Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

鍵をかけた部屋

2012-11-15 04:07:19 | Weblog
「誰かに笑われてる気がして 外に出られなくなった事」
「鍵をかけた部屋 戦っていた あの頃の僕 壊れた心 壊れたギター」
                           (『美しき思い出』)

「あの頃の僕」っていうのはつまり、今のぼくですね。
ビザ関連の用事で授業に出ていなかったことが重なって、誰かに陰口を叩かれているんじゃないかとか、そういう不安が増長してしまい、学校へ行く勇気が持てません。まるで不登校の小学生みたいだけど、ぼくの精神年齢はそんなもんです。「あの日本人がいないと清々するよ」とか言われているんじゃないだろうか、登校したら「あの日本人来ちゃったよ」とか陰でひそひそ言われるんじゃないか、そういう不安です。そういう不安と必死で戦って、今日は負けてしまいました。

「鍵をかけた部屋 戦っていた」っていう歌詞が出てくるあたり、やっぱり秋田さんはよく分かってるよなあ。

ぼく自身が常々言っていることですが、不安というのは止めようとしても止めようがないものなので、不安になるのはやめなさいと言われても、そりゃ無理なわけです。むしろ逆効果と言っていい。不安や、何らかの負の思考というものに捉えられてしまったら、もうそれしか考えようがないのです。ぼくはそんなに一途に思いつめることはないので、こういう負の思考に生活全体が押し潰されてしまうことはありませんが、ただこの不安が登校という行動に結びついている場合、一日に一度は必ず葛藤することになるわけです。この不安と正面切って戦わなければならないのです。でも不安と戦って勝つなんて、勇者じゃないんだからさ、誰にでもできることじゃあないよ。不安や恐怖というのは、傍から見ればちっぽけなものかもしれませんが、当人にとっては魔物です。他人の不安や恐怖をみくびっている人間は、いつかしっぺ返しを食らいますよ、と不吉な予言をしておく。もっとも、昔のぼくにはこういうことが分からなっただろうから、今そのしっぺ返しを食らっているのかもね。

ぼくが授業に出られない理由を挙げてみる。
1、事務手続きで欠席が続いた
2、ロシア語ができない
3、授業に出ても楽しいことが何もない
4、活発なクラスメイトが多く、そりが合わない
5、以上のような理由から、疎外感を覚え、次第に不安を募らせた

こんなところですかね。

最近ぼくは思うのですが、いま自分は、たぶんこれまでロシアに来た多くの留学生よりも頑張っている気がするのです。ロシア語が聞き取れない・話せない状態でロシアにいるっていうのは、想像以上に過酷ですよ。しかも友達もいない。クラスは人数が多くて疎外感を覚える。そういう外的な状況に加えて、ぼくの精神的な弱さを考慮すれば(これ重要です)、ぼくがこれまでどれだけの苦悩に耐えてきたか、もはや何ぴとにも計り知れませんよ。

早くゴールしたいものだ。