誰しも仕事の他に、熱を入れて打ち込める趣味の1つや2つは持っている。趣味が転じて実益となり、名声を博している方も多い。趣味の中でも、デジタル写真やビデオ撮影は、年齢や性別を問わず、愛好者は広い世代に渡っていると思われる。我が家でも子供の誕生とともに、機会あるごとに映した、今は書棚に滅多に開くことがないカラー写真アルバムの成長記録の山積みである。今日では、手軽さと画素数が銀塩写真にひけを取らないデジタルカメラの出現と普及で、多くの愛好者を産んでいる。
固定焦点式のデジタルカメラの世界とデジタル一眼レフの世界は似ているようで、どちらも奥が深く、興味は尽きない。今回はデジタル一眼レフについて日頃感じていることについて触れたい。
写真は光の芸術といわれている。光源は太陽光ばかりでなく、蛍光灯や白熱電球、ストロボや花火など人工光のすべてを含む。光の反射で感光体に記録され、それを印刷(印画)して表現するが、一瞬の画像はシャッター速度で調整し、光の量は虹彩(アイリス)、つまり、絞りによって変化する。画像の鮮明さはピントを合わせることで、レンズの役目である。詳細は多くの出版物や解説書があるのでそちらに譲るが、「写真は目で見た被写体がカメラを通して画像としてメモリーに記録され、写真用紙に印刷して再現する」。これでは味も素っ気もない。写真愛好者が工夫し、芸術性を追求するおもしろさとは何であろうか?人によってその答えは様々で、ベストアンサーは、デジカメや携帯電話についたカメラ機能を頻繁に使い、うまくシャッターチャンスをとらえ、記録として表現することなのかもしれない。(次回へ続く)