Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

ガリー・ポッター

2012-11-26 03:48:39 | Weblog
寮の食堂ではいつもテレビがついているのですが、今日は『ハリー・ポッター』をやっていました。すると、通りがかったロシア人がこう言いました。「ガリー・ポッター!」

ロシアでは、どういうわけか[h]の音を[g]と発音します。だから、「ハリー・ポッター」は「ガリー・ポッター」になるし、「ハムレット」は「ガムレット」、「ハンバーガー」は「ガンバーガー」です。では「ハ」行の音は存在しないのかと言えばそんなことはなく、[kh]の音(喉の奥から出すハ行の音)があります。ちなみに、「ロビン・フッド」は「ロビン・グッド」になるため、英語圏の人には大層おもしろく聞こえるみたいです(「ロビン、いいね!」)。

食堂のレジ係のおばさんは、テレビでおもしろそうな番組がやっていると、レジを後にして、テレビの前のテーブルにどっかと座り、熱心にテレビを見つめます。レジに人が来ると名残惜しそうに仕事に戻ります。そしてまたテレビの前に引き返すのです。今日もまた彼女はテレビの前にやって来ましたが、そのときぼくは見たのです、彼女が揉み手をしながら顔をほころばせているのを。こんなに「ハリー・ポッター」を楽しみにしているおばさんがいるっていうことを、映画制作者に教えてあげたいくらいですね。

さて。さっきから口の中のありえない箇所が沁みるのですが、どうやってこんなところを切ってしまったんだと思いを巡らせるに、たぶん食堂で夕飯を食べたときに魚の骨が刺さったのではないかと。ガリー・ポッターを見ながら食べてたので、注意散漫になったかな。