風のたより

電子計算機とは一極集中の現象が大であるが、その合間を縫って風の一頁を

八月(3) 季節.二十四節気.季語

2021-08-29 13:59:35 | 文化
横浜市長選挙で立憲民主党及び日本共産党の推薦・支持を受けた山中竹春が当選した。自民党は小此木八郎と林文子と割れたので、一本化出来なかったので負けた。割れた二人を合わせれば山中竹春の票を上回るが、何故割れたかを問うてない。

小此木八郎は菅義偉と両輪のごとくIRを推進してきた。それが政治屋だな。コロリと反対に転じた。林文子も反対から賛成へ転じた。政治屋とは主義主張がコロリコロリと変わっていく。安倍晋三からの路線であるが菅義偉に代わって、この男は説明をしない。理由を言わない、言えない。総理になってから日本学術会議の会員任命拒否から説明出来ない。記者からの質問をはぐらかす。官房長官からの姿勢は変わってない。親分に忠実に習うこともあろうが、原稿の棒読み、いや原稿さえ読めない

取りも直さず敗因は説明が無い、出来ないことに気付いてない。報道関係者も言わないが、今までIRに賛成が反対に転じても説明しない、出来ない。これじゃ人ならば言うことを聞かないな。こんな簡単なことが分からないな。これは菅義偉だけでなく、自民党の体質になりつつあるな。論理が無いと言うことは、感情で物事が決まるということだ

我が国には四季がある。気象庁のHPによると、知識・解説→気象に関する観測と予報の技術の解説→天気予報で用いる用語(予報用語)→予報用語について→時、地域、気象要素に関する用語→時に関する用語によると、春とは3月から5月まで、夏とは6月から8月まで、秋とは9月から11月まで、冬とは12月から2月までとなっている。一般的な認識であり、現実に即している

日本では明治6年(1873年)から暦を太陰太陽暦(旧暦)から太陽暦(新暦)に切り替えたと。太陰暦とは月の満ち欠けを基準にし、太陽暦とは太陽の運行に沿っての暦であると。新暦8月31日は旧暦では7月24日であり、新暦の方が1ヶ月少々遅くずれている。そして国立天文台HPによると、季節が変化するのは、地球が自転軸を約23.4°傾けたまま公転することが原因であると。二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1年の太陽の黄道上の動きを視黄経の15度ごとに24等分して決められていると。また七十二侯は二十四節気を細分化したもので、二十四節「気」と七十二「侯」をあわせて「気候」となったと

国立天文台HPでは、今年2021年の二十四節気を公表している
春とは、「立春」は2月3日、「雨水」は2月18日、「啓蟄」は3月5日、「春分」は3月20日、「清明」は4月4日、「穀雨」は4月20日、である
夏とは、「立夏」は5月5日、「小満」は5月21日、「芒種」は6月5日、「夏至」は6月21日、「小暑」は7月7日、「大暑」は7月22日である
秋とは、「立秋」は8月7日、「処暑」は8月23日、「白露」は9月7日、「秋分」は9月23日、「寒露」は10月8日、「霜降」は10月23日である
冬とは、「立冬」は11月7日、「小雪」は11月22日、「大雪」は12月7日、「冬至」は12月22日、「小寒」は1月5日、「大寒」は1月20日であった

俳句とは、季語のない自由な俳句もあるが、一般的には季語・季題があると。季語とは、季節とは、歳時記があると。歳時記によると、季節は二十四節気によっている。春とは立春から立夏の前日まで、夏とは立夏から立秋の前日まで、秋とは立秋から立冬の前日まで、冬とは立冬から立春の前日までとなっている

NPO法人「きごさい(季語と歳時記の会)」によると具体的には、春は二月、三月、四月、旧正月(陰暦の正月)、睦月(旧暦1月)、如月(旧暦2月)、弥生(旧暦3月)、安吾忌(2月17日)多喜二忌(2月20日)、兼好忌(陰暦 2月15日)、八十八夜(今年は5月1日)、薪能、等々である

