地下室の写真、もう一枚見つけました。
例のレマン(Léman)湖側の、3っつ並んだ床下?の開口から、光が差し込んでいます、、。
ドアと袖がなくなっていますが、左上に外階段のコンクリートの斜めの裏側が見えます。
北海道民の感覚としては、長期間に天候の悪い真冬の場合、パネルヒーターがあるとか、
ボイラーがあるとかでないと、上のユーティリィティーの洗濯漕で洗濯した洗濯物を、
この地下室で干して乾燥させようとは思いませんし、乾燥するとも思えません。(腰から
下のコンクリートが、湿っているように見えるのですが、、、) 右の、RC鉄筋コンク
リートの壁は、構造上もの凄く重要な壁のはずです、、、。(梁は無くても良いの、、?)
hautes eaux は満潮、 basses eaux は干潮。
charnière は、【地質】褶曲(しゅうきょく)の軸。満潮時の地下室に船のような浮力が生
じて、建物全体が剪断破壊(せんだんはかい)するかどうかを、心配しているんだと思うの
ですが、、、? (今まで設計の仕事していて、建物全体が真っ二つに剪断破壊するかどう
かを心配しながら設計した事ない、、、。)
こんな心配までして、どうして地下室なんて作ったんでしょうか、、、? ? ?
1927年ですから、レマン(Léman)湖畔の住宅の5年くらい後、コルビジェCorbusier大先生
が、ドイツのシュトゥットガルトと言うの街の郊外の実験住宅展示場?で設計した、住宅
の2つのうちの小さいほうの住宅なのですが、、、。(番号で言うと13番の住宅、、、。)
工事中の姿は、こんな感じなんです、、、
床・壁・天井・柱 すべてがRC鉄筋コンクリート造ではなく、外壁は何かのコンクリート
ブロックか、有孔セラミックブロックか何かを『帳壁』(ちょうへき)のように積んである
ようにも見えるのですが、、、?
この建物は、日本人の僕からしたら、信じられないくらい『華奢』で、地震があったら
震度5強くらいでも、相当怪しいんじゃないかな?くらいに見えてしまいます、、、。
おそらく、このレマン(Léman)湖畔の住宅も当初の外壁はブロックか何かを積んで、その
上からモルタル・スタッコか何かを塗って仕上げたので、それで後から何かの不具合が
あって、1950年頃に例の不思議な板金で、全体を覆ったのだと思うのですが、、、。
(それにしちゃ、全長10メートルは越える『連続水平窓』の上の、おそらくRC鉄筋コン
クリート造の『まぐさ梁』と、その両側のブロック壁の、鉄筋の『呑み込み』を含めた
納まりは、どうなっているんでしょうか? 工事中の写真が見つからないので、さっぱり
判りません、、、。)
"Villa le Lac" もしくは "Une Petite Maison その7 につづく