ブートレグ愛好会

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ロニー伝説

2010年06月09日 | Ronnie James Dio
第2期黄金時代のメンバー、ロニー、トニー、ギーザー、ヴィニーで編成されたサバスは1992年ついに『Dehumanizer』をリリース。当初、Dにはコージー・パウエルを据えていたが、ロニーとの折り合いが悪く、コージーの落馬骨折事故を契機に、ヴィニーに差し替えられた。10年振りのアルバムは名作『Heaven And Hell』路線を期待する声が多い中、ヘヴィリフを主体とする荒々しい楽曲にロニーがねっとりとメロディを歌う作品に仕上がった。評価はイマイチだったが、当初から私は90年代を代表する、ヘヴィさとメロディックさを両立させた名盤だと大満足の思いであった。日本盤には映画「Wayne's World」のサントラに提供された"Time Machine"のデモ・ヴァージョン⑩がボーナストラックとして収録された。

●Dehumanizer/BLACK SABBATH (1992)
1.Computer God
2.After All (The Dead)
2.TV Crimes
3.Letters From Earth
4.Master Of Insanity
5.Time Machine
6.Sins Of The Father
7.Too Late
8.I
9.Buried Alive
10.Time Machine (Wayne's World Version)


このリユニオン劇の首謀者はギーザーであろう。サバスに戻りたかった彼は、トニー・マーティンのいるサバスでは不満だったため、ロニーに復帰の意志を確認し、トニー・アイオミにはロニーの復帰を説得したのだった。
ロニーにとっては、あくまでも主戦場はディオであり、下降し続けるバンドへのカンフル剤として、サバスを利用したのであろう。また、トニーにしても名門復活を期待してロニー復帰を認めたのであって、ロニーとのパートナーシップが完全に修復されたとは思っていなかったはずだ。