夏は五月、六月、七月、卯月(旧暦4月)、皐月(旧暦5月)、水無月(旧暦6月)、柏餅、隠元忌(陰暦4月3日)、御柱祭(信州諏訪大社では、寅年、申年の5月4日、5日に開催)、府中祭(暗闇祭、府中市の大國魂神社の祭礼、4月30日から5月6日に開催)、佞武多(元は陰暦7月7日の七夕の行事、現在は8月に開催)、草田男忌(8月5日)、等々である

秋は八月、九月、十月、文月(旧暦7月)、葉月(旧暦8月)、長月(旧暦9月)、爽やか、月、竿燈、盂蘭盆会(旧暦7月3日から16日)、風の盆(9月1日から3日)、国男忌(8月8日)、原爆忌、終戦記念日(昭和20年8月15日)、宗祇忌(旧暦7月30日)、西瓜、新酒、文化の日(11月3日、明治節)、白秋忌(11月2日)、等々である

冬は十一月、十二月、一月、神無月(旧暦10月)、霜月(旧暦11月)、師走(旧暦12月)、蕎麦掻、竹馬、小春(旧暦10月の異称)、達磨忌(旧暦10月5日)、節分(立春の前日)、覚如忌(旧暦1月19日)、義仲忌(旧暦1月20日)、

小生は、季語とは旧暦を基にしたのかなと思っていたが、そうでもないな。旧暦が新暦より1ヶ月ほど早くなってることを加味している

国立天文台HPでは過去の暦を保存して公表しっている。因みに明治5年(1872年)の旧暦では、雨水が1月12日、啓蟄が1月26日、春分が2月12日、清明が2月27日、穀雨が3月13日、立夏が3月28日、小満が4月15日、芒種が4月30日、夏至が5月16日、小暑が6月2日、大暑が6月17日、立秋が7月4日、處暑が7月20日、白露が8月5日、秋分が8月21日、寒露が9月6日、霜降が9月21日、立冬が10月7日、小雪が10月22日、大雪が11月7日、冬至が11月21日、小寒が12月7日、大寒が12月22日になっている。何故か立春が見当たらない

明治6年(1873年)の新暦では、小寒が1月5日(旧暦12月7日)、大寒が1月20日(旧暦12月22日)、立春が2月4日(旧暦1月7日)、雨水が2月18日(旧暦1月21日)啓蟄が3月5日(旧暦2月7日)、春分が3月20日(旧暦2月22日)、清明が4月5日(旧暦3月9日)、穀雨が4月20日(旧暦3月24日)、立夏が5月5日(旧暦4月9日)、小満が5月21日(旧暦4月25日)、芒種が6月6日(旧暦5月12日)、夏至が6月21日(旧暦5月27日)、小暑が7月7日(旧暦6月13日)、大暑が7月23日(旧暦6月29日)、立秋が8月7日(旧暦7月15日)、處暑が8月23日(旧暦7月1日)、白露が9月8日(旧暦8月17日)、秋分が9月23日(旧暦8月3日)、寒露が10月8日(旧暦9月17日)、霜降が10月23日(旧暦9月3日)、立冬が11月7日(旧暦10月18日)、小雪が11月22日(旧暦10月3日)、大雪が12月7日(旧暦11月18日)、冬至が12月22日(旧暦11月3日)となっている。

因みに明治5年12月3日の旧暦が明治6年1月1日に変えた。これらは国立天文台がHPで公表している。市民は国立国会図書館に出向かなくても、居ながらにして拝見することが出来る。民主主義とは面倒で不合理な、いや非合理な制度であるが、これは民主主義国家においては基本の基である。埴谷雄高は不合理ゆえに吾信ずと言ったが、そういうことはあるな。公文書とは公務員の手を離れたら市民の共有財産になる。権力者の都合で改竄や隠蔽することは、民主主義国家とは言えない。ましてやこういう者を選挙で投票すると言うことは、自ら主権者を辞することになることになり恥ずかしい行為である。それは選出した者とともに、それを容認する者も羞恥心を持つべきである

