北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

"Villa le Lac" もしくは "Une Petite Maison" その6

2018-08-30 16:13:19 | 日記


地下室の写真、もう一枚見つけました。





例のレマン(Léman)湖側の、3っつ並んだ床下?の開口から、光が差し込んでいます、、。

ドアと袖がなくなっていますが、左上に外階段のコンクリートの斜めの裏側が見えます。

北海道民の感覚としては、長期間に天候の悪い真冬の場合、パネルヒーターがあるとか、

ボイラーがあるとかでないと、上のユーティリィティーの洗濯漕で洗濯した洗濯物を、

この地下室で干して乾燥させようとは思いませんし、乾燥するとも思えません。(腰から

下のコンクリートが、湿っているように見えるのですが、、、) 右の、RC鉄筋コンク

リートの壁は、構造上もの凄く重要な壁のはずです、、、。(梁は無くても良いの、、?)






hautes eaux は満潮、 basses eaux は干潮。










charnière は、【地質】褶曲(しゅうきょく)の軸。満潮時の地下室に船のような浮力が生

じて、建物全体が剪断破壊(せんだんはかい)するかどうかを、心配しているんだと思うの

ですが、、、? (今まで設計の仕事していて、建物全体が真っ二つに剪断破壊するかどう

かを心配しながら設計した事ない、、、。)









こんな心配までして、どうして地下室なんて作ったんでしょうか、、、? ? ?










1927年ですから、レマン(Léman)湖畔の住宅の5年くらい後、コルビジェCorbusier大先生

が、ドイツのシュトゥットガルトと言うの街の郊外の実験住宅展示場?で設計した、住宅

の2つのうちの小さいほうの住宅なのですが、、、。(番号で言うと13番の住宅、、、。)









工事中の姿は、こんな感じなんです、、、





床・壁・天井・柱 すべてがRC鉄筋コンクリート造ではなく、外壁は何かのコンクリート

ブロックか、有孔セラミックブロックか何かを『帳壁』(ちょうへき)のように積んである

ようにも見えるのですが、、、?

この建物は、日本人の僕からしたら、信じられないくらい『華奢』で、地震があったら

震度5強くらいでも、相当怪しいんじゃないかな?くらいに見えてしまいます、、、。





おそらく、このレマン(Léman)湖畔の住宅も当初の外壁はブロックか何かを積んで、その

上からモルタル・スタッコか何かを塗って仕上げたので、それで後から何かの不具合が

あって、1950年頃に例の不思議な板金で、全体を覆ったのだと思うのですが、、、。

(それにしちゃ、全長10メートルは越える『連続水平窓』の上の、おそらくRC鉄筋コン

クリート造の『まぐさ梁』と、その両側のブロック壁の、鉄筋の『呑み込み』を含めた

納まりは、どうなっているんでしょうか? 工事中の写真が見つからないので、さっぱり

判りません、、、。)






          "Villa le Lac" もしくは "Une Petite Maison その7 につづく












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