風の声

想いつくまま

心地よい時を仲間とすごす

2022年03月28日 | 日記

とても心地よい時を仲間とすごした一日だった。

蔓延防止の延長でやむなく延期になっていた「全国水平社創立100周年ひろしまシンポジュウム」が昨日おこなわれた。

早くから駆けつけた仲間との久々の話で盛り上がる。伝統文化の竹細工が展示されている”みらさか竹工房”の会場。正面には20年間も行方不明になっていた書家の名作「水平社宣言」の書が座る。
若い世代の発想で”100歳のバースディ”を祝うキャンドル100個が「100」の文字にならぶ。それぞれがそれぞれのカタチで会場準備に100年の思いを込めていた。

「今日は夫が動物園で子守りしてます」と話していたネットグループ代表の司会でオープン。呼びかけ人のスピーチは心に沁みた。もともと喋りはうまかったのだが、市議会の議長もこなしていたとあってか磨きがかかっている。

志半ばで旅立った先人たちの意志を受け継ぐ「黙とう」。つぎつぎと先輩たちの顔が浮かぶ。親父の顔も。どの人物も実に個性的でおもしろかった。

グッときてしまったのは「水平社宣言」の朗読。「私たち世代にとって宣言は歴史遺産です。原文のまま朗読します」と、23歳の心のこもった朗読に聴き入り、つい涙してしまった。

日本初、そして当事者が発した世界初の人権宣言と呼ばれる「水平社宣言」。その宣言が、時を超えてミレニアルやℤ世代にもしっかりバイブルとして心に響き受け継がれる。胸のあたりに心地よいぬくもりを感じていた。

メインのシンポジウムのテーマは「現実性・多様性・持続性へのチャレンジ」。予定してた喋りを場の空気で変えられるスペシャルゲストが、いつもの舌好調で”エジマ節”を炸裂。会場の笑いを何度も誘った。
全国水平社の「魂の叫」びに触れながら、その運動のアイデンティティと「情」に想いを巡らせる。参加者からの感銘するコメントもあったりとワクワクさせられたシンポジウムだった。

イベントを閉めるあいさつは、その風貌と貫禄にまさる熱い「思い」がみなぎっていた。みんなスピーチがうまいよなぁとしきりに感じる。

”みらさか竹工房”から抽選のプレゼントもあった。心地よい、あっという間の2時間だった。アトラクションの映画上映の後も話は盛り上がり長居をしてしまう。

「情」と仲間の「ぬくもり」を感じた一日だった。









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