二十四節気の月日は太陰太陽暦(旧暦)でも太陽暦(新暦)でもほぼ同じ時期になっている。太陽の黄道上の視位置によるため旧暦でも新暦でもほぼ同じとなるため、歳時記においても旧暦と新暦の月日のずれは考慮済である。「暦の上では」とか言われるが、現実の季節感からずれている。その理由について、株式会社ONWAが運営している「記念日のしおり」「二十四節気の一覧とそれぞれの意味をわかりやすく解説」によると、二十四節気は諸説あるが、春秋戦国時代の中華大陸、黄河下流域で誕生したと、そのため名前や語源は黄河下流域の気候を元に作られたと、その後飛鳥時代だった6世紀ごろ日本に伝来したと、名前や時期も含めて、ほぼそのまま取り入れたと、そのため黄河下流域とは気候も違うので、名前や時期・語源と実際の気候がズレていると

ウィキペディア「二十四節気」では、このような事情から2011年、日本気象協会は現代日本の気候に合わせた新しい二十四節気を創造する事を目標とした準備委員会を設けた。一般からも意見を募り、2012年の秋頃には「21世紀の二十四節気」を発表し、周知させていきたいという意向を示していたが、「これまで培われた微妙な季節感を混乱させる」として反対の声が多く寄せられ2012年9月に計画は中止となり、現在でも二十四節気はそのまま使われている。一方、中国における「二十四節気」は、2016年10月31日ユネスコが無形文化遺産への登録勧告を決定していると

然れども昨今は気象変動が激しいが、やはり日本独自の季節を反映させることが必要であろうな。令和3年から気象庁は生物季節観測指針を大幅に変更した。生物季節観測の目的では、「その目的は生物に及ぼす気象の影響をしるとともに」が削除され、方法でも「目視又は聴力によって行い」から聴力が削除されている。観測対象種目も植物は34種類があじさい、いちょう、うめ、かえで、さくら、すすきの6種類に減少し、動物の観測は無くなっちゃった。柿、落葉松、栗、百日紅、水仙、たんぽぽ、チュ-リップ、椿、梨、桃、りんごなどは削除された。開花、満開、紅(黄)葉、落葉を目視していたがこれも発芽日を削除した。昔の気象庁は大変な仕事であった。機器による観測でなく、目視だから街や村に直接出向いていた。動物が鳥が虫が削除されたので聴力も無くなった。気象官も一見風流であったが、現実に即応せざるを得なかったかな。それなら二十四節気も現実に対応してもらいたいな。ユネスコの勧告が影響しているのであろうかな

春分は太陽黄経が0°であると。観測点はどこか分からない。太陽黄経は観測点によっても異なるだろう。中国からでも日本からでも異なるだろう。標準時間は日本においては、東経135°子午線と定めている。物語では木下順二、山本安英の「子午線の祀り」もあったがな

天文学、測量に関しては伊能忠敬がいた。商人、名主であったが、50歳で隠居して江戸へ出て天文学・暦学を学んだ。56歳から日本全土に測量に出かけ74歳没するまで測量を続けたと。偉人とは数多くいるが伊能忠敬ほどの偉人は見当たらないな

気象庁とは、かって久保栄が「日本の気象」を描いた。気象庁は官営であったが、今では民間で気象予報を手掛けるようになった。気象庁の気象予報官が資料や情報に基づき予報を行い、それに基づいて民間(気象庁以外の者)の気象予報士でも予報業務が出来るようになった。そのさまは、雲泥の差と言える

