沖縄を拠点に活動しているメタルバンド「鉄カブト」のブログでちょっと気になることがかかれてたので反応。
鉄カブト BLOG お客さんと俺
例えばチケット¥1000のライブでハコ代が各バンド¥7000のところを無料チケット20枚配って精算の時¥7000しか払わないバンドがいたら、、、、もうそういうバンドとは付き合いをしたくない。 チケットあげるんだったらしっかり全額自腹切って欲しい。そうでなければ、自分らのワンマンならともかく、対バンに失礼だと思うが。
え?今ってチケットノルマ制(*1)じゃないんですか?
額面が1000円なんだから、それを無料で配ろうが売ろうが関係ないわけで、
ノルマ制なら「自腹切っている」わけだからまあいいとしても、そうじゃなくてというなら、「失礼」とかそういうレベルじゃないと思います。(極論すると、本当にお金とってないなんて証拠はないでしょうし)
私自身はプレーヤーとしてはなんとか「アマチュア」というレベルだったと思うし、客としても「ただならラッキー」という部分はあり、正直発表会とライブの違いなんてわからないで見てますが、ステージに立つ以上、「ステージと客」という意識は持っていてほしいなとは思います。
「発表会」だろうがライブだろうが。
せっかくなんでアルバム紹介
「男くさい」メタルバンド。演奏陣も、ボーカルも、鉈のように野太く切りつけてきます。
全編歌詞は英語、「日本のメタルなんて」なんていっている人にこそ聞いてほしい音です。
*1:チケットノルマ制
(私の個人的な解釈ですが)出演者がライブハウスに払う出演料の代わりにチケットを買い取る制度です。
私がライブハウスでライブやったときは、何割か割り引いた額をライブハウスに支払い、全部チケットの額面で売ったら出演者側に儲けが入る形になってたところが多かったです。
参考:チケットノルマとは/社会人でも演劇したい!
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なるほど、そういう解釈であればLeftyさんの言っている事に筋が通ります。
ただ、僕の文章力不足で誤解させてしまったかもしれません。なにぶん書き様もきついもので、、、。
ブログはいつも誤解を承知で書いていますが今回はそうもいきません。
なにしろ僕は19歳の頃Leftyさんのバンドのライブをたまたまタダで観れた事が今でも自分の音楽の糧になっていると感じていますので。あのチケットの重さは今でも忘れていません。
なので、以下補足させてください。
今回前提としている「ノルマ」ですが、かつてと違い、おもに主催者(だいたいの場合バンドです)が出演バンドに対して例えば「チケット¥1000だけど、とりあえずイベント終了後¥7000こっちに払ってくれればあとは一切関知しない」というシステムで、かつての「何%どうこう」とはだいぶ様変わりしているんです。この場合¥7000がノルマですね。
それを前提に言いたかったのが、ノルマ額内であれば配っても全然構わないが、それ以上のチケットを乱発して配布するのは、他の真面目にチケット売ってるバンド(というかそのお客さん)に対してアンフェアではないか、という事です。対バンが対バンに無断でタダ見させてるわけですから。←一番言いたかった事はこれかもしれません。僕にとってチケットを買って来てくれるお客さんは本当に大切な存在なので。(ただそこに関しては「もらうお客に罪はない」「ラッキーと思ってくれたら嬉しい」と別の側面での本音も書いてあります。そこはきっとLeftyさんも同じ感覚ですよね?)
確かに以前はバンドがハコからチケットを買い取ってそれを自己責任でさばいていました。しかし今は主催者に一定額支払えば、あとは何してもいいという感じでどんどんチケットの価値が下がっていっているような気がするんです。
短絡的かもしれませんが、チケットの価値が下がるというのはそのままライブの価値(おもに第三者から見た)が下がる事につながるのではないかと思うんです、、、。(ちなみに『第三者』を意識するか否かがアマチュアとインディーズの違いのひとつでは、と思います。これはまた別の機会にお話できれば。)
今回正直タブーに触れてしまったというか、お客さんに一番見せてはいけない部分を書いてしまいました。夢を売る立場にありながらこういう生臭い事を書く事には迷いもありましたが、どうしても我慢出来ず書いてしまいました。
それに対してLeftyさんが「どうなの?」と真っ正面から(しかも自身のブログ上に場所を作ってくれて)反応してくれたことに感謝します。
コメントにも書きましたが「みんなカッコいいからプライド持ってやってほしい」というその一念です。そして本当にプライドがあれば他のバンドのプライドにも気を使えるのではないかと思っています。
今回の件、このままもっと発展していろいろ考えていくのも全然ありだと思います。というかこういう事をやっと本音で話せる、という感じです。また時間を見てここをのぞかせて頂きますので、含蓄あるご意見お待ちしています。
私も未熟者で日々勉強あるのみ、これからもよろしくお願い致します。
そうこうしているうちに元記事でもコメントが白熱してて、
私が補足する余地はないとは思いますが。あえて。いくつか。
> とりあえずイベント終了後¥7000こっちに払ってくれればあとは一切関知しない」というシステム
それはある程度想像していたんですが、
私が出ていた当時、会計の取りまとめはライブハウス側が行っていて、
> おもに主催者(だいたいの場合バンドです)
というのがよくわかってなかったです。
ということは…なるほど。それなら「チケットを乱発して配布」しても横領とかそういう次元の話にはならないわけですね。で、ライブハウスとしては今の形態の方が手間も少なく、売り上げも見込めるでしょうから、そうなるのもわかる気はします。
で、タダ券を配りまくる人の理屈もなんとなくわかりましたが…やっぱり「フェアじゃない」ですよね。
同じ金額、同じチケット枚数でも、「チケットノルマ」として渡されると一枚の重みが違ってくるのかもしれないですね。
私も実際そうだったんですが、「タダ券でもさばききれない」バンドもあるわけで、無料でチケット配るのが悪いとは思わないですが…どういう意味合いでそのチケットを渡しているか、それが結局来る人の気持ちにも反映されて、客席、そしてステージの雰囲気にも影響するというのは往々にしてある気がします。
で、元記事のコメント補足も含め感じたのが、
「『チケットノルマ』という感覚を持っていない人って、結構多いんじゃないか」
ということです。
チケットノルマというのが頭にある人なら、今のシステムでも、チケット一枚の重みは感覚的に理解できていると思うのですが、そういう概念がない人にとっては、「出演料を払ってタダ券をもらう」という感じで、出演料とチケットが結びついていないんじゃないかなと思いました。
実際、元の記事には「チケットノルマ」という言い回しは一切ないわけで、そういう概念自体もう一般的じゃなくなっているのかなと想像してしまいます。
そのあたりの意識のギャップを埋めるのってひょっとしてそう簡単じゃないのかなという気もします。
とはいうものの、価値が上がればハードルも上がるわけで、「音楽好き」といえる人に対しても身近なライブハウスに足を運ぶ人の割合ってそう高いわけではないとは思うので、どこかに「入り口」は必要かなとは思います。そのあたりの加減って難しいなという気はします。
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以下余談。
> なにしろ僕は19歳の頃~
いや。ただただ恐縮です。当時やっていたことは今聞いても(少なくとも自分の中では)十分通用するという自負はあるし、「ステージと客」という意識は持ってステージに立ってはいたのですが、内向き志向が強かったりで、『第三者』を意識できてたかどうかといわれるとちょっと怪しいかもです。
でも、そういってもらえると、当時やってたことは自分ら以外にも0ではなかったんだと思えてうれしいです。