気まぐれな大統領からのプレゼントは「NO」だった。
韓国と北朝鮮、そして米の急展開に、置いてけぼりを怖れ、慌てて渡米した安倍首相。
いつものゴルフに興じて蜜月をアピールしたが、通商問題でNOを突きつけられた。
同盟国のEUや韓国が除外されたのに、日本だけは外される破目に。
非核化とミサイル、拉致問題で合意したといっても、アメリカの思惑は日本とは違う。
国務長官に指名されたポンペオCIA長官が、2週間前に北朝鮮と極秘会談を行っていた。
この会談が意味するのは、米中枢は日本の要望など鼻っから関心がないということだ。
気まぐれと思いつきのトランプ大統領に振り回されっぱなしの安倍首相は、表情が曇る。
リップサービスも裏切りも平気でやる「したたかなビジネスマントランプ」の本領発揮だ。
どの国の首相よりも早くトランプ詣でをし、トランプ追従を鮮明にしてきた安倍首相。
かたや、トランプ大統領とは、一定の距離をとってきたEUの首脳たち。
皮肉にも、一番、親密さをアピールしてきた安倍首相だけが、冷遇された。
そういえば、トランプ家は、手なずけたペットにはご馳走を与えない主義だった。