鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

外国人戦闘員

2015年02月28日 00時00分01秒 | 紹介

 日本人ジャーナリストの拉致された後に殺害されたイスラム過激派集団へ流入する外国人戦闘員の流入が止まらないという。何とも不思議な状態が続いている。イスラム国と称される組織の壊滅のために結束を強めている先進国や、穏健派といわれている近隣のシーア派イスラム教徒などの国からである。その数はイギリスの研究機関CSRの統計からすると最大人数で9500人である。出身国は、米国、英国、フランス、ドイツ、ロシア、サウジアラビア、チュニジア等である。別の数字では既に約100カ国から2万人が流入している。

 

 当然勧誘があってのことだと思うが、イスラム国が行っているSNS等を利用したメッセージ配信情報である。唯単にイデオロギーに賛同したからだけではなく、巧みな勧誘条件を信じてのことであろうが、多くの若者がイスラム国の聖戦(ジハード)に参加したいといい、志願している。ターゲットとしている若者は、貧困や差別などで出身国社会から阻害されている者であり、感化されやすい層である。イスラム国の支配地であるシリアに隣接するトルコから流入するらしい。トルコは穏健なイスラム教徒が多い国である。過激なイスラム国とは一線をおいていて、警備も行われている。しかし、国境線は1000㎞に及び、地続きであるため、容易に国境を越えて支配地域に流入できるという。

 

 外国からの傭兵は給料が支給される。この原資は、イスラム国が拉致したジャーナリストなどの身代金であり、占領した石油施設から汲み上げた原油の闇取引で得た金銭、寄付金等という。相場は月に3000ドルといわれていて、貧困層においては魅力的な金額である。

 

 イスラム国をテロ集団として、その壊滅で一致している有志連合国においても戦闘員流出が止まらないことを懸念して、有志連合国同士の情報共有と一層の防止策を検討中であるが、即効性があるとは思えない。

 

 更に問題を複雑にしているのは、ローンウルフといわれる単独や、グループで、イスラム国に同調した過激派集団が自国で暗躍し、先進国内であっても自爆テロ等が計画されていることである。マインドコントロールされることにより、中東に限らず、どこでも危険な状況となりつつあるのは大変恐ろしいことである。我が国だけは安全であるなどとは思わない方がよい。


レンズフィルター

2015年02月27日 00時00分01秒 | マニュアル

 デジカメ一眼レフはカメラ本体と画角やズームによって交換レンズが用意されている。撮影対象によって、選択する望遠、標準、広角、魚眼、マクロレンズがあり、焦点距離を変えることが出来るズーム、固定焦点タイプのレンズがある。野鳥撮影では画角が狭く、焦点距離の長い物を使う。通常、200~300mmであるが、テレコンバータレンズを本体とレンズの間に入れることによって、焦点距離を伸ばすことが出来る。自分は1.4倍と2倍のテレコンバータを使っている。レンズで一般的にいえることは、レンズの明るさで、明るいものほど使いやすく、暗い場所等、反射光量が少ないところでも使用できる。口径比で表し、F値で2.0~F8.0等とレンズに記載されていて、ズームレンズではF2.8~F3.6等と幅を持たせている。

 

 望遠レンズでは、焦点距離が長くなるに従って多くのレンズを使用しているため、重量が重くなり、価格が高くなる。また、明るいレンズほど価格は高い。さて、交換レンズの他に、レンズフィルターが各種市販されている。交換レンズの先端に付けて利用する。レンズの保護には、UVカットフィルター(スカイライトともいう)を付ける。この他に偏向フィルター(PLフィルター)、NDフィルター(減光フィルター)等がある。

 

 偏向フィルターは、反射を抑えるために使用する。例えば水中で泳ぐ魚を撮影する場合に、水面で反射した光をカットすることが出来る。またショウケースに入ったものを撮影する場合にもケースの表面反射を防ぐため、偏光レンズが役に立つ。

 

 NDフィルターは減光の程度によって、ND2、ND4、ND8等と番号が付いていて数字が高いほど減光量が高くなる。原理は、金環日食など直接太陽を見ると目を痛めるため、ガラスに煤などを付けたもので見ていたが、サングラスを掛けると同じである。ND2をレンズに取り付けた時は露出量を1段階、ND4では2段階、ND8では3段階露出を開放に向ける。デジカメのフルオート機能で、減じた分だけシャッター速度が遅くなり、NDフィルターを取り付けると、暗い画像になると思うが、そうではなく、白飛びを防ぎ、被写体の明るさや色は変わらない。さらに、光量が減る分ボケの効果が高くなる。

