藪にうまく隠れるゴイサギ、成鳥2羽と幼鳥(ホシゴイ)の3羽がいました。落葉してしまうとどうなるのでしょうか?
野鳥撮影は被写体である野鳥を探すことが第1のポイントである。野鳥の習性を知ることも大切なポイントである。野鳥がどこにでもいるわけではない。また、居るとしても、人目に付きやすいところばかりではなく、樹木の中にいたとしても容易に発見できる方がまれであり、むしろ人目を避け、葉や樹木に擬態しているともいえる。鳴き声や雑草の微妙な揺れに注意し、撮影者自身の動きや会話、雑音なども気を付けなければならない。できるだけ自然に溶け込むことが大切である。つまり撮影者の不用意な気配を野鳥に察知されないようにする。
野鳥が集う環境は、食べ物があり、水があり、天敵から身を守ることができる場所である。しかし、いつまでも同じ場所に留まっているわけではなく、居場所を変える。まるで隠し絵を探すようなものであろう。うまく野鳥に遭遇するには、多くの場合、季節や天候に左右されやすく、時間帯も重要な要素となる。
昨今、カラス公害で困りものの代名詞にされ、嫌われているカラスであるが、一方で「七つの子」(作詞野口雨情)の童謡で古くから日本人に愛されてきた身近な野鳥でもある。野鳥の写真撮影には、カラスは欠くことができない被写体(猛禽類とのバトル等)でもあり、集団行動は時として猛禽類飛来の目印ともなる。カラスが声を上げ、逃げ回る時は、ハヤブサかオオタカが近くにいることが多い。枝どまりしたこれら猛禽を、追い出す役目をカメラマンから期待されている。
カラスの習性が、一番影響していると考えられるのは、数羽で周到に猛禽類を追うことであるが、どうも、カラスに対しては攻撃しない、ハイタカ、チョウゲンボウ、ノスリなどの小型猛禽類や、襲って食料にしないトビなどに限られている。オオタカやハヤブサの幼鳥であっても場合によっては、カラスを攻撃して食料とするため、カラスは鳴き声で、警戒しているようである。襲う速度はハヤブサでは新幹線と同じぐらいの300キロに及ぶこともあり、飛行速度の遅いカラスはそれだけでも太刀打ちできない。
鳥類のことを書いた書籍を読むとカラスの知能は高いようで、住環境への同化性や、適応力が特に高いとされている。道具といっても、最近では、ビニールを巻き付けた針金の衣紋かけや、コード類等を巣の材料に使い、また、ゴミをあさり、道路にまき散らすなど、その行動は不人気の原因となっている。クルミの殻を割るのに、高いところから落としたり、自動車にひかせたりすることもある。パンの耳をどこかで仕入れ、護岸で水につけて柔らかくしてついばんでいる姿を見たこともある。最近、TVで、駅の改札でカラスが、ICカードを乗客から盗み、チャージを行っていた映像を見たことがある。
野鳥を見つければ、撮影条件を瞬時にカメラにセットする。光量は露出であり、順光か、逆光かの判断を行う。シャッタースピード、ISO感度等最適条件を操作する等、この辺は、何度も撮影を積み重ねるほかに王道はないようである。
オオタカがマガモのメスを仕留め、ダム下の中州で食べようとした途端カラスの集団に襲われ、ちょっとしたすきに、何処かで見ていたトンビにさらわれました。仕方なく退散です。