先週から読んでいたのが、これ高野和明さんの「13階段」。
第47回江戸川乱歩賞受賞作品です。
そして昨日の金環日食鑑賞にも持参した一冊です。
天体ショーがはじまっていても、しばらくは空は曇っていて晴れ間待ちの時に読みふけって一挙に読了。
そんな訳で日食眼鏡とコーヒーホルダーが一緒(笑)
とにかく、この本、面白かった!
こんなに短期間で読んでしまったが、もったいなかった・・・・
もっと読みたかった~!
ストーリーは、事件の後遺症で事前の前後の記憶をなくし、状況証拠だけで犯人になった青年。
猟奇を逸した殺人事件に死刑宣告がされた。
そんな青年がかすかに思い出した記憶、それが「階段」。
事件の時に、死ぬかもと思いながら「階段」を登っていた記憶が蘇った・・・
青年を救いたい、と弁護士事務所に支援を申し入れた人物も現れ、事件は再び動き出す!
弁護士事務所と組むことになり、えん罪事件の証拠集めに奔走する元刑務官。
元刑務官と一緒に、事件解決に協力する元犯罪者。
元犯罪者も自らの殺人傷害罪で過去に心にも傷をもつ。
えん罪解決への糸口を探すリミットとともに死刑執行が近づき・・・・・・・
この人が犯人か!?と思わせるようなストーリーの描き方が単一ではなく色々な“調子”が使われ飽きることがなく、素晴らしい。
色々なところにトラップが書き込まれ「この人怪しい」「伏線になりそうな台詞」と普通の推理小説の2倍以上は丹念に描かれている、と思いました。
そう言った意味で、小気味よく読者を騙してくれた!
高野和明さんの本を読んだのはこれが最初ですが、他にも読んでみたい!と思いました。
■作者:高野和明
■出版社:講談社
■発売日2004年8月
本が読めるのは電車通勤の良いところだね。
でも「13階段」はすぐに借りられそう。今読んでいるのがナナちゃんのお世話で進まないの。
終わってから借りまーす。
きっと、予約数が多いと思うから。
ネットでできないの?