身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

都市に住む現代人であっても地球への敬意を大切に。 松田 照之

昨日、2018年4月14日(土)の活動報告

2018年04月15日 08時41分37秒 | 2-5.篠原池
お知らせしていたとおり昨日2018年4月14日(土)、岸根公園内にある篠原池で活動を行ないました。
活動内容は、ごみ拾いと生きもの調べです。

まず、なぜ篠原池でごみ拾いと生きもの調べをするかというということをお話します。
篠原池は多くの人や車の行き交う町なかの道路沿いにありますが、とおりがかりに何種類もの水鳥が見られるなど、自然の生きものたちの生息環境(つまりビオトープ)となっています。

それなのに、これもちょっと見ればわかることなのでが、池の中に色々なごみが落ちています。
篠原池の中以外の岸根公園の陸上については、管理が行き届いてごみはいつも掃いたり拾ったりしてくれる人たちがいて綺麗なのですが、篠原池についてはごみ拾いをしてくれる人が日常的にいません。
そこで、生きものたちの生息場所(ビオトープ)として大切にしていくために、ごみ拾いと同時にどんな生きものがいるのかも見るという活動を行なうのです。

昨日は、小学生中学年くらいの女の子とお母さま、私よりご年配の女性の合計二組3名の方が参加されました。
篠原池の生物保護区内に入り、まず、いろいろな植物が花を咲かせているのが見られました。




篠原池の生物保護区内で見られた野草の花。
上からツボスミレ、ヘビイチゴ、カラスノエンドウ。
その他にもこれから花を咲かすホタルブクロや新緑の美しいコナラなどを見ました。

そして、いよいよ池のごみ拾いと生きもの探しです。
胴長またはウェーダーと呼ばれる大きな長くつを履いた私が、池の中に入って網でごみをすくい、それを参加者の方たちに受け取って袋づめしていただくという形で行ないました。
生きものも同様に網ですくい、バケツに入れていきました。


生きものはコイの稚魚、オオヤマトンボの幼虫、スジエビ、ヌマエビが確認できました。


ごみは写真ではわかりにくいですが、空き缶、ペットボトル、ガラス瓶、ビニールの大きなボール、小さなホール、ゴンビニ弁当の殻などが集まりました。


エビもいる!ヤゴもいる!こんなごみまで落ちているのね!・・・と楽しく活動できて良かったです。
今回は花見の後でごみの多そうな時期として行ないましたが、次回はゴールデンウィークの後、同様にごみが多そうということで5月12日の土曜日に行ないます。
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トイレの神様

2018年04月14日 12時11分22秒 | その他
日本人はかつて、居間には神棚、土間(台所)にも神棚、庭にも小さな社・・・と神様と共に暮らすというライフスタイルを持っていました。
それはキリスト教とはまた違いますが、とても良い風習だったのではないかと思います。

日本の神道における八百万の神々という捉え方は、あらゆる被造物(神様の創ったもの)に神様の光が行き渡っているというキリスト教の捉え方と共通したものであり、多神教と一神教という捉え方で二分するべきものでないと考えます。

今、僕が知りたいと強く思っているのは、日本人の自然と共存してきた民族としての理念です。
それは神道の、例えばトイレの神様に関する言い伝えの中に隠されているような気がするのです。
何年か前、「トイレの神様」という歌が流行りましたが、トイレの神様は神道上実際にいらっしゃるということなのです。

それは埴安姫之命という名の女神様です。
汚い話かもしれませんが親となった神様のウンコからお生まれになったそうで、田畑の土壌を司る神様だというのです。
昔は人の糞尿も肥料として畑にまいていたといいますから、便所(トイレ)をおいしい農作物を育ててくれる肥沃な土壌の入り口として、粗末にしたりせず大切に扱ってきた表れだと考えられるのです。

日本人は基本的に農耕民族で土を大切にしてきました。
それなのに現代では、土を汚いもの扱いして、どんどん舗装を進めていっているのが残念でなりません。
こんな現代だからこそ、今一度、日本人が土をどれだけ大切にしてきたか、トイレの神様を通じて知りたいと思っています。
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私について