 

 作図の例ではND8フィルターを付けて噴水を撮影すると飛び散る水滴は、滝の水のような流れを撮ることが出来る。マニュアルで、シャッタースピードを60分の1秒以下にして撮影することと同じになる。

 


緋連雀(ヒレンジャク)

2015年02月26日 00時00分01秒 | 紹介

 野鳥の中でも一度見ると忘れられない容姿をしている。キレンジャクと共にスズメ目レンジャク科に属する冬鳥で、大きさはムクドリより一回り大きい。レンジャクは尾羽の先と風切り羽根の縁の色が異なり、キレンジャクは黄色、ヒレンジャクは紅色である。どちらも風切り羽根は紺色で横に白色の縞模様がある。特徴的な冠羽を持っていて、まるで、モヒカンカットである。数はキレンジャクに比べヒレンジャクは少ない。

 

 この時期、東高根森林公園にはヤドリギがあるため、キレンジャクとヒレンジャクが来ている。高木の上にいるため、カメラマンも苦労しているようである。日に何度か巡回してきて、ヤドリギの粘着性が強い実を食べる。ヤドリギの方でもよく考えていて、実を食べてくれるレンジャクとの共同作業で子孫を増やしている。レンジャクの方も他の野鳥に食べられないヤドリギの実を独占できる。実は粘着性を持っているため、他の鳥は嫌って食べない。粘着性の糞と共に排出されるヤドリギの種は、日光の良く当たる高木に付着し、成長する。共存共栄である。進化の過程でどちらも利用してきたのであろう。

 

 数日前に多摩川でベニマシコやジョウビタキを捜していたが、相棒のカメラマンの話で、ヒレンジャクが居るとのこと。撮影に入ったが、数秒で飛び去った。原因は、中洲に下りていたハヤブサに突然おそわれたためである。ハヤブサの目がよいことは判っていたが、撮影したのは僅か6枚であった。ヒレンジャクを見たのは、数年多摩川で撮影しているが始めてのことであった。なぜならば、多摩川にはヤドリギがないからである。多分、高根に飛来していた1羽が間違って多摩川に来たのであろう。それにしてもラッキーであった。

 

 レンジャクは群れで行動をする。全国各地で見られるようであるが、市街地から山林など結構行動範囲は広いようである。とはいえ、多摩川では見たことが無く、木の実はヤドリギだけではなく、好んで食べるのがヤドリギの実ということである。その意味では多摩川に来ても良いのであるが。

 

 野鳥撮影は一瞬の場合が多い。人になれていない鳥はちょっとした物音や人影で逃げてしまう。雌に比べて雄の方が警戒心は強いようである。それと猛禽類におそわれないように刷り込まれたT字型の鳥には危険を感じるらしい。一斉にかも類や鳩等が飛び去る。挑戦するのは集団で追いかけるカラスだけで、カラスが騒ぎ出すと猛禽類がいることが多い。


キャリア

2015年02月25日 00時00分01秒 | 紹介

 経歴の意味で使われ、実際に経験した職業や仕事の経験年数をい良い、狭義では、競技歴、試合経験を指す場合もある。国家公務員試験Ⅰ種に合格した者の総称としていう。これ以外の国家公務員は通常ノンキャリといったりしている。移動体で使われるキャリアは物を運ぶ器具で荷台を指す。ウィルスや病原菌に感染し、又は保有していて発病しない保菌者のことにも使われる。このように様々な意味を持っているが、人材育成ではキャリア形成、キャリアパス、キャリアカウンセリング、キャリアデベロプメントプログラム等の用語がある。

 

 キャリア形成は企業等で雇用されている従業員等の昇進を含めて、配置や異動のルートと異動の際の条件等のことをいう。キャリアパターンということもある。それぞれの職位や職務に就く場合に、職位や職務毎に決めた業務経験の順序と、業績、能力要件等の習熟度や期間を経験させる。一定時期になると習熟度合いが評価されるが、評価が高ければ昇進や高度の職務に就き、評価が低い場合はそのルートから外される。人事の根幹として用いられている。

 

 キャリアカウンセリングは、将来の職業進路決定に関し、助言や支援を行う職業相談で、キャリアガイダンスともいわれる。相談を行う者をカウンセラー、コンサルタントという。カウンセラーは本人の適性、興味、性格などを検査し、相談者へ適切な情報を与え、これをもとに将来設計や目標を決める。

