友人宅にコピーしてもらったDVDを貰いに行く。
ひとつは「新西日本書紀 川に生きるー江の川物語」21年前にテレビ西日本で放送されたTVドキュメント。江の川と人々の暮らしを追った作品だ。
「川に生きるー江の川物語」は延命寺住職さんが所有されていたもの。兄たちが出演している。VHSからのコピーなので画質がどうかとさわりだけ見ようとしたものの46分すべて見た。一緒に見た友人夫妻と延命寺さんと川漁のことや江の川鮭の会を結成した当時のことを思いだしながら見入った。
「これは貴重じゃねぇ・・・」活字とは違い映像の伝えるそれは圧倒的だ。様々な取り組みをしてきたけど、映像記録はほとんどしていない。夏の平和行動は毎年映画作品にしたが他は活字しかない。
「若いなぁ」登場する面々が、みんな若い。当時、話題にしていただろうに、不思議にも見た記憶がない。
ナレーションは加藤登紀子さん。ここから加藤登紀子さんと江の川や江の川鮭の会との縁が始まる。映像のラストに加藤登紀子さんが手書きされた”江の川の詩”が朗読される。詩のエンディングが語りかけてくる。
川のあるところに人は住み家をつくった。
川のそばで人は人を赦した。
川のそばでは別れが美しかった。
川は昔のことを忘れない。
川は人を見つめ育む。
疲れた人を休ませ育む。
疲れた人を休ませ心を回復させる。
川は人を歌わせる。
川を失った街は人を赦さない。
川を失った街は歌わない。
この夏、三つの川が合流し「江の川」となる三次の地で、加藤登紀子さんの新曲「江の川挽歌」を発信するコンサートをやろうと動き始めている。
ワクワクする楽しみがまたひとつ動き出す。