北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

マントヴァ(Mantova)の Palazzo del Capitano   その3

2020-05-10 13:10:44 | 日記

2012年5月20日、北イタリアのロンバルディア地方は、サン・フェリーチェ・スル・パーナロ付近を

震源とするマグニチュード6.0の地震(エミリア地震)に見舞われ、マントヴァ(Mantova)市も被害

に遭いました。Palazzo del Capitano の建物も被害を受け、次の3枚の写真は、修復・補強工事後の

Palazzo del Capitano の3階の内部写真、とばかり思っていたのですが、、、。(つまり、修復・補強

工事がエミリア地震の前だか後だか、良く判らなくなってきてるんです、、、。)






           写真に向かって、左がPiazza de Pallone、右がソルデッロ広場(Piazza Sordello)。

           バットレス?(地震の後に補強のために新設された『控え壁』?)の下がポルティコ

           (屋根付き柱廊)のはずです。




      

      壁の向こうは magna domus ? 左下のグレーは、小さな開口部を塞いでしまった、、?




      

             やはり左がPiazza de Pallone、右がソルデッロ広場 Piazza Sordello?

            真ん中の穴は人の背丈ほどの低さでしょうか?右側のポルティコ上部

            は、補強壁が 木造床から浮いているように見えるのですが、、、?



                   
      以上3枚の写真  Mantova, maxi restauro al Ducale per il Salone dell’Armeria
               https://gazzettadimantova.gelocal.it/tempo-libero/2017/07
               /05/news/mantova-maxi-restauro-al-ducale-per-il-salone-
               dell-armeria-1.15577426 より




1階平面 (地上階 図の下の列柱のある部分は、ボローニャの街と同じポルティコ(屋根付き柱廊)

      さすがに一番右下の角の柱は、相当な断面が与えられて補強されているようです。)







2階平面 (FIRST FLOORとありますが、日本風では2階)







3階平面 (SECOND FLOORとありますが、日本風では3階)






一番上の最初の写真は、写真に向かって右側にバットレス?(控え壁?)が見えるので、3階平面の

EーEから図の右を見た写真と思われます。



地上レベルの歩行者の専用通路であるポルティコ ? の上の最上階に、こんな重たい壁を作って大丈夫

なんでしょうか、、、? 断面図を見ても、床は木造のようですし、、、。





     新設された補強壁が、ソルデッロ広場(Piazza Sordello)側の窓にぶつかっているみたい、、、。


        以上の平面図と断面図 https://www.researchgate.net/figure/Evolution-of-the-vertical-
                    displacements-of-the-Palazzo-del-Capitano-and-Magna-
                    Domus_fig8_255177428 より




                    マントヴァ(Mantova)の Palazzo del Capitano その4 につづきます



追記  5分25秒 最後の一瞬です。