オス1羽の晴れ姿です。餌の食べ過ぎでメタボ気味です。
住む地域によって春を感じる花は違っているが、北国では春一番で咲く花といえば万作の花ではないであろうか?自分が春を一番感じる花といえば、我が家の庭に咲く蝋梅の花である。花弁が透き通り、黄色で花弁の中央は深紅の色をしている。ほのかに匂う香りも優雅である。迎春の花は赤色の実がなる千両や万両、松との取り合わせもよい。万作の花は朝の連続テレビドラマの題名にもなった。昭和56年、今から30年も前である。
寒風が吹き残雪が市内のあちらこちらに残る時期に万作の花が咲く。比較的低木で、花弁は黄色の糸状、縮れていて中央は深紅である。色の取り合わせは蝋梅にも似ているが、蝋梅に比べると少々大柄で、枝に間隔を置いて花が咲く。ユキノシタ目に属し、自然環境でこの時期に他の花がない時にはよく目立つ花である。北国に住んでいる方にとってはこの花が咲くと春を感じるようである。
関東地方と桜の開花が1ヶ月ほど違う函館五稜郭はエゾ桜の咲くことで有名な公園であるが、丁度、5月の連休の時に満開となるため、自分は川崎に戻っていて、赴任期間の3年間は一度も見ることができなかった。エゾ桜は八重で、薄いピンクではなく、紫色に近かったと記憶している。ソメイヨシノではないため、赴任当初は違和感があったが、エゾ桜もよいものである。盛岡にいた時には弘前城の桜まつりがあると聞いて花見に行ったことがある。弘前はソメイヨシノだったと思う。当日は雪がちらついていたと記憶している。
梅も桜も同時に咲く東北・北海道であったが、一斉に咲く多くの花は見事なものである。
函館から函館本線で毎月1回1泊二日で札幌の労使会議に出席していた。途中大沼公園の入り口に大沼駅があり、車窓から雪が残る湿原に水芭蕉やザゼンソウが咲いている情景を楽しんでいた。水芭蕉は尾瀬沼が有名である。しかし、尾瀬に行くのはそう簡単には行くことができない。最寄駅から徒歩でしばらく歩かなければならず、大沼のように車窓から見るわけにはいかない。
我が家の花壇では雪割草が咲き始め、これからはフクジュソウ、スイセン、チューリップと色とりどりの花が咲く季節となるが、北国にも雪の下には開花を待つ多くの植物が活動を始めている。
自然界には不思議な生き物がいるものだ。今回テーマに挙げたダイオウグソクムシは五年1ヶ月の間なにも食することなく生き続け、餓死が原因で死亡したという報道に接した。
鳥羽水族館での出来事である。ダイオウと呼ぶだけあって体長50㎝・体重1kgにもなるそうで、今回死んだのは29cmであった。2009年に50グラムのアジを食べてから2014年1月2日(5年1か月)に死亡するまで何も食していないそうである。海洋甲殻類でこんなに長い間摂食せずに生きていること自体が不思議で、研究者も説明がつかないそうである。
ダイオウグソクムシはメキシコ湾や西大西洋の深海200~1000mの砂泥地に住んでいる。深海底に沈んできた魚類や動物の死骸などを餌としており、海の掃除屋である。
姿・形はフナ虫に似ていて、足が7対あり、腹面はカブトガニのようである。頭部には複眼が約3500個もあるそうである。深海で明るさを感じるためにはこんなに多くの目を持っているのも驚く。
先日もテレビの放映で深海に住むダイオウイカを深海調査船で日本の研究者がビデオに収め、その大きさに驚いたが、数日後に実際に定置網にかかった体長4mの生きたダイオウイカを放映していた。マッコウクジラと戦うダイオウイカについては物語等で知っていたが、マッコウクジラの体表についた多くの輪状のマークはダイオウイカの吸盤という。潜水艦を襲う巨大なタコ(?)やイカがいる話は偽りのないことなのであろう。
巨大化する生物には何か理由があるのであろうが、シロナガスクジラ、ジンベイザメ、ダイオウイカなど巨大化の理由がよくわからない。恐竜が絶滅した理由は隕石の衝突による気温の変動であるという。シロナガスクジラやジンベイザメは動物性のプランクトンやオキアミなどの大量発生する小型生物を食している。実際に生きているのであるから進化する歴史の中で大きいことが優位に働いたからであろうが、巨大化はダイオウグソクムシの例からすると食物を大量にとるからだけではないようである。つまり、飽食イコール肥満、摂食拒否イコール餓死ではない世界があると言えるからである。ダイオウグソクムシを遺伝子レベルで研究すると長期間摂食しなくても生きていけるメカニズムを発見できるかもしれない。
先日の関東地方に被害を及ぼした豪雪は、短時間に湿った雪が降ったせいか、樹木に着雪し、枝を張った多くの樹木が折れる、曲がる、裂ける等の被害に遭っている。近隣の住宅の庭木も雪の重さに絶えきれず、二股に分かれた樹木であったが、見事に裂けて、塀を乗り越え、道路までせり出し、通行の妨害になった。特に、高齢化の影響で、住宅の持ち主が介護施設等へ入居していて、空き家同然となって、誰も管理していない放置したままの状態で被害にあったケースも多い。
