オールドレーサーのブレーキを交換しました。同じカンパのケンタウルグレードですが、スケルトンの方。元のブレーキはカンツアー組みした際にバラしているミニベロから借用していた物なので、お返ししました。
CAMPAGNOLO CENTAUR Dスケルトン
スケルトンとかDスケルトンとかって言いますが、Dの意味を調べてみたらdifferential(ディファレンシャル)のDで、「差」というコトらしい。カンパの言うところブレーキはフロント7に対してリア3の制動力が適正で、その為に敢えてリアの制動力を落として差を付けている。ってことみたい。
フロントはダブル、リアはシングル。7:3と言いつつも本来カンパの標準はリアダブルピボットみたいなので、スケルトンのケンタウルでリアがダブルもあるのかな?
普通の、ダブルピボットのケンタウル。引きがとても軽くて、効きもタッチも素晴らしく申し分ありません。シマノとかカンパとか、タッチがどうとか効き具合がどうとか色々ありますが、このブレーキはたぶん誰もが馴染みやすいとても良いブレーキだと思う。
左がDスケルトンのシングルピボット。計って比べたりしていませんが、肉抜きされていますし、シングルピボットの構造上でもDスケルトンの方が軽そう。
稼動部には沢山のグリス。あっと言う間にブレーキシューペーストが出来そうなので、綺麗に落として普段使っている潤滑剤を使います。
ココ何年か、稼動部に使う潤滑剤はコレを使ってます。特段安くもありません…っていうか高い部類かもしれませんが、容易に入手出来るし、樹脂やゴムへの攻撃性がないというレストアラーの必須条件は満たしています。性能的には、最初に買ってから不満を感じたことはありません。
フロント。見かたにもよりますが、フレーム(カラー)がやかましいので多少ガヤガヤ感が増した気が。効き自体は普通のケンタウルと何ら変わらず、こちらも扱い易く良く効きます。
リア。前述の通り、効きやタッチは好みによるところが大きいですが、純粋な制動力に関しては圧倒的にダブルピボット。私もそうでしたが、最近のブレーキに慣れてる人は皆、最初は効かないって感じるんじゃないかな。でも、フロントダブル、リアシングルで使うこのカンパブレーキの感覚には意外にも早く慣れて、割と早い段階で良いかもっ?て思う様に。これはブラシーボとはまた違う、深読みしないと理解出来ない感覚かもしれません。
ホリゾンタルのスチールフレームには、シングルピボットのスケルトンは格好イイ。特に真後ろから見る姿、小さいけれど存在感は大きく、良いですね^^