** のりこキッズマム歯科医院 ** 生えかわり・食育のご相談をどうぞ 筑紫野市原田 歯科・小児歯科・矯正歯科

JR原田駅5分・子連れ可・おもちゃスペース有 太宰府,小郡,朝倉,鳥栖,基山から通院有◇講座・講演ご依頼はお電話で...

食育という考え方★その2 筑紫野市原田 のりこキッズマム歯科医院

2018-06-17 | 筑紫野市 小児歯科
以前、子供さん達の過剰なリアクションについて書きましたが、最近の子供さん達にまだ気になる動向があります。

一般的に言えば「顎が弱い」と表現するものの一つかもしれません。
「硬いものを咬まない食事が多くなってきたから、顎が弱い」と表現されますが、
それは状況の説明だけであって、実際どういうことに繋がっているかは正確には認知されておらず、多分知られてはいません。

顎が弱いとは、どういうことを指すのでしょうか。
食事がしづらく咬めなくなっているのでしょうか?
顎が疲れやすくなっているのでしょうか。
普通の視点ではそういう見解でしょう。

それらが身体測定や、身体能力テストのように横並びでの比較、一人一人の変化などを比較する機会がないからです。

しかし私は最近感じる問題としては、二点あります。

一点目は
口を開けておくことができない、つまり顎を開いておくことができない、という点です。

口を開けて、と伝えても自然と閉じていくのです。
一定時間、口を開けて保ってもらわないと
これでは診察ができません。

そして、開けてもらっても、
開口位(口を開けた状態の前歯の位置で見ています)が小さい。

(歯科で治療しているという自覚以前に、
人に口の中を見せているという自覚もないようです。もちろん恐怖心もあるでしょう。
そういった自発性も欠けてきています。)

これらは10-15年前の子供さん達にはなかった傾向です。

そして、
「そっちの方向に口を開けても見えないよー?」

と何人にも何度も言わないといけない事態です。
口を見せて、と言った時に、見てもらえる方向に
首の角度を合わせたりもできなくなっています。

その角度は、イスのヘッドレストの調整ではありません。
微妙な首の角度です。


もちろん、口を開けておくために使用するバイトブロックや開口器を使用し、
口に嵌め込んでおけば大きく開いているし、首を見える位置に微妙にこちらが傾ければ見えるのですが、
そこまでやるのは最終手段としておきたいですよね。
いつもこちらが自動的に調整するのではなく、自発的にお子さんがどのように動き、また動けるののか、そこからまず眺め、診ています。

子供さん達の顎の弱さ、身体能力の低下を歯科医師的に、口の開き方や顎の使い方で感じます。

二点目は...



つづく











食育という考え方★その1 筑紫野市原田 のりこキッズマム歯科医院

2018-06-17 | 筑紫野市 小児歯科
「食育」という言葉自体は本当はあまり好きではありません。
食を教育する...ってなんだか強制的なイメージで強すぎるからです。
私が考えている「食育」とは性質が異なってしまいそうですし...。

ただ、一般的に通じる言葉を使うことで、平たく理解が広まることを目的とするなら、「食育」という言葉は貢献していますね。

ということで「食育」のお話です。

食育についてを歯科医師として発信したほうがいいのではないか?
という考えが以前からあり、
「ごはんを食べること」という文章を数年前になぐり書き(?)してみたことがあります。

このブログにも書きましたが、
歯は食べるために必要な道具であり、
それが本当に大切なものだと痛感しながら診療をしているからです。


しかしそれらを発信するにはまだ独りよがりだと感じていました。

子どもを3人育て(当時長子が15歳ぐらい)、歯科医院の院長として歯科診療に携わり...
食育を発信するには申し分ないと言えば申し分ない環境ですが、それだけでは町のおばちゃんの立ち話に過ぎない、学術的根拠や教育歴が不足していると思っていたからです。

それらは、私が修行と言いますか、経験を積んだことで、かなりその頃の思考に信憑性を持たせることができました。
そういう土台づくりが出来上がったので、
食育についての発信を始めようと思い立ちました。

2012年から美容師専門学校で衛生管理を5年程教え、2015年から歯科衛生士専門学校では口腔生理学を教えています。

話す仕事をしたい、という思いで希望した仕事で、特に学科を選択したわけではありませんでした。
話す仕事として飛び込んでみた世界です。
仕事を選ぶ余裕のあるものではありません。
ただただ何でもやらせてもらいたい、という熱意だけでした。
仕事をさせてもらえたことに感謝しています。

歯科医師の資格で教えられる学科ですか、資格を持っているだけで学生に教えることが可能になるためには学科を一から勉強しなければなりません。

非常勤講師を最初にさせて頂いた美容師専門学校は、入職した後でわかったのですが、専門学校としては全国規模の大変大きな組織で、講師として学ぶべき姿勢、講師教育をきちんと受けました。

そこでは自主学習として系列校に行く希望を伝え、自費で原宿校まで行き、学科の教え方を学び、そちらの専属講師の先生に学科内容の疑問点などを聞けるように連携させて頂きました。


衛生管理は美容師国家試験の学科です。
仕事を衛生的に行うための学び、感染症、消毒とは...という内容。
その中で食育に結びついたのは、衛生の単元中の予防医学や栄養、感染症単元の感染予防。



口腔生理学は、歯科衛生士国家試験の学科です。
口の中や顎の動かし方の生体反応を学ぶ科目です。
その中で食育に結びついたのは、
味覚、嗅覚、吸啜(きゅうてつ、母乳を吸うこと)、嚥下、発生、下顎の反射、唾液...などです。


そして何より、診療所に来る患者さん達の口を診察しながらの考察、気づきが、私が発信することへ決意を促しました。

それは、世の中の生活習慣の変化からきた、身体能力の低下・発育発達の遅延や不完全、それらが食育について語るための背中を押し続けたという感じです。


つづく

......



ー手間暇がかかっていますね。
カフェランチは♬

離乳食もその後の食事も、
手間暇をかけずに何とか良い食事を継続したいものです。
なんでも継続が大事だと考えます...。