシュタールは、企業を服属させるが殆どのブランド名を継続させている。

クシュタール名称で事業をやっているのはもみじ国ケベック州だけである。

 

この企業は、降伏する者には手厚く扱い、抵抗する者を徹底的にぶっ潰す企業かも知れない。あの帝国のように。服属する企業がここまで多いという事はそういうことなのかという懸念もある。

 

この企業は、買収後、どうするのだろう?セブン&アイの上に君臨だけして…..“君臨すれども統治せず”の政策をとるのであろうか?

 

それとも、日産のように君臨して、部長以上の役職のクビ全部切って統治をするのだろうか?そしてセブンイレブンに関係する会社、例えば工場なども全て買収してしまうのだろうか?

 

 

買収で成長を駆け上がってきた会社だ。戦争を勝ち抜いて来た。と言っても過言ではない。

 

 

以下は、7&iが買収されることについて前向きな意見だけを抜粋する。悲観的な意見や、守り体勢の意見や人のせいにする意見が多く見られる中で希少だ。

 

「セブン&アイにとってみれば、買収提案は決して悪いものではないと思います。

国際競争力を付けるためにも、大きい所と組むことは決して悪いことではないと思います。」

《Yahoo記事へのコメント欄:qbi ******》

 

「企業が成長できるなら買収をネガティブに捉えるべきではないかも知れません。」

《Yahoo記事へのコメント欄:unknown 》

 

「落ち目のセブンを買収して改革させるという点については確かに「そうでもない」と言える」

《Yahoo記事へのコメント欄:aou ******》

 

 

クシュタールによる7&i買収についての自分の率直な感想は(←きちっとした意見にはならない)

 

「何故7&i が、同等な力(北米に於いて)のクシュタールなんかに服従せんならんのじゃー!!!」

 

と思う。

 

なんでカナダなんかに隷属せんならんの%#*$<}€♭←-◇∂!?

 

と思う。

 

充分後ろ向きな感想ですよね。でもこう思う日本人が一番多いんじゃないかなー。

 

 

しかし7&i とアリマンタシォン・クシュタール(ATC)との力(北米に留まらず、全世界)の差は歴然。7&iはATCには及ばない。

 

7&iは急成長するグローバル企業から見れば100%買収出来るサイズである。

 

経済は、弱肉強食である。

 

 

 

13世紀、ユーラシア大陸では成吉思汗が築いた大モンゴル帝国が大陸を跨ぐように出現した。帝国支配により東西の世界を結ぶ交易路の治安が一気に確保されたことにより、文化交流が盛んとなり、中国、宋の時代に生まれた三大文明、火薬、羅針盤、印刷術などがヨーロッパへ伝わっていく。

 

モンゴル帝国の出現は、グローバル化のプロローグとも評される。所謂、“掻き回す存在”であった。

 

世界を掻き回す存在は、文化交流を促し、支配下の地域同士を繋げ、支配下の人民の人脈を繋げ、互いの発展に良い影響を及ぼし、支配地域が今まで参入する機会がなかった市場に参入する可能性を与える。

 

アリマンタシォン・クシュタールも“掻き回す存在”だと思う。

 

このように大規模に世界を掻き回す存在は数百年に一度ぐらい現れる。アリマンタシォン・クシュタールはそのひとつだと思う。

 

日本のような孤立した文明と言われる地域も、掻き回される事によって、世界基準に参入出来るかもしれない。海外企業の商習慣を習得する機会が得られる。スキルに留まらず、彼らの考え方、生き方にも触れる機会が得られる。日本という世界から孤立した狭いシステムから脱却できる可能性を見出すことが出来ると信じるべきだと思う。

 

“カナダは天敵”とか言ってる場合ではない。

 

アリマンタシォン・クシュタール(ACT)は傘下となった企業やその企業の財産を、一族で均等に分配。傘下となった企業の分だけ、ACTは潤う事になる。傘下となった企業の人たちを上手に働かせると思う。

 

ヤフー検索で、もみじ国にあるクシュタール店舗の写真サイトを見つけた↓

 

100点のアリマンタシォン・クシュタールの写真と高解像度写真 - Getty Images

 

店員がタコスの具を巻いてくれるようだ。

 

EV用の充電ステーションもあり、菓子も売っているし、休憩スペースもある。

 

長文のご精読ありがとうございます。

 


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