一昨年の11月に友人二人と能登半島を一周するドライブを企画し、二泊三日の強行軍であったが、初日は富山県の氷見に一泊し、翌日は金沢市内に宿泊して、兼六園へ行った。
兼六園は丁度雪吊り作業の真っ最中であった。雪吊り作業は冬の風物詩でもあり、作業を見に来ている観光客も多かった。
庭園を管理している数人の庭師が取り組んでいて、見事に完成した雪吊りの松は日本庭園と良くマッチし、美しいものである。ソテツには藁ぼっち(藁ぼうし)で覆われ、雪吊りとあわせて冬への準備である。樹齢が百年以上という大木の松には支柱が立てられ、支柱の天辺から伸びた藁縄が相当数、枝に結ばれていて、樹形の維持の大変さがよく分かった。毎年繰り返される雪吊り作業であるが、冬場の樹木を大切に維持管理することが、豪雪地域の仕事となっていて、その景観に対し、大いに旅情を感じた旅行であった。
雪国の人が豪雪の中で生活するには雪の性質を知って、それを生活に潤いをもたらすものとして大いに利用してきたことは驚くばかりである。確かに豪雪による停電、交通網の寸断、雪解けによる洪水、雪崩による災害等を引き起こす。一方、スポーツや娯楽としての冬場の楽しみに変える知恵はすばらしいと思っている。スポーツでは冬季オリンピックの開催中であり、世界各国の選手の活躍は、連日驚嘆している。
しかし、樹木の雪吊りが他の国では見られないのは、樹木に対する思い入れの違いによるものかどうかは判らないが、模様木といわれる松を愛で、その重圧感や我が国が古くから行ってきた雪吊りのような用と伝統美の混在した風景に対する美的感覚の違いによるところが大きいようである。
シモバシラ(別名 雪寄せ草)という植物をご存じであろうか?NHKの夕方の番組で天気予報があるが、季節の便りとして視聴者が写した写真の紹介があり、その中で立川の昭和記念公園で撮られたシモバシラについた霜柱を紹介していた。普通地面の水分が凍り、土が霜柱によって持ち上がるものではなく、シモバシラの茎に細かい帯状の霜柱がまとわりつくように成長したものである。まるでスカートを穿いたようでもあり、花びらが外側に開くような複雑な流体を形作る。水分がある状態で、気温が氷点下以下にならないと出来ないそうで、不思議な現象である。今までに見たことも聞いたこともなかったが、女房が撮った写真を見て初めて知った次第である。
昨年の11月の中旬、水上市に在住されているキノコの胞子の写真集を出版されている植物写真家の埴 沙萌先生宅へ、女房と共におじゃまする機会があり、その折りに奥様からシモバシラの植物を分けて貰った。女房は鉢に入れて、せっせと水をやり、気温が氷点下になった翌朝、大きな声で「シモバシラに霜柱が出来たよ!」知らない人が聞くと何のことか判らないが、初めて小さな霜柱が出来ていた。決して昭和記念公園のような大きな霜柱ではなかったが、実際に目にすることが出来た。
その後も何度となく、女房はシモバシラの霜柱を撮影するために昭和記念公園へ出かけたが、今年はあまり多くなく、残念がっていた。我が家のシモバシラもそれ以後注意してみているが、霜柱が出来ることはなかったが、来年への期待で、また見られることを楽しみにしている。
シモバシラは紫蘇科の多年草で、明治時代の植物学者の伊藤圭介氏の名前に由来していて、英語ではKeiskea Japonica との学名が付いている。シモバシラの草が枯れて茎が残るが、宿根草のため、根は凍結するまで活動を続け、根から水分を導管で茎に吸い上げるため、氷点下以下になると地表近くの水分が氷柱となる。紫蘇科の植物に見られる特異な現象とされている。
醸造した清酒を濾したときに残るのが酒粕で、板状にして市販されている食材である。その用途も多く、甘酒、粕漬け、粕汁、わさび漬け、奈良漬け等食卓を賑わす。板状の酒粕を切り分け、そのまま焼き、砂糖や醤油に浸けて食したことがある。あまりおいしい記憶はないが、甘酒と同様におやつには良かったのであろう。最近は酒を仕込む杜氏には色白が多いとのことで、酒粕も美白効果がありとしてパックの材料や風呂に布袋に入れて酒風呂にして入浴したりしている。
酒粕はもろみとの重量比で25%、成分は水分、炭水化物、タンパク質、脂質、灰分が主で、アミノ酸やビタミン、酵母などが含まれている。アルコール分も約7~8%ほどある。100g当たりのエネルギーは54Kcal(キロカロリー)ある。年々、日本酒の出荷量が減っているため、副産物としての酒粕も減少傾向にある。
粕漬けに使う粕床は、標準的な作り方として次の通りである。
・酒粕 250g
