ようやくスタレーヴィチのアニメーションを観ることができました。
スタレーヴィチはロシアで最初の人形アニメを作ったと言われる、世界的に有名な監督です。…というのはアート・アニメーション界onlyの話で、一般の人はもちろん、アニメ好きにもほとんど知られていないと思います。
でも、海外の短編アニメーションを好きな人なら、たぶん知っているでしょう。
特に有名な「映画カメラマンの復讐」は、ちょっとえぐい。カブトムシやトンボといった昆虫が登場人物なのですが、その人形の造形には可愛らしさが微塵もなくて、かなりリアル。これが発表された当時は、人形だとは分からなくて、どうやって昆虫を調教したんだ、という声があったそうです。随分おばかな観客がいたものだ、と笑うことは容易いですが、でもこういう意見があったおかげで、スタレーヴィチのアニメーションの様子がそれを観たことのない人にも伝わるし、何より人形の余りのリアルさを評価していることになるから、ありがたいのです。
本当に昆虫そのまんまといった人形が動き回るのですが、題材が不倫なんですよね。だから抱き合ったりするシーンがあって、ちょっと気持ち悪いです。カブトムシとトンボが一つの椅子に座ってキスを交わしている様子を想像してください。ちょっと引くでしょ?
とんでもない内容で、カブトムシが不倫の相手であるトンボとホテルで乳繰り合っているところを映画カメラマンであるバッタに盗撮されます。それに気付いたカブトムシがバッタを追い返すのですが、それに腹を立てたバッタは復讐を思いつき、映画カメラマンであることを利用して、その不倫の模様を映画館で流してしまうんですね。ちょうど夫婦でその映画を観に来ていたカブトムシはその映像を観てしまう…。とんでもない内容です。
不倫はよくないですが、いくらなんでもその様子を映画館で上映されてはたまったもんではないですよね。さすがに可哀想。まあ現実には起こり得ないシチュエーションだと思いますが、少しやりきれない気持ちになってしまいました。
ところで「マスコット」という作品は、意味がよく分かりませんでした。それと、ものすごいひどい間違いがあって、あるキャラクターの死ぬシーンが、二回出てくるんですよね。あれ、さっき死んだのに…わあ、また同じ死に方してる~…。最初のは明らかに編集ミスですね。そのへんは古い映画の緩いところでしょうか。
「カメラマン」は名作と言われ、再評価も進んでいると聞きますが、個人的には想像の域を出なかったというのが正直なところ。昆虫の造形には舌を巻きますが。モノクロで映像も悪いことが、リアルに見せている要因の一つかもしれないですね。それともカラーでくっきり映されてもリアルなのでしょうか?
スタレーヴィチはロシアで最初の人形アニメを作ったと言われる、世界的に有名な監督です。…というのはアート・アニメーション界onlyの話で、一般の人はもちろん、アニメ好きにもほとんど知られていないと思います。
でも、海外の短編アニメーションを好きな人なら、たぶん知っているでしょう。
特に有名な「映画カメラマンの復讐」は、ちょっとえぐい。カブトムシやトンボといった昆虫が登場人物なのですが、その人形の造形には可愛らしさが微塵もなくて、かなりリアル。これが発表された当時は、人形だとは分からなくて、どうやって昆虫を調教したんだ、という声があったそうです。随分おばかな観客がいたものだ、と笑うことは容易いですが、でもこういう意見があったおかげで、スタレーヴィチのアニメーションの様子がそれを観たことのない人にも伝わるし、何より人形の余りのリアルさを評価していることになるから、ありがたいのです。
本当に昆虫そのまんまといった人形が動き回るのですが、題材が不倫なんですよね。だから抱き合ったりするシーンがあって、ちょっと気持ち悪いです。カブトムシとトンボが一つの椅子に座ってキスを交わしている様子を想像してください。ちょっと引くでしょ?
とんでもない内容で、カブトムシが不倫の相手であるトンボとホテルで乳繰り合っているところを映画カメラマンであるバッタに盗撮されます。それに気付いたカブトムシがバッタを追い返すのですが、それに腹を立てたバッタは復讐を思いつき、映画カメラマンであることを利用して、その不倫の模様を映画館で流してしまうんですね。ちょうど夫婦でその映画を観に来ていたカブトムシはその映像を観てしまう…。とんでもない内容です。
不倫はよくないですが、いくらなんでもその様子を映画館で上映されてはたまったもんではないですよね。さすがに可哀想。まあ現実には起こり得ないシチュエーションだと思いますが、少しやりきれない気持ちになってしまいました。
ところで「マスコット」という作品は、意味がよく分かりませんでした。それと、ものすごいひどい間違いがあって、あるキャラクターの死ぬシーンが、二回出てくるんですよね。あれ、さっき死んだのに…わあ、また同じ死に方してる~…。最初のは明らかに編集ミスですね。そのへんは古い映画の緩いところでしょうか。
「カメラマン」は名作と言われ、再評価も進んでいると聞きますが、個人的には想像の域を出なかったというのが正直なところ。昆虫の造形には舌を巻きますが。モノクロで映像も悪いことが、リアルに見せている要因の一つかもしれないですね。それともカラーでくっきり映されてもリアルなのでしょうか?