 

 キャリアデベロプメントプログラムは長期的な職業生活を送る立場で、従業員個々の人材育成プログラムで、経歴となる。これに基づいて、企業内訓練OJTやOFFJTが実施される。ジョブローテーションは、人材育成のキャリアをつけるキャリアパスとして、職務経歴コースを準備し、本人の了解のもとに多くのジョブを経験させる、大変重要な方法である。

 

 現在、厚生労働省では求職者に対して、ジョブカード制度を積極的に取り組んでいる。これは求職者が過去に経験した職務を何らかの形で証明する手段として発足したものである。これによって求職者・求人者双方に、就職活動を有利に展開できることが期待されている。勿論、企業側においても企業内でのトレーニング(有期実習型訓練)を行うことによって、自社のニーズに沿った人材の育成が出来、採用の範囲が拡がり、採用に至らなくても助成金制度がある。求職者に対してはキャリアコンサルティングが行われる。


アサーティブネスプログラム

2015年02月24日 00時00分01秒 | 紹介

 アサーティブ(assertive)という動詞は自己表現をするとか意見表明をするなどと訳され、教育心理学や、人間発達関係の専門書には良く登場する。アサーティブネスは名詞で、自己の考え方を大切にし、コミュニケーションの重要な技法とされている。アサーティブネスとは、人とのコミュニケーションでの類型を示すと、自分と他人との境界をどのように扱うかによって、4つに分けられる。攻撃的、受け身的、欺瞞的・作為的、それとアサーティブなコミュニケーションである。

 

 では、アサーティブなコミュニケーションとは自分と相手との人権を尊重した上で、自分の意見や、気持ちをその場に適切な言い方で表現することである。自己の心の内にある考え方や見方を開示するが、他人に影響を及ぼさないようにすることともいえる。アサーションを訓練するプログラムも開発されているが、これは、自己主張に関する過誤を知り、攻撃的な自己主張や、不十分な自己主張を明らかにした上で、適切な自己主張(アサーション)について学ぶプログラムである。

 

 今回ご紹介するのは、大学入試にこの手法を導入した大阪にある追手門学院大学である。2014年の入試から導入し、選抜型から育成型に転換することを目指している。大学入試改革の議論が進んでいることが背景にある。採り入れた入試の流れは、独自に開発したアサーティブプログラムを使って、ガイダンス→個別面接→基礎学力・議論する能力の向上プログラム→入試1次試験(グループディスカッション)→2次試験(個別面接・基礎学力適性検査)→プログラムによる入学前学習 である。これによって、知識記憶力試験一辺倒であった入試の形が変わる可能性を秘めている。

 

 成果については今後の適用結果を見ることにしたいが、現在の大学入試に一石を投じることは確実である。中教審が昨年12月の答申で、高校・大学の接続の抜本的な改革を提起していて、既に当校のアサーティブ入試は文部科学省の大学教育再生加速プログラムに採択されている。

 

 入試試験が全盛であった頃は、社会全体が競争社会であり、学校教育も過激な選抜が行われていたが、少子化社会となった今、大学の存続を始め、大学入試の在り方が問われ、入試の意味すら消えようとしている。学力不問の欧米型アドミッションオフィスであっても、ついていけない学生が多いといわれている。何のために大学へ行くのか等素朴な疑問も生まれている。大学の在り方が変わることはもちろんであるが、学校教育とは何であるのかの命題の解決が求められていることも確かなことである。


自己流天ぷら

2015年02月23日 00時00分01秒 | グルメ

 

 天ぷらの語源はポルトガル語の四季斉日の意味。四季の初め事で、水・金・土曜日の三日をいう。カトリックではこの三日間は鳥獣の肉を食べないという。quatro temporas を耳で聞いてそのまま天ぷらとなったようである。一般には野菜・魚肉・貝類などに小麦粉を付けて油で揚げたものをいう。天ぷらは我が国の代表的な調理法として、にぎり寿司と並んで、日本料理の一つとして発展してきた。何時の時代から高級化路線を歩み出したのであろうか、自分はむしろ手軽な料理としての位置づけである。

 

 食材は小形のサイマキと呼ばれる車エビを最上とするが、新鮮な魚介類を用いることから、にぎり寿司と歩調を同じくしてきたのかも知れない。春になると野草を天ぷらにする。独特なえぐみが消え、春を満喫できる。ツクシ、フキ、タラノメ、ヒメチク、セリ、ウドなどを天ぷらの具に使う。

 

 最近は天つゆを使わずに塩とレモン汁で頂くことが多くなった。籠に乗った揚げたての天ぷらはそれ自体高級感がある。天丼は冷めた前日に残った天ぷらをおいしく食べるために、煮汁で煮て食していたが、食堂で天丼を注文するとその場で揚げた天ぷらに、秘伝というたれをかけて饗される。熱い衣とたれにご飯とのマッチングは何ともおいしい。

 

 天ぷらの揚げ方は特に説明するまでもないが、カラッと揚げるには、小麦粉の溶き方と水に拘る必要がある。油の温度は180℃と一定にし、温度を保つ。小麦粉は冷蔵庫に入れておき常温より温度を下げておく。水は氷を入れて冷やした水に小麦粉を入れるが、このとき、かき混ぜないことである。かき混ぜるとグルテンが発生し、粘ってしまうからである。優しく上下に太めの箸で馴染ませる。回数は出来るだけ少なくし、玉が残る程度でよい。

 

 準備した具材は、水気を取り、揚げる直前に小麦粉をまぶす。小麦粉の付いた具材を冷水と混ぜた衣に沈め、余分な衣を落とし、熱した油の中に投入する。1回に投入する量は油面に対し半分以下の量にする。油に投入後は衣が安定するまで箸で動かさないようにし、片面が上がれば反転する。油の泡が小さくなり、落ち着いてくれば天ぷらが揚がったサインであり、油を切って取り出す。完全に揚がるまで追加の具は入れない。

 

 卵を冷水に割り入れることもあるがこの場合は白身を使う方がよいようである。勿論、卵を入れなくてもカラッと揚がるので敢えて入れていない。特に注意することは、天ぷらを揚げているときにはその場を離れず、火災に注意が必要である。火傷しないよう慎重に行って欲しい。天ぷらは、具材・衣の温度と油とに温度差を持たせた調理といえる。


虫除け表示

2015年02月22日 00時00分01秒 | 提言

 消費者庁がメーカー4社に空間用虫除け剤の表示に根拠が不十分という理由で、改善命令(措置命令)を出した。不当な表示による売上額が190億円という。メーカー側は誤解のない表示に改めるとしているが、そもそも、玄関やベランダに吊して薬剤を空気中に放出させ、ユスリ蚊など直接被害を与えない不快害虫を対象としていて、風通しが良いところでは、効果からしても殺虫効果はないのであろう。

 販売は続くことになるので、また、効かない証明を出さないと裁判を行うにしてもその被害状況を立証するのは難しい。しかし、メーカー側は詐欺紛いの商品とは考えないのであろうか、直接糾弾するつもりはないが、どうも対応が逆転しているように思えてならない。消費者としては、販売されている物が総て効果を検証した後に販売されているのではないと承知しているが、メーカーが提示する効能については端から疑って購入しているわけではない。不当表示ではないのであろう。その証拠に、消費者庁は販売を停止し、メーカー側が回収するまでには至っていない。根拠が不十分としているだけなのである。

 直接人体に影響を及ぼす場合や、禁止されている薬剤を用いていれば強制的な措置が行われるが、今回のメーカー側の対応は虫除け効果が否定されていないとして表示は既に変更しているという。メーカー側の姿勢に対して今後どのような手段が執られるのか推移を見るが、消費者としては何らかの意思表示も必要であろう。

 この手の薬剤が、快適な生活環境に役に立つとの認識は、蚊取り線香などと同じで、虫がいやがる薬剤を撒くことによって、人体に寄せ付けないようにするのであるが、家屋においては網戸で十分と思うが、使う方としてもこの種の虫除け剤を必要としているのかがよく分からない。確かに散歩しているときや温度が急激に上がるとユスリ蚊などが蚊柱を作り、大量に発生する場合もある。梅雨時にもシロアリである羽アリがガラス窓に付くこともある。

 害虫退治に薬剤散布を必要とすることもあるが、環境汚染問題からすれば、少量であっても出来るだけ薬剤散布は自粛する方がよいと思う。特に今般問題となった薬剤は人体への影響はないとされていてもである。とはいえ、何かすっきりしない。後味が悪い対応のように思えてならないのは自分だけなのであろうか。