ある方のブログで、木曽川でコハクチョウが見られるという記事を読みました。
北帰行の前に、是非見て見たいと思い、行ってきました。
川べりに向かって草原の中を歩いて行きましたが、見渡せどそれらしい姿がありません。
と、1羽の白い鳥の姿が見えました。
「あっ、いた。でもたった1羽だけ?」
気配を感じたのか、空を旋回し始めました。
でもちょっと違う。それもそのはず、これは白鳥ではなく、ダイサぎだったのです。
しばらく待ちましたが、白鳥は一向に現れません。
ここに来る途中、出会った人に場所を確認してきたので、場所は間違いない筈です。
いつも見られるとは限らないんだ、と諦め、帰ろうとすると一人二人とカメラを持った人達が現れ、14,5人ほどになりました。皆さん常連のようで、ここで白鳥を待つようです。
午後3時ごろ、毎日餌を蒔きに来る人がおられるようです。
そんなころには白鳥も集まってくる、とのことでしたが、この日は待てども待てども現れず、こんなことは今まで無かったそうです。
と、その中の一人の話によれば、昨日は橋でアクシデントがあって、その直後に、ここを船が通ったそうです。白鳥が驚いて一斉に飛び立ってしまったとのこと。
現れなかったのは、そういう理由なのかもしれません。
待つことを断念し、代わりに川べりに咲いていたネコヤナギを持って帰ってきました。
白鳥は一体どこへ行ってしまったのでしょう。
常連の人曰く、「ロシアでGPSが付けられている」とのこと。
この時代です。GPSを確認すれば居場所がわかるかも知れません。
が、それを使って居場所を知って、果たして楽しいでしょうか。
白鳥も居場所を絶えず監視され、迷惑ではないでしょうか。
現代は監視社会と言われ、絶えず監視されています。
「白鳥はどこへ行ったのだろう」と想像する楽しみを取り上げないで欲しいと思いました。