
天気悪いな。
午前中に出かけた時に写真を撮ってこようと思ったけどタイミングがあわず、結局さっき家の庭から撮った。
おとーさんが、私が良く動いていると気がついてくれたと書き、見た人がもしかすると「優しい旦那さん」と思っているかもしれないが、昔はこんな人ではなかった。
で、彼の「進歩?」をたたえて思い出話を。

本当にひどい固定観念がある人だった。
まあ、義母の教育が悪かったのだとはっきり書いておく。
それについて語れば、1年ぐらい・・・いやもっとかかるので省く。
一言でいうと「男性が偉い」と教え込まれていた。
私が「疲れた」と言うと「疲れた、疲れたというな!」と怒る人だった。
そんな男が失業をした。
37歳の時。

ハローワークに行く以外何もせず。
この期間、かなり大変で私はそれまでパートで短時間で働いていたのを会社に頭を下げて頼み込んで形態を変えてもらった。
ちょうど仕事が忙しくなってきていたので受け入れてもらえたのはよかった。
しかし、より忙しくなった。
朝から晩まで本当に働いた。
そしておとーさんは・・・

それまでだって見る機会はあったと思う。
でも、出勤時間が私より遅く帰ってくるのは深夜の日々でちゃんと見ていなかった。
朝などは私と息子が出る直前に起きてくるときも多々あった。
その遅い時間に合わせて朝食もちゃんと用意していたので今考えると私自身もやりすぎだ。
とにかく文句を聞く時間もこのころ勿体なかった。
おとーさんは朝はそれまで遅かったのだけど、仕事をやめて夜早く寝るようになったから、早く起きるようにもなっていった。

「嫁」と言う字は「女」と「家」
だから、外で働いているというのを理解しようとしないというか、考えなかった。
決して「趣味」で働いているのではなく、収入のために働いているというのもこの時徐々にわかるようになってくる。
何故なら、外の情報がないので私の仕事の話を聞くようになったから。
失業した事によって、うちは火の車だったが、ちょっと何かが変わるきっかけを手に入れた。
結局再就職した会社は6か月で辞めた。
前の会社の上役が本社にいて(この人も再就職・・・いろんな人があちこちの企業に散らばっていた)いろいろと便宜をはかってくれたが、配属されたところの上司にモラハラをされて、すぐにボロボロになった。
人間、誰かにひどい事を言うと自分に返ってくるのだと思う。(これもいい経験になったのかも)
ただ、辞めたいと言った時に協力するから今回は働きながら探してくれ、そうじゃないと実家に子どもを連れて帰ると脅した。(結局、今の会社が見つかる)
4ヶ月の失業時、雇用保険が出る前だったので本当に私の収入と少しの貯蓄だけで頑張っていて本当に懲りた。
辞めてゆっくり探したいなんて2回目はなしだ。
ちょっとだけこの男、この時点で変わった。
実は私は本来は、「優しい人」だと思っている。
実際、同じ会社で働いていて知り合った時は、とてもやさしい人だった。
でも、男はえらい、女性は自分より下と変な概念があったので、おかしくなっていた。
このころ、前のブログでは「大魔王」と呼んでいた。
失業っていう人生の大転機、暗黒時代があり、徐々に考えが変わって行く。
4か月間、家に居て椅子にずっと座っていたんだろう。
ソファーにカビが生えたのはびっくりした。
この期間、息子とかなりの時間を過ごしたのも良かった。
おとーさんの長い「夏休み」・・・いや時期的に長い「冬休み」
次回は、その期間にいろいろと笑えることもあった事を。
コブちゃんはしばらく出てこないよ~。

【追記】
ああ、肝心の書きたかったことが・・・母からの電話で中断して忘れていた。
実は、「会社で働く」という事、うちのおとーさんだけじゃなくて理解していない女性・男性問わずいるんじゃないかと常々思っている。
また、逆に最近よく言われている「目に見えない家事」の事もわからない人が・・・。
お父さんが休みの日は、ゴロゴロする。
お母さんだって休みの日はゴロゴロする。
そうしないと体がもたない。
少しだけパートナーの1日の流れを想像してみたらどうだろうか。
会社で働いている人たちの家庭を想像してみたらどうだろうか。
そして、自分の1日を振り返ってみてはどうだろうか。