自然環境はもともと自己浄化作用とか環境調節機能を持っています。この働きで排水で汚れた川が浄化されたり、森林や水辺が真夏の暑さを低減してくれたりします。この自然環境の持つ環境調節機能を上回る量の排水、排気ガス、排熱。そして自然には分解しないゴミを出しているために、環境問題が起きているのです。
環境に負荷をかけないようにというのは、自然環境の自己調節機能にあまり大きな負荷をかけないようにというのが正確な意味です。
自然環境が守られずに環境への負荷を低減する行動をしても、環境への負荷を和らげてくれる自然環境の機能が失われてしまっていて効果ゼロとなってしまいます。
しかしながら自然環境は守られておらず、森林や水辺、草地が失われているのが現状です。
街に出てもテレビや新聞雑誌でもよく見聞きする「環境に負荷をかけないように」という言葉。決してそれだけでは守るべき環境を守ることはできません。もし本当に環境のこと、地球のことを考えるのであれば、環境への負荷を低減する行動とともに、自然環境を排除したりせずに大切にする必要があります。