チェーン交換 CN-7801CN-7901の互換性 其の1。
整備中のロードバイクは78系DURA-ACE主体のパーツ構成で、チェーンはCN-7801。そこへ新しく交換したのはCN-7901。このチェーン、変えた後で78系DURAと完全には互換性がない事を知りました。
クランクはシマノの元祖コンパクト?FC-R700です。
画像はシマノ2008-2009のフロント互換表
FC-R700は78世代(7800系DURA-ACE、6600系アルテグラ、5600系105)のグループで、仮にフロントチェーンリングがDURA-ACEのFD-7800だったとしてもCN-7901とはフロント側に互換性がありません(リアはOK)。
画像はシマノ2010-2011のフロント互換表
FC-R700自体は2009-2010互換表で姿を消してしまいますが、2010-2011互換表には同じグループの5600系105シリーズがかろうじて記載されています。このグループのフロントチェーンリングは79系DURA、67系アルテグラ、57系105とは形状(歯の形状及び裏面のチェーン誘導溝形状)が異なり、何処まで年代を進めても完全な互換性は生まれません。ただ、点線で結ばれているのが良く分かりません。これが俗に言う「B互換」なるものでしょうか?
更に調べていくと「使えない事はないがフロントの変速性能が落ちる」とのレビューがちらほら。フロントは仮調整だけで変速してくれたし、リアも普通に快調だったので気にしていませんでした。FDをしっかり調整して具合を見てみます。
写真(上)は交換したCN-7901。イノテック105で下処理してあります。
newチェーンのCN-7901。CN-7801と比べると肉抜き加工されていたり、角を広く落とされていたり、素人目にも軽量化と変速性能UPが伺えます。
写真(上)左が古いCN-7801、右が新品のCN-7901。ここだけ見ると伸びなんかは分かりませんが…。
下を見ると、これ位伸びていました。この差がどれ程のものか分かりませんでしたが、チェーン交換後に効果を実感。この1年は5速や6速のボスフリー&フリクション式で完全手動変速が思考のベースだったので、STIの感覚がよく判らず、チェーン交換前も十分スムーズな変速と思っていました。が、やはり上の世界があった(笑)。
より当たりの無い柔らかな駆動音に明らかな違いを感じます。問題のフロントですが、整備台上では全然平気そうで、リアの位置によってガチャガチャする時も有りますが概ね「スチャッ」っとスムーズ。アウターからインナーに下げる際のFD動作音は「ガッ」とうるさいですが、これはバネの力なのでどのコンポでもそんなに変わらないでしょうか。実走前の印象は伸び気味のCN-7801から新品のCN-7901に変えるとリアは明らかに良い、フロントは問題無し。特に駆動音の静さは大きく違います。誤解の無いように、これがCN-7901の形状による効果なのか、単に伸びの無い新しいチェーンで本来の性能が発揮されているだけなのか分かりません。CN-7901が新しいうちに新品のCN-7801とその差を比べてみれば分かるかもしれませんが、今以上の性能は無いのかもしれません。
ちゃんと79系のフロントチェーンリングでCN-7901を使えばきっとこの上が有るという事になりますから、凄いな。
これで簡単に終わろうと思っていた今回のチェーン交換ですが、実走行を経ての続きがあります。
続きはこちら→ 「チェーン交換 CN-7801CN-7901の互換性 其の2」