2018年04月14日 10時53分20秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと
私は市民活動、ボランティア活動として自然環境保全関連のことをしています。
それで金銭的な利益があるわけでもないし、人気が出るわけでもありません。また、大きな成功を収めているわけでもありません。
ただ、自然環境、特に自分の生まれ育った地域の身近な自然環境を大切に思っていて、自分自身もそれらに囲まれて生活していたいですし、後世に残るようにもしていきたいと思う一心でやっているだけです。
自然環境というのは、地球の命そのもの。
地球は水と緑の生命の星ですし、それは人類にとっても重要な財産であると確信しているからです。

なぜ、そんなことをしているのか。
それは自分を内面から突き動かす、生まれ持ったネイティブ・スピリット(原住民魂)のようなものがあるからです。
インディアンと呼ばれるアメリカ原住民や日本のアイヌなど、世界各地の原住民は、その土地で自然環境と調和しながら長く平和に暮らすための理念や知恵ともいうべきものを持っています。
僕は知恵まで持っていませんが、その精神は持っていると自分自身で感じています。

こうした活動をしている人々の中にも、成功を収めている人はいます。
そうした人をを見ると、自分も成功したいなぁとは思うものです。
とはいえ、そういう面に関して、ひどく不器用なのが自分でも残念に思う時があります。
でも、今日も自分にやれることをやるだけです。
それしかありません。
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岸根公園の野草・篠原池の野鳥

2018年04月13日 18時46分52秒 | 2-5.篠原池
明日は岸根公園の中にある篠原池で、ごみ拾いと生きもの調べ。

篠原池生きもの掲示板に掲示する掲示物を作成しました。
簡潔に作成したものですが、明日の活動で掲示したいと思います。








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新緑の美しい季節・・・我が家の緑

2018年04月11日 15時19分15秒 | その他
春も深まり、今年芽吹いた新梢の葉も大きく広がり、新緑の美しい季節となりました。
我が家でも木々や草花の新緑が美しいです。
こうした自然のものたちと、いつもふれあっていたいとの願いもあって、昔この地域にも生育していたような木々や草花を自宅で育てています。


ヤマボウシ(ミズキ科)
ミズキ科の樹木ではハナミズキが有名ですが、あれは日本原産の樹木ではありません。
私は日本原産で実も食べられる、こちらのヤマボウシの方が好きで、昨年植木市で購入しました。
新緑が美しいです。


イロハモミジ(ムクロジ科)
「紅葉」と書いて「もみじ」と読むほど、紅葉(こうよう)の美しい樹木として有名ですが、新緑も美しいです。
モミジはカエデとも言いますが、カエデの名はカエルの手から来ているらしいです。


ショウブ(サトイモ科)
五月の節句の際、しょうぶ湯としてお風呂に入れるショウブも家で育てていますが、新緑が綺麗です。
水生植物なので、たらいの小さな池で育てています。
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ハナイカダ

2018年04月11日 10時45分32秒 | その他
今、身の回りの緑が、自然が、自然の生きものたちが、急速に姿を消していっているのを感じているので、自宅に緑を増やしています。
恵まれて、我が家には狭いながらも庭があるので、そこに昔近所にも生えていたような木々や植物を収集して植えているのです。
買ってきたものもあれば、知人から譲り受けたものもあります。

その中で、ハナイカダが今年も花を付けました。
これは一昨年、横浜の植木市で購入したもの。
葉の上に花が咲くため、花の乗っているいかだに見立ててこの名があります。

何年か前の今頃の季節、高尾山に行き植物の写真を撮っていたところ、二人組の女性に「葉っぱに花が咲く気があるって聞いたんですけど・・・。」と尋ねられました。高尾山では、まずまず人気があるようです。
県立四季の森公園でも人気のある植物で、来園者にすぐ実を採られてしまうのだと聞きました。

葉の上に花が咲く植物なんて珍しいですし、人気のあるのもわかります。私も好きな植物の一つです。

でもこれ、小学生のころ学校の敷地内にも生えていたんですよ!
それなのに、薮だということだからでしょうか、今ではすっかり刈られて、サクラとその他低木が植栽されています。
私はサクラとかツツジとか植栽されたありきたりな緑ではなく、自然の中の多様な植物の方が大事なのではないかと思うのですが。


ハナイカダの雄株

ハナイカダの雌株

ハナイカダはハナイカダ科の落葉低木で、雄株と雌株とに分かれています。
我が家のはまだ50cmほどの高さしかありませんが、樹高2mくらいになります。



ハナイカダの雄花(上)と雌花(下)
小さくて地味なのですが、確かに花です!