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2 コメント

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Unknown (ちわき)
2021-08-29 22:34:06
風の盆さん、こんばんは!
今月は夏バージョンで(3)までいきましたね。
また、内容がうれしいです。表題が「季節.二十四節気.季語」だなんて…
だんだん風の盆さんが俳句に近づいてきてるみたいで…
この太陽暦と太陰暦、さらに太陰太陽暦が加わってややこしいですもの。
以前ブログにこのことを書いたとき、陰暦と旧暦は違いますからねと教えて頂いたことがあります。
陽暦に対しては陰暦(太陰太陽暦)といつでも言っていいが、新暦や旧暦という言い方は、改暦された明治5年12月3日以前と以後の言い方だから混同して使わない方がいいですよと…なるほどと思いました。
それまではどちらでもいいのかと…これは他の人にも言えることですが、みんなちゃんぽんで使っているような気がします。
ところで、今ふっと思ったのですが、明治5年(1872年)12月3日を新暦の明治6年(1873年)1月1日にしたということですから、そうすれば明治5年12月3日~明治5年12月31日という日は記録的には実在しないということになりますよね。
ならばこの日が生年月日の人は日本にはいないということ…。でも1872年12月2日生まれの人はいるでしょうから、次の日に生まれた人は1873年1月1日生まれになるんですよね。たった1日違いでも…
何だかこんがらがって…頭がおかしくなりそう!
とにかく俳句の季語は、陰暦や二十四節季と深く関わっていますので、そこのところをしっかり理解しておかなくてはいけません。
いろいろ調べて書いて下さって、勉強になりました。
ありがとうございました。
今後の気象変動のことなどは…なかなか難しい問題です。これは日本だけのことではありませんから。
今後この地球という星がどこへ向って行くのかなんて…きっと天文学的な数値で考えないといけないのでしょうから…
私なんかにはとても及びも付きません。ハアッ…ですよ。( ^_^)
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 (風の盆)
2021-08-30 10:46:42
ちわき さん
このサイトgooにはいつも接しているようですな
反応が早いですな。

江戸時代にも暦は何度も変えたらしい。だから陰暦とはその頃、月を基準にした暦であったらしい
天文学が進歩してくると、地球は丸い、地球は太陽を回っていることが分かってきたようだ。知識人だけでなく、権力者も支配者も地球は丸いことが分かってきたようだ

だから陰暦だと不合理なことであったので、太陰太陽暦(旧暦)を編み出し、太陽暦(新暦)に切り替えたと

>明治5年(1872年)12月3日を新暦の明治6年(1873年)1月1日にしたということですから、そうすれば明治5年12月3日~明治5年12月31日という日は記録的には実在しないということになりますよね

いや切り替えたんだな。支配者が切り替えたとは明治5年12月3日から新暦に変えた。だから明治5年12月4日以降は公的には無い。新暦に変わった

土台、旧暦と新暦では1年の日数が違う。しかし面白いことに新暦に変えても旧暦は並列して残っている。明治5年でも現在でも、今年でも旧暦は何日と残っている。だから今年で言えば旧暦は12月は29日まで並列して残っている。明治5年12月4日以降は無いが、何だな月日は残っている

気になるのは、新暦に変えたが、旧暦は残っている。だから旧暦8月15日を十五夜として残っている

疑問なのは二十四節気を現実の季節と異なっている。観測点としてどこにあるのか。夏至とは夏の真っ盛りなのか分からない。天文学上か現実の季節か分からない

気象庁だけでなく、民間の予報士も創設した。生物季節観測指針も大幅に縮小された。二十四節気の変更も反対のため取りやめたと。ユネスコが絡んでいるか分からない

俳句とは季語、季節が命であると。その季節感が文字の上と現実と乖離がある。俳句界とは結社が多いと。言わば古典芸能に近いかな。家元があるのかな

季節とは西欧、温帯地域に四季があると。特に日本では四季の移りに微妙と言うか四季の移ろいを気にするとか

なんせ8月が秋とはなーーー
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