花はなのつづり箱

季節に咲く花や日々の暮らしなど、綴っていきたいと思います。

二ホンハッカ(日本薄荷)

2022-08-01 13:49:39 | 花の名前
二ホンハッカ(日本薄荷)
学名:Mentha aremsis var・pipera scens
原産地:日本 中国 シべりア サハリン 
草丈:20~60cm  開花期:8~10月
和名:二ホンハッカ(日本薄荷)ハッカ(薄荷)
花ことば: 美徳 貞淑 効能 迷いからさめる
分布:日本(北海道 四国 九州)朝鮮半島 中国 シベリア サハリン
   などに分布し毎年花を咲かせる多年草です。

日当りが良くてやや湿り気のある所に自生します。
ミントの仲間で葉っぱを軽くこすると喉や鼻腔がスーッとする清涼な香りがします。

草丈は60cm位で葉は長楕円形で先端が尖って葉脈がクッキリと深めに入り
縁には粗くギザギザが入ります。

茎や葉には軟らかくて細い毛が生えます。
夏から秋にかけて葉の付け根にごく淡い紫色(白に近い)の小花が固まって付きます。

あまり場所を選ばず良く育ちます。適地に一旦根付いてしまうと地下茎を
広げて沢山の芽を出して繁茂します。

ハッカの名前は中国での呼び名「薄荷」を日本語読みしたものです。
その他にもめぐさ(目草)の別名があります。


セイヨウハッカなど他のミント類と区別するための二ホンハッカと呼ぶこともあります。
英名はジャパニーズ・ミントです。
またハッカの他のミント類を掛け合わせて作られた品種も日本ハッカと呼ぶこともあります。




ハッカはミント類の中でもメントール(スッとする成分でガムや飴など
によく入っています)を最も多く含んでいます。
特に日本産のハッカは含有量が多く昔は精油(エッセンシャルオイル
香りのもので有用な成分を多く含む)を採るために沢山栽培されていました。
収穫したハッカは蒸留してメントールとハッカ油が精製されて日本から
世界各地に輸出されました。
栽培は江戸時代に岡山で始まったのが最初とされその後明治時代には北海道で
も栽培が始まって昭和初期に一大産地となり第二次世界大戦前には
世界生産額の大部分を日本産が占めていたそうです。
1960年代にメントールが化学合成で出来る様になると栽培は衰退しました。

北海道北見には当時を伝える北見記念館が在ります。

お菓子や飲料 化粧品や歯磨き粉などの利用されます。
葉を乾燥させた漢方では「薄荷葉(はっかよう)と呼び内用または外用されます。

                              ほぼふつうの植物図鑑より
      2022.7.29 散歩(鹿田山フットパス)で見た花
コメント (2)
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