人は、考える葦である。天は自ら助けるものを助ける。

戦後の混乱から立ち上がり、文化的平和な国に成長した日本が、近頃反対の方向を向き始めた。偉人の言葉を考え直して見たい。

遊びをせんとや生まれけんー6

2019-01-22 21:19:40 | 随筆
 「健全な精神は、健康な身体に宿る」ということわざ通り、幸せに生きるためには体の健康に留意しなければなりません。昔の人は、どうしたら長生きできるかなどと考えなくとも、自然と共に自然の食物を食べて生活していたに違いありません。しかし今の先進国では、数々の文化科学の進歩でめまぐるしい変化の中に晒されているために、功罪両方の条件の環境に左右されて、必ずしも健康的な生活を送っているかどうかは解かりません。

 寿命の統計と共に健康寿命というものもあり、健康に関する報道や書籍のブームになっています。又、健康維持のための優れた食料や薬、サプリメントなども後から後から宣伝されて、それに惑わせられてしまいそうになります。でも、新しい病気が出てきたり、突然死、不治の病など人生を不幸のどん底に落とすような恐ろしいことも多くなっています。そんな中で、最近の医学番組の画期的な説の一つに、体の仕組みは、ネットワークで動いているということが挙げられました。

 病院は、内科が、循環器、消化器と別れたり、外科が、その手術の外科例えば脳外科、心臓外科などとなったりしましたが、ネットワークで動く全体の仕組みは、基礎として切り離せない重要要因となるでしょう。私たちも、このことを踏まえていると、あだや疎かにやりたい放題の生活は控えるようになるのではないでしょうか。そのネットワークの例をかいつまんで述べてみたいと思います。もうすでにご存じの方もいらっしゃることでしょう。

 ① 腎臓は、脳と心臓に引けを取らないくらい重要な臓器で寿命を左右します。骨髄で赤血球を作り交換を行いますがそれを取り仕切るのは腎臓だそうです。腎臓の糸球体のフィルターに過分の糖が流れると傷み、そこに白血球が集まり血管がつまる。高血圧やストレス、タバコ塩分、脂肪分に要注意です。
 心臓から来る四分の一の血液の血圧をコントロールしています。
 ② 筋肉は400種あり、がん、うつ、記憶力に影響します。エネルギーの浪費を司るメッセージを送っています。
 ③ 骨は脳を若返らせるメッセージを全身に送っています。精力、記憶力、免疫力、筋力アップのメッセージを送ります。
 ④ 腸は、ひだと絨毛で病原菌、ウイルスを抑制する免疫のカギの役目をしています。
   腸内細菌、免疫細胞があり植物繊維を取るとクロストリジュウムの免疫メッセージを生むそうです。これが少ない人は動脈硬化になりやすいので、オメガ3系脂肪酸の抗炎作用が効果的です。
 ⑤ 脳内が高血圧になると脳細胞に傷が付き脳の糖尿病になります。

 次回は、精神面について述べます。