マーガレットの気まぐれ写真日記

カミキリ虫

 エゴノキの幹に黒く動くものがありました。カミキリムシです。懐かしさを憶える虫です。初めて見たのは子供のころ、10歳位の時でした。

2階の部屋の窓に簾が掛けてあり、その簾に留っていたのがこのカミキリムシでした。紙を切ってしまうと言って母が心配していたことも憶えています。

今はその部屋はもちろん、家も解体され、残っているのは思い出だけになりました。

その部屋には最近ではあまり見られなくなった違い棚、床柱、長押、欄間、鈍い光を放つ漆黒の襖の枠、美しい山紫水明の唐紙、縁取りを施したガラス戸の建具等をしつらえ、父親は少し自慢げに私に説明してくれたことがあります。

 “孝行しようと思う時に親はなし”という言葉が頭をかすめます。

今日、このカミキリムシは、そんな数十年前の懐かしい我が家と家族を思い出させてくれました。と言うより、このカミキリムシは、その数十年前の生活を思い出させるために、今日こうして私の前に現れたのかもしれません。

コメント一覧

マーガレット
多摩NTの住人さんへ
樹木の芯を食べられてはっ困りますね。
被害が無くて良かったですね。
エゴノキをもう一度見て見ますね。
ありがとうございました。
多摩NTの住人
こんにちは
http://blog.goo.ne.jp/botanicallife3-1956
カミキリムシを見ると子供の頃の昆虫採集を思い出します。
懐かしいですね。
ただ、以前、我が庭に現われてブログの記事にしたところ、「カミキリムシは樹木の芯を食べ尽くすので要注意!」とのアドバイスを頂いたことがありました。現われたのは1回きりで、その後、樹木は元気にしています。
そちらもどうぞお気をつけ下さい。
マーガレット
ヒューマンさんへ
最初は横を向いていたカミキリムシですが、カメラを向けた途端こちらを向きました。
何を考えているのでしょうね。
小さな虫だからといって侮れませんね。
マーガレット
自然風さんへ
ここ数年前から、昔の小さい頃のこと、家族のことなどが頻繁に蘇って来るようになりました。
“懐かしい”という感情は数十年の年月を経た人にだけ感じられる尊いものなのではないでしょうか。
ヒューマン
おはようございます
http://blog.goo.ne.jp/human_2011_001/
カミキリムシがマーガレットさんをみつめていますね。
昔は虫をとって遊びました。今の子供は虫すら知らないかもしれないですね
自然風
http://shizenkaze.exblog.jp/
ゴマダラカミキリは小学生の頃には良い遊び道具でした
今はアメリカフウになっている小学校前の並木がプラタナスの頃には沢山のカミキリムシが居ました
木の幹を足で思い切り蹴ると上からポタポタとカミキリムシが落ちました・・・・・
病気で休んでいた友達に給食のパンと箱に入れたカミキリムシを毎日届けていましたらすぐに直って登校して一緒にカミキリムシを獲って遊んだ事を私も50年以上経った今・・・
思い出しました~^^

懐かしい思い出が些細な事から急に脳裏に広がる事ってありますね・・・・・♪
このゴマダラカミキリに感謝です~♪^^
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