明石でダンチクの育つ場所を御存じありませんか?と質問された。
画像は無いけれど、中学時代の同窓の実家・無量光寺の南に
背の高いダンチクが育っていたことを思い出した。
今は寺と南側の道路との境はブロック塀になっているけれど
大昔は自由に出入りしていたし広い境内を走り回って住職に何度もお叱りを受けた場所だ。
寺の東側、山門(総欅造り、彫刻は伝左甚五郎作)前から南に抜ける小道は今は整備されてしまったけれど、
源氏物語にある光源氏が、明石の上の住む「岡辺の館」へ通ったとされる「蔦の細道」と伝承されている。
明石川の河口に出来ていた土砂だまりにも、お化けアシだ…などと騒いでいたくらい普通に茂っていた。
河口近くは護岸堤防が作られ、土砂だまりには草が育つ程度だけれど
無量光寺の中にはまだ今も残っていた。
(2023.02.05 大観町)
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ダンチク(暖竹 葮竹)イネ科ダンチク属 Arundo donax
別名にヨシタケ
(2023.02.14 大観町)
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【余談】
『アシ』は、悪しに繋がる?のでヨシと呼ばれるようになったそうだけれど、漢字では幾つも。
葭=春のヨシ、蘆=夏のヨシ、葦=冬の枯れたヨシのことだと言われているし、芦=略字だそうだ。
植物学上の「アシ」は、イネ科 ダンチク亜科 ヨシ属 ヨシ 「ダンチク」はイネ科 ダンチク亜科 ダンチク属 。
英語の「reed(リード)」木管楽器には欠かせないもので、ヨシもダンチクも含んでいるにも関わらず、
和訳すると「アシ」または「ヨシ」になってしまうのは解せない…と篳篥演奏家。
ちなみに篳篥のリードは「ヨシ」だそうだ。
『蔦の細道』は、静岡県静岡市駿河区宇津ノ谷と藤枝市岡部町の境をなす宇津ノ谷峠にある古道。
在原業平によって書かれた「伊勢物語」に登場する。
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▲ 「こいも」さんの画像 たぶん入間川或いは支流?に育つダンチク ㊧2018-10-07 ㊨2020-11-10 ▲
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▲ オギ(荻)イネ科ススキ属 Miscanthus sacchariflorus 右はアシアシ(葦、芦、蘆、葭・ヨシ)イネ科ヨシ属 Phragmites australis(=Phragmites communis) ▲
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小さな頃からあの背の高いダンチクをご存知だったのですね。
きっと「大きいな~」と思ったのでしょうね。
それに比べてこいもがダンチクを知ったのは、カメラを持ってからずいぶん経ってからのことでした。
最初に見た時は「なにこれ~~~」でした。
あの高さと季節によって、色々な姿を見せてくれるダンチクに心を寄せました。
本当に何でもよ~くご存知の林の子さん、、、
時にとんでもない質問などにも、丁寧に教えていただきありがとうございます。
こいもの画像をお使いいただきまして、こちらこそありがとうございます。
色々見させていただきながら、素敵なことをも知ることができました。
篳篥のことです・・・
雅楽で主旋律を演奏する楽器なのですね。
葦の茎から作った盧舌は、リードとも呼ばれ、管の上部に差し込んで演奏するのだそうですね。
ダンチクから色々なことを知ることができました。
とても嬉しいです。ありがとうございました。
試験日が音響機器メーカーの方が早く、面接まで受かってしまったこと、高校時代以降はクラシック音楽に目覚めたことでそこに就職しました。
ですから、新人の頃はサラリーの半分はオーディオ装置とレコードに費やしていました。
ですから、オーケストラの木管楽器の音色が好きでした。
幾つもの繋がりで幾つもの昔話が今も出来るのはやはり記憶しているモノの多さ。
今でもそう思います。
新しいものにチャレンジ…の世界もあるのでしょうが
長続きはしないだろうなと、今は植物だけで充分かなと思っています。