雄花にも雌花にも小さなアリが顔を突っ込んでいるものがありました。
アリは蜜を舐めているのでしょうか。
こうして花粉が運ばれて受粉し、実が成るのですね。
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昨日、ショックで悲しかったこと

2018年04月11日 07時44分38秒 | 6-2.思ったこと・考えたこと
昨日スーパーに買い物に行き、ショックで悲しく感じられることがありました。

暖かくなってきたから、季節的に植物を育てたり庭のお手入れをする人が多くなってきたからだと思うのですが、じょうろや肥料を販売してるコーナーがありました。
で、その中に殺虫剤や除草剤もあったのです。
野菜を育てるのに葉を食べるい芋虫、毛虫(これらはチョウ・ガ類の幼虫なのですが)を殺すための農薬をかける。・・・それはわかります。
でも害虫の中にカタツムリ、アリ、コオロギまでが取り上げられていたんです。
なんでカタツムリが、アリが、コオロギが害虫なんですか?!

私ははこんな殺虫剤など買い求めようとはしないし、今までホームセンターでしか見たことなかったような気がするので、それほどは気になっていませんでした。
しかしながらスーパーで売られていて、一般の人たちに普及していることを知って、ショックとともに悲しくなったのです。

●カタツムリ・・・陸生の巻貝で有名な童謡もあるくらい、日本人はカタツムリに親しみを感じて来たのではないですか?
森林が少なくなってる市街地では空中湿度が少ないため、食害を出すような大きさまでカタツムリは育たないと思うのですが。

●コオロギ・・・秋に秋らしく虫の音を奏でてくれるコオロギをなんで殺してしまうのですか?コオロギが人にどんな害を与えるっていうのですか?日本人はこうした秋の虫や虫の音に親しみを感じてきたのではないですか?

●ムカデ・・・人家に入って部屋の隅に隠れてて、噛みついたり人に害を与えるような大きなムカデは今はまず見かけません。
小さなムカデや、草食性のおとなしいヤスデを殺そうというのでしょうか。

●ナメクジ・・・確かに気持ちのよい生きものではないかもしれません。でも、家にもいますが、健康な植物に害は出さないはずです。

●ダンゴムシ・ワラジムシ・・・なんで、彼らが害虫!?
落ち葉などを土に帰してくれる、大事な土壌動物だと思うのですが・・・。

人家といえども一歩戸外に出れば、庭なども戸外。大空や大地と繋がっています。
そこには昆虫だって飛んで来るし、小鳥だって飛んでくるはずです。
それがいけないことなんですか?
日本人は元来農耕民族で、里山で自然と共存した持続可能なライフスタイルを持っていたはず。
その中で、いろいろな生きものたちに親しみを感じてきたはずなのですが・・・。

私も昨日は仕事が休みで、庭の手入れをしていました。
ダンゴムシもいたし、ワラジムシもいました。小さなムカデやヤスデもいましたし、トカゲも見かけました。
それを見て我が家の土壌は健全だと思いました。
このように、身近に生きものたちがいることを私は正常な環境と感じ、嬉しくなります。

限りある命を持つ生きものたちを殺しまくることに関し、こうした殺虫剤等を使用する人たちは何も罪悪感を感じないのかなと思うと、とても悲しく、また恐ろしくなります。
温暖化などよりも、こうしたことの方が生きものたちを滅ぼし、生物多様性を失わせる環境問題の原因となっているのではないでしょうか。
こんな日本、日本人になってしまったことを大変残念に思います。
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ミツバチについて

