6日 上三依植物園 キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
キレンゲショウマは皆さんのブログで知ってはいたのですが
実際に咲いている所をを見るのは初めてでワクワクでした!!
キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
学名:Kirengeshoma palmata Yatabe
科名/属名:アジサイ科 キレンゲショウマ属 多年草 絶滅危惧Ⅱ類
分布:本州(紀伊半島)四国 九州 花期:7~8月 花色:黄色
林内に生える高さ80~120cmの多年草で湿気の多い石灰岩地の原始林内に自生します。
キレンゲショウマはアジサイ科 キレンゲショウマ属の多年草です。
その特徴は1種で1つの属を構成する特異な植物でである事。
田部井氏はキレンゲショウマはユキノシタ科に分類しました。
しかしその後花形の違いによりユキノシタ科からアジサイ科が
独立された為現在ではアジサイ科に分類されます。
※キレンゲショウマ属にはアジサイ亜科アジサイ連に含まれる説など
様々な見識があります。
花は円錐形の特徴的な黄色い花をまばらに数輪茎先に付けます。
少し肉厚の5枚の花弁が螺旋状にに並び少し尖った形をしています。
花の長さは4cm径は1cm前後咲き始めは上を向いていますが
果実期になると下向きになります。
草丈は100cmを超えています。葉は10~20cmの大型の葉は円心形で
浅く切れ込みがあります。
掌を大きく広げたような形でギザギザの縁が特徴的です。
自生しているキレンゲショウマの開花期間は1週間位です。
※キレンゲショウマは宮尾登美子の剣山の「天涯の花」で知られています。
キレンゲショウマは1860年に矢田部良吉氏によって発表されました。
「矢田部宣言」と呼ばれる論文を発表した矢田部氏により発見されました。
矢田部氏の意気込みはキレンゲショウマの属名からも読み取れます。
和名のキレンゲショウマをそのまま属名として使用した事で世界の植物界に
日本を強くアピールしました。
※田部井宣言とは東京大学が創設頃は日本の植物相の分類学研究は
欧米諸国の学者の手でより盛んに行われていました。
初代植物学教授となった矢田部氏から「日本の植物学の分類は
自らの手で解決せん」と宣言しました。
この事により当時の東京大学における日本の植物研究が「植物学」として
開始される事になりました。
BOTANIKAより
キレンゲショウマの花はずっと見たかった花で
やっと見る事が出来ました。
確か軽井沢植物園でも咲いていたと記憶していますが
レンゲショウマが咲く頃には終わってしまうのかも知れませんね。
ちなみに上三依植物園ではレンゲショウマはまだ2輪しか咲いていませんでした。
コメントをありがとうございました。
普通のレゲショウマンは
軽井沢植物園で見ました。
https://blog.goo.ne.jp/tsakaegoo/d/20160809