風の声

想いつくまま

どさくさ紛れの軍事費倍増

2022年12月15日 | 日記

どさくさ紛れで軍事費倍増へと無責任に突き進んでいる。

これまで日本の軍事費はGDPの1%を目安に予算化されてきた。それを岸田内閣はGDPの2%に倍増すると表明。日本のGDPは550兆円くらいだから11兆円もの軍事費にするということになる。

現在の軍事費は5,94兆円だから11兆円規模をめざすとなれば、国家予算の1割以上が軍事費になってしまう。

軍事費倍増の問題点は、結論ありきでGDP2%だけが先走りし、何のために必要なのか、そもそも軍事費を倍増しなければならない「脅威」とは何なのかを明らかにしていないことだ。

メディアの報じるところでは、プーチンのウクライナ侵略に影響され、軍事費の倍増に「賛成」だとする国民は5割を超えるという。

だが、その軍事費を増税で負担することには「反対」が8割を超える。

「軍事費は増やしてもいいが、負担はしたくない」、随分、身勝手な考えで雰囲気に流され、無責任に軍事費倍増に「賛成」していることが見えてくる。

軍費倍増に「賛成」するのなら、当然のこととして負担させられる破目になることくらい分かって賛成しろよと言いたくなる。その覚悟もしないで、無責任に「賛成」している無知さぶりはいただけない。

そんな世論をまんまと利用して、政治家たちもプーチンの戦争のどさくさ紛れに、どんぶり勘定で「軍事費の倍増だ」と一気に走り出している。戦争の「脅威」だけをいたずらにあおり、火事場泥棒のように、「今のうちに倍増しておこう」とする姑息なやり方だ。ほとほと、あきれる。

「増税は反対」だと茶番劇を演じている与党の国会議員たち。「増税せずに国債でまかなえばいい」と平然とうそぶく。借金しないと軍事費を賄えない国力のなさを、世界にさらしていることが恥ずかしくないのだろうか。

増税という直接的な痛みをはぐらかし、とりあえず国債でごまかして騙しておけば、無知な国民はいまに忘れてしまうとナメているのだろう。

かつて、日本が戦争に突き進んだとき軍事費を国債で賄った。国が軍費を借金してまで増やそうとするとき、ろくなことがないことを歴史が物語っている。







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