先日用事があって知人のお宅にお伺いした時のことである。
高齢者二人だけのお住まいはこじんまりと整理整頓されていた。
御夫人は、私のコートとマフラーを手際よく衣紋掛けにかけた。
私が御主人とお話していると奥様が奥の部屋からお皿に5センチほどの茶色い長方形の箱をのせて持ってこられた。
とても大事なものを扱う所作に最初は何か分からなかった。
「どうぞ」と奥様。
よく見ると、とらやの一口羊羮であった。
大好物である。でも人にお土産でもっていくことが多く、自分で食べることは少ない。
ゆっくりと箱を破かないよに開けて、銀色の包装を剥がす。
出ました、高貴な茶色い物体が。キラリと輝いて見える。
一口ちょこっと食べる。
「うまい」今まで食べた羊羮で一番美味しかった。
四口で食べた。内心もうひとつどうですか、って言って欲しかったくらい。
きっと大事なお客様が来たときに少しづつだしているんであろう。
こんなに大事に扱われる羊羮は他にないだろうなあ。
結局帰りに自分用を買いに行った。
とっても幸せな気分になった。
高齢者二人だけのお住まいはこじんまりと整理整頓されていた。
御夫人は、私のコートとマフラーを手際よく衣紋掛けにかけた。
私が御主人とお話していると奥様が奥の部屋からお皿に5センチほどの茶色い長方形の箱をのせて持ってこられた。
とても大事なものを扱う所作に最初は何か分からなかった。
「どうぞ」と奥様。
よく見ると、とらやの一口羊羮であった。
大好物である。でも人にお土産でもっていくことが多く、自分で食べることは少ない。
ゆっくりと箱を破かないよに開けて、銀色の包装を剥がす。
出ました、高貴な茶色い物体が。キラリと輝いて見える。
一口ちょこっと食べる。
「うまい」今まで食べた羊羮で一番美味しかった。
四口で食べた。内心もうひとつどうですか、って言って欲しかったくらい。
きっと大事なお客様が来たときに少しづつだしているんであろう。
こんなに大事に扱われる羊羮は他にないだろうなあ。
結局帰りに自分用を買いに行った。
とっても幸せな気分になった。