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私の昭和30年代



私と父、昭和30年代です。
場所は京都のデパートの屋上遊園地だと思います。
私は幼稚園、父は約30歳。





私たちが所属していますホリスティック医学協会の会長である帯津先生が去年大分県・湯布院で講演されたとき、昭和30年代はよき時代であった、あの時代に帰らなくてはならないと言われました。

昭和4年生まれの母は「生まれたときから戦争があった、ずっと戦争に次ぐ戦争だった」と言っていました。たとえ敗戦として終わっても、あの苦しかった戦争から解放され、貧しくても平和であることの歓びを味わっていた。



京都市下京区西七条のアソカ幼稚園の運動会。
ひとり真剣になっているのが私です。
みんなが持っているのは“だっこちゃん”。
この時代の流行でした。
たぶん“だっこちゃん競争”というような趣向だったのでしょう。



上の写真の拡大。



その頃の運動会の写真。僕と母です。“目隠し競争”
目隠ししたお母さんを子供が引っ張って走る競争です。

そのときのことを今でも覚えています。
他の親子はどんどん先に走っていきました。
けれど母は目隠しされたことでおびえて腰が引け
ちゃんと走ることができません。

みんなはとっくにゴールしたというのに
私たち親子だけがスタートしたばかりの位置でもがいています。

あれから半世紀が流れ、紆余曲折を経た今また
この写真みたいなことをやっているかも知れません。
やっぱり母はおびえて腰が引けています。