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三千円のつかいかたが面白かったので、よく行く神保町が舞台の本作をダウンロード。
Kindleで読了。
これも面白かったというより、ほんわかした。
かわパパ好みの内容。
エログロ、汚い場面やイジメを扱ったのはどうも体質に合わない。
本作はいい人だらけ。
話の筋もハッピーハッピー。
いい気分になるためもう一度読み返してもいいくらい。
でも小説としての基本的なところが抜けている。
これがビジネス文書だったら書き直しレベル。
登場人物の親族関係が最初分かりづらい。
人物描写と風景描写が少な過ぎるから映像が浮かばない。
何歳ぐらいなのか、顔の輪郭は、スカートかスラックスか、髪の長さは。
食べ物屋さんの場所は、店構えは、店員の外形は、喋り方は等々。
この辺がしっかり書けていれば直木
賞候補になったんじゃないかなあ。
惜しい作品である。