2018年04月03日 10時28分15秒 | その他
ミツバチの仲間は大きくハナバチ類としてまとめられます。
ただし日本でミツバチと名の付くハチは、トウヨウミツバチの亜種とされる在来種の二ホンミツバチと蜂蜜を採取するために養蜂されるセイヨウミツバチしかいません。
二ホンミツバチは野生種ですが、セイヨウミツバチは基本的には飼育されているものです。
同じミツバチの仲間ですが、その生態は少し違います。

二ホンミツバチはセイヨウミツバチと比べて一回り小さく、黄色味が薄いです。
とてもおとなしいハチで、巣のある穴の中に手を突っ込むようなことさえしなければ、刺してきません。
個人差はあるかと思いますが、もし刺されたとしても、ちょっとチクッとするだけです。「あれ?今の刺されたの?」といった程度で、かゆみは出ますが後にひく痛みはありません。


二ホンミツバチはセイヨウミツバチよりも一回り小さく、黄色味が薄いです。
性質はおとなしく、巣に触れるほど近づいて攻撃的なことをしなければ刺してきません。

それに比べるとセイヨウミツバチは二ホンミツバチより一回り大きく、黄色と黒色の模様の色が濃く鮮やかです。
養蜂のために飼育されていますが、巣のそばに近づくだけで警戒して刺してきますので注意が必要です。
刺されるとその瞬間にグサッとくる痛みがあり、後からジンジンした痛みとともに腫れてきます。
二ホンミツバチよりも大雑把に1.2~1.3倍の大きさはあるので、針も大きいですし毒の量も多いためです。


セイヨウミツバチは二ホンミツバチよりも一回り大きく、黄色味が濃いです。
性質はなかなか攻撃的で、飼育されていても巣に近づいただけで刺してきます。

春になると冬を越した二ホンミツバチは、旧女王が新女王に巣を譲って自分の産んだ働きバチを引き連れて出ていきます。
これを分蜂といいますが、その際二ホンミツバチの大群がブンブン飛ぶ光景も見られます。
もう何年も前になりますが、港北区内でも二ホンミツバチの大群の中を日常と変わらず人々が平気で歩いていらっしゃるのを見たことがあります。
多分、この町は緑が多いため二ホンミツバチが定着して生息しており、毎年のように分蜂が行われているのかもしれあせん。
そのため住民の方たちは、春の風物詩くらいに捉えていらっしゃったのではないでしょうか。


二ホンミツバチの働きバチ(真ん中の左側)とオスバチ(真ん中の右側)。
働きバチはみな雌バチです。


セイヨウミツバチの女王バチ(周りのハチよりも大きな真ん中の大きな個体)

たとえ町なかであっても、戸外に出れば野生の昆虫たちや野鳥たち、草花が見られるのは当たり前のこと。
ミツバチは花粉を運んで野菜や果物を含めた植物の実を成らせたり、蜂蜜を提供してくれたり(人間が勝手に採取しているだけですが)と、人と関わりが深く、多くの恩恵を与えてくれている昆虫です。
無暗に怖がったり、いたずらなど攻撃的なことをぜず、静かに見守っていただきたいものだと思います。


ユキヤナギの花に止まるヒメハナバチ


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スミレ13種

2018年04月01日 08時26分26秒 | 篠原園地
自然観察会に参加。
川崎の町なかと野山で見つけた、日本の野生スミレ13種です。
先生、一緒に参加された方、間違いがありましたらご指摘ください。

この時期は多くの人々がサクラの花見をするのですが、スミレの花も春にしか見ることができません。
見逃すとまた来年まで待たなくてはならなくなります。

同じ野山でも、その中の日当たり状態や土中水分などの違いで、多種多様な環境にそれぞれ色々なものが生育していました。
町なかに咲いていたスミレも、他の昆虫たちの力も借りながら力強く生き抜こうとしているのでした。


ノジスミレ


タチツボスミレ


アオイスミレ


ナガバノスミレサイシン


ツボスミレ(ニョイスミレ)


種までわからなかったスミレ


ニオイタチツボスミレ


ヒゴスミレ


コスミレ


マルバスミレ


ヒメスミレ


スミレ


アケボノスミレ
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