・清酒(料理酒) 1/2カップ
・みりん 1/2カップ
・砂糖 1/2カップ
・塩 大さじ 1/2
・好みによって味噌 大さじ2を加えても良い。若干甘めなので、甘すぎれば砂糖の量を少なくする。
酒粕をちぎり、ぬるま湯に浸け、柔らかくなったら水気を切り、多の材料と共にすり鉢に入れてよく混ぜる。ドロドロになれば粕床の出来上がりである。ある程度酒粕が小粒になれば、電動ハンディミキサーを使ってもよい。ステンレス製やホーロー製のバットに入れてその中に粕漬けしたい材料を入れる。魚や、豚肉などはそのままでよいが、酒粕が付くのがいやな場合は、ガーゼを切って包むと良い。キュウリや大根などは塩もみしてから粕床に漬ける。2~3日後には料亭の味が楽しめる。魚や豚肉は漬けた後、時間を短めにしてグリルで焼く。たらこはそのまま切って食する。浸けた後の粕床は粕汁の材料に使う。
雪が音を立てることは知っていたが、今回の豪雪で積もった雪が溶けて地上へ落下する落雪の凄さは筆舌しがたい轟音と振動が体験できた。二階建ての屋根から地面までの距離は6mぐらいであるが、突然一部が落下するのに従って徐々に何回も落下する。多分積雪した雪の量は変わらないが、風によって雪が吹き上げられ、場所によっては厚みが変わり、溶け出す場所も方向によって違いがあるからであろう。落雪の勢いや強さは地面にたたきつけられたときに発する音と、振動の強さによっても知ることが出来、直下型地震のような鈍い音と振動が伝わってくる。
落雪によって歩行中の方が被害を受けたことも報道で知っているが、落雪の量によっては雪が岩石の塊の落石のような膨大な力を発生させる。山岳地帯で起こる雪崩とは違い、雪の重さが直接歩行者に加わるため、状況によっては即死も起こりうる。大量の雪に埋もれて、身動きが取れず、呼吸困難となる場合もあろう。体温の低下によって凍死も起こりうる。
盛岡に赴任していたときに、春先であったが、居住していたアパートに隣接する駐車場に置いていた自家用車の屋根がアパートの屋根からの落雪で大きくへこんでしまったことがあった。ドアも開閉が出来ず、修理屋を呼んで直して貰ったが、以後駐車する場所を建物から離れている場所に置くようになった。
今回の自宅付近に降った豪雪は幸いに長く降っても一昼夜で、翌日は気温が上がり、積もった雪も溶け出す。低気圧が太平洋沿岸を北上する場合には北上するに連れて、太平洋の暖気を取り込むように風向きが変わるため、寒気の南下が止まれば、今の時期、翌日には溶け出す。多摩川もこの豪雪後に水位が上がっていて、君津の小糸川などは洪水危険水位に達し、川の付近の住民は避難を開始したとの報道があった。
降雪による被害は降っているときには、着雪による重みによって電線が切断し、停電になる。降り終わって翌日には路面等の凍結によるスリップ事故が発生する。公共機関にも影響が出る。ポイントの故障や、倒木が線路を塞ぎ、ダイヤの乱れや不通が起こる。落雪についても大きな事故になる可能性があり、久しぶりに降った雪を喜んでばかりではいられない。自然災害がもたらす脅威とは、計り知れない自然の力と人知では知り得ない人間との対峙であろうか。
家庭で種を抜いたドライプルーンを紅茶で煮るだけで出来るレシピを紹介する。プルーンは西洋スモモとも呼ばれていて、カルフォニア州が一大生産地である。生のまま食しても良いが、種を抜いてドライフルーツとしてパック詰めで市販されている。
繊維質が多く、食べ過ぎると便が緩くなる人もいる。ショートケーキの飾りやステーキのソースに加えても独特な風味と酸味が良くマッチする。紅茶煮のドライプルーンはヨーグルトにかけて食しても、ジャムとしてパンに挟んで食するとおいしい。タルトの材料にしても良い。フルーツジュースとして、バナナ、牛乳、ヨーグルト、砂糖を適量ミキサーで混ぜ合わせてもおいしい。
簡単なレシピをご紹介すると
・ドライプルーン種抜き1袋 240g
・紅茶 Tパック 2個(茶葉であれば小さじ2杯)
・砂糖 大さじ1~2
・レモン果汁 小さじ1
・熱湯 250~300cc
ドライプルーンの表面を油処理しているものであれば、熱湯をかけて油抜きをする。
鍋に紅茶Tパックを入れて熱湯を分量分だけ入れ、煮出す。Tパックを取りだし、ドライプルーンを入れ、砂糖を加えて強火で煮る。沸騰したら中火にし、アクが出ればアクをすくい取る。約20分間煮て火を止める前にレモン果汁を入れる。これだけの操作である。
煮沸消毒した瓶に入れて冷えてから冷蔵庫に保存する。1ヶ月は楽しむことが出来る。
レシピの基本は上記の通りであるが、砂糖の代わりに蜂蜜を入れると濃厚な味となる。
紅茶の種類に拘り、色々試してみるのも良い。ダージリンが一般的であるが、アールグレイが好きなので我が家ではアールグレイを煮出して作っている。