ペパーミントとスペアミントの違い
ミントの代表品種ペパーミントとスペアミントは数百種類もあると言われる
ミントの中でも代表的な品種です。
ハーブティーやサラダ 肉料理などに用いられ世界中で親しまれています。
これらのミントから抽出した精油は食品や歯磨き粉などの香料、化粧品
などに幅広く利用されています。
二つのミントの大きな違いは香りにあります。
スーッとする強い清涼感を持つペパーミントに対して
スペアミントはソフトな清涼感と甘さの中に苦味のあるのが特徴です。
それぞれに香の元となる成分が異なります。
❍ペパーミント l-メントール
葉は先が尖がっていて細長いものと卵形のタイプがあります。
茎が紫色のホワイトペパーミントと緑色のホワイトペパーミントに
大別される。
スッとする強い清涼感とピリッとした刺激のあるフレーバーを持つ。
和名はセイヨウハッカ
※ペパーミントの香りの元になるのは「l(エル)-メントール」です。
和種のミント(ハッカ)にも多く含まれる成分でキリッと爽快な
スースー感は日本人にも馴染みが深く日本のガムや歯磨き粉は
ペパーミントのものが支流です。
❍スペアミント l-カルボル
葉は先が尖っているか丸みを帯びている。細長いものと卵形で縮れている
タイプがある。葉の色は栽培状況によって変わる。
ペパーミントより香りも味も穏やかでソフトな清涼感と甘さの中に
青臭い苦味を感じる。
和名はオランダハッカ ミドリハッカ
※一方スペアミントの香りは「エルーカルボン」と言う成分が主体に
なっています。スースー感は控えめながらハーブ特有のかおりが
料理に合う事から欧米では料理に使う三トンと言えばスペアミントを指します。
別名「ラムミント」とも呼ばれ英国の伝統的なラム肉料理には
スペアミントの葉に砂糖などを加えて作る甘いミントソースが欠かせません。
◯スペアミントから生まれたペパーミント
スペアミント(Spearmint )のスペア(spear)とは「槍」の意味で
先の尖った花や葉の形を槍に見立てて名付けられました。
実はペパーミント(peppermint)はスペアミントとウォーターミントが
自然交雑して生まれた品種です。
ぺパ―(pepper)はコショウ、ピリッとした刺激のある風味が
胡椒に似ている事からとされています。
ミントの世界から 生活をリフレッシュより