花はなのつづり箱

季節に咲く花や日々の暮らしなど、綴っていきたいと思います。

ヌマトラノオ(沼虎尾)

2023-07-04 14:14:44 | 花の名前
6月10日 散歩で見た花  ヌマトラノオ(沼虎尾)

ヌマトラノオ(沼虎尾)
  サクラソウ科 オカトラノオ属 多年草
  原産地:アジア東部 日本では北海道 本州 四国 九州
  開花期:7~8月  花色:白  花ことば:平静 思いが叶う
  特徴:白い花が花序の下から順に咲いていき花序が直立するのが
     ヌマトラノオの特徴です。 また花の付き方も偏りなく一様。 

  ヌマトラノオは草丈が40~70㎝程度になるサクラソウ科の多年草です。
  湿地に群生して地下茎を長く伸ばし繁殖します。

  花期は7~8月頃が開花期で茎の先に長さ10~20㎝程度の直立する
  総状花序を出し径5mm程の白い花弁を密に咲かせます。

  葉は互生する単葉で長さ4~7㎝程の披針形または倒披針状長楕円形で
  先端が尖っていてまばらに淡色の腺点があります。

 果実は球形の蒴果で径2~3mm程度になり宿存性の萼片に包まれています。

 名前の由来
   沼(湿地)に生えるトラノオ(虎の尾)と言う意味で同属の
   オカトラノオ(丘虎の尾)の尾状に付く花序を虎の尾に見立てた事から

    ↓ 花の図鑑からお借りしました
   
                 
※ヌマトラノオと同属の植物で似ている名前にハナトラノオ ミズトラノオ
 ミズネコノオなどがありますがこちらは全く別種の植物です。

                       2023.6.10 散歩で見た花
 
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ハマナデシコ(浜撫子)

2023-07-03 14:53:43 | 花の名前
ハマナデシコ(浜撫子)
  
  ナデシコ科 ナデシコ属   多年草
  別名:フジナデシコ(藤撫子) ナツナデシコ(夏撫子)
  花ことば:大胆  陽気な恋   開花期:7∼10月  花色:紅紫色
 名前の由来:海岸の崖や砂地に多く生育している事から名付けられました。
   日本原産で本州 四国 九州 沖縄県 に分布しています。
   主に海岸の崖や砂地に多く自生しています。
    ※花色が白色のものや早生、晩成などの栽培種もあります。
     切り花や花壇用にはベニナデシコの名称でも栽培されています。
     草丈20~50cm程になるナデシコ科の多年草です。
      
         花は茎の先に集散花序を出して多数の花が密に付きます。
   花径1.5㎝程の紅紫色の5弁花で先端が歯牙状に浅く切れ込みます。
   花序の基部には3対の楕円形の苞がありほうの先は尾状に伸びます。

   葉は根出葉と茎葉があり根出葉はロゼット状に出る単葉で長さ5~9㎝程の
   長楕円形になり茎葉に対生する単葉で長さ4~8㎝程の楕円状針形になります。

   果実は円柱の蒴果で熟すと先端が4裂し黒い種子を出します。

    ※花色がフジ(藤)に似ていることからフジナデシコ(藤撫子)
     夏の時期に開花期を迎える事からナツナデシコ(夏撫子)と
     いう別名があります。
   ※切り花や花壇用にはベニナデシコ(紅撫子)の名称でも栽培されます。

                           GREEN PIECE より
   
         ↓ハマナデシコの花の写真は写真集からお借りしました。
   
                                      


                                                               2023.6.16  散歩で見た花


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ノリウツギ(糊空木)

2023-07-02 15:26:47 | 花の名前
6月23日 
  荻窪公園でノリウツギ(糊空木)が一本だけでしたが
  まだ蕾で花を見る事は出来ませんでした。
 ノリウツギ(糊空木)
 アジサイ科 アジサイ属 落葉低木 原産地:日本 中国中部∼南部
 樹高:2∼3m  花色:白  開花期:7∼9月
 別名:サビタ ノリノキ  花ことば:臨機応変
 
    白く4枚の装飾花に花序が円錐形である。比較的明るい林縁を好む。
 名前の由来
  全体からウツギ(空木)に似ており幹の皮から製紙用の糊を
  作った事から「糊空木」と書く。
  ※空木とは髄が消失し中空になった木を言う。
別名:ノリノキ ノリギ キネリ トロロノキ ネバリノキなど
   糊に因んだ地方名が全国的に使われている。
 
  枝先に円花序を出し小型で5弁の両性花多数とその周囲に4枚の
  装飾花を付けるが果実が熟すにつれて徐々に淡い緑色から淡い紅色に変化する。
 対生し卵形楕円形で先は鋭く尖り縁には細い鋸歯がある。
 長い葉柄は赤味を帯びる事が多い。
果実
  花の後果実が出来る秋に果実が熟す頃まで装飾花は枝に残り
  赤く褐色に色付く。       花の写真は花の辞典からお借りしました。


樹皮
  縦に割れて外皮が落ち多量の粘液が含まれ古くから和紙を作る時の
  原料として使われた。
江戸末期
  オラ ンダの東印度会社の医師として来日したシーボルトはノリウツギが
  日本を象徴する植物の一つとして1862年オランダに持ち帰っている。


若葉は食用に
  昔若葉を茹でて干してから保存し冬季の食料にした。
  戦時中にはこの若葉を刻んで米と混ぜ雑炊を作った。
 サビタパイプ
  アイヌの人々は中空である事を利用して根元付近の株で煙管を
  作ったりしたがその名残が北海道や日光などでお土産として
  売られている「サビタパイプ」です。
糊の原料
  粘液の多い内皮を用いる特に樹齢8年以上の太い枝から取れるものが
  白くて上質とされていた。和紙製造が盛んな1940年代まで
  北海道の「サビタノリ」を始め各地で生産され高知県の土佐半紙は
  今でもノリウツギ糊が使われていいます。

                    森と水の郷 あきた樹木シリーズ89より
  
  

 
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ネムノキ(合歓木)

2023-07-01 16:00:56 | 花の名前
6月23日
      荻窪公園のネムノキ(合歓木)
     アジサイゾーンの道を隔てて広場のような所に大きなネムノキが
      沢山あり花を咲かせていました。


    マメ科 ネムノキ属 落葉高木  和名:ネムノキ(合歓木)
    原産地:日本 朝鮮半島 中国  開花期:6~7月  花色:ピンク
    花ことば:歓喜 胸のときめき 夫婦和合 家庭円満 安らぎ
    ネムノキは独特な美しい花を咲かせる樹木です。
    自生するものは15m程の高さになる事もあります。
    マメ科の植物なので花が咲き終わった後に豆とさやを作ります。
    さやに比べると種子はとても小さく冬になってもさやは開かないままで
    果実全体が風に運ばれ遠くへ飛んでいきます。

     夜のなるとネムノキの葉「羽状復葉」は左右の葉を閉じていき
     朝になるとまた葉を広げる不思議な性質を持っています。
     これは「就眠運動」と言うものですが夜間に葉から水分を蒸発
     させない為の運動と言われています。
    ネムノキの花は梅雨から夏にかけて開花します。
    フワフワとした細い糸状の花びらが束ねられたようにまとまり
    繊細な花姿です。
    枝先には20個ほどにもなる丸く小さな蕾が付きますがその一つ一つが
    少しずつ綻んでいき糸をほぐすように花が開きます。
    夏の終わりにはほんのりと甘い香りを漂わせます。

  名前の由来 
    独特な葉と個性的な花を咲かせるネムノキはとても魅力的な樹木で
    夜になると眠る木である事から「眠りの木」と呼ばれその呼び名が
    転訛して今の「ネムノキ」と言う呼び名になったのです。
 ※地方によって呼び名は異なりますがいずれも眠りにまつわる
   名前で呼ばれています。

     与謝野蕪村  雨の日や まだきにくれて ねむの花
     松尾芭蕉  象潟や  雨に西施が ねぶの花
  日本の万葉集に
   人妻の紀女郎(きのつらめ)が年下の恋人である 大伴家持に送った歌
  「昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ」
 意味は
   「私一人にその夢を見させないであなたも来て一緒に見てね」
    と誘っていいます。
    中国医学においてはネムノキの花を不眠解消や精神安定の効果がある
    生薬として使っていました。
    樹皮にはタンニンが含まれていて強壮鎮痛に効果があり花と同じく
    不眠の効果もあると考えられています。
    樹皮を乾燥したものは鎮痛 腰痛に効果があり打撲や捻挫には樹皮を
    黒焼きにしたもので湿布が処置として使われました。
 
  江戸時代の本草学者の「この木を植えると人の怒りを除き若葉を食べると
  五臓を安じ気を和らげる」と言うようにネムノキにまつわる不思議な話や
  薬用効果についての記述しています。
 ※一説のよればネムノキには邪気を払う力もあるそうです。

                                         PREMLER GARDENより


  草むらの咲いていた白い花  
       マメアサガオかと思ったのですが葉が分かりずらくて?。。。




                         2023:6.26 荻窪